WO1997002090A1 - Emulsion composition - Google Patents

Description

明 細 書 乳化組成物 技術分野

本発明は乳化組成物に係わり、 更に詳しくは皮膚に対してべたつ きが少なく、 こ く のある使用感に優れ、 かつ乳化安定性の良い乳化 組成物に関する。 背景技術

従来より化粧用の乳化組成物としては、 各種の油性、 水性成分及 び界面活性剤を用いたク リーム、 乳液などが広く用いられている。 しかしながら、 近年、 化粧品についてもより一層高い安全性が期待 されており、 この観点から界面活性剤の存在が問題とされるに至つ ている。 そのため、 界面活性剤を用いずに化粧用乳化組成物を配合 することが考えられる。 かかる方法として、 アルキル変性カルボキ シビニルポリマーを利用して化粧用乳化組成物を配合する方法があ るが、 この乳化組成物は使用感が十分でなく、 特に皮膚に塗布中の こ くがなく、 乾燥後のベたつきやぬめりがあるという欠点がある。 発明の開示

従って、 本発明の目的は、 界面活性剤を用いなくても、 こ くがあ り、 ベたつきやぬめりの少ない良好な使用感をもち、 かつ乳化安定 性の良い乳化組成物を提供することにある。

本発明に従えば、 （ i ) アルキル変性カルボキシビ二ルポリマー と、 （ ii ) 炭素数 12〜28の室温で固形状の高級アルコールと、 （iii ) シリ コーンオイルとを含んで成り、 成分 （ i ) Z成分 （ii ) の重 量比が 0. 5以下である乳化組成物が提供される。 発明を実施するための最良の形態

本発明者らは、 前記問題を解決すべく鋭意研究を行った結果、 乳 化組成物にアルキル変性カルボキシビニルボリマー、 固形状の高級 アルコールおよびシリ コーンオイルを含有させ、 成分 （ i ) /成分 ( ϋ ) 重量比を 0. 5以下にすることにより、 こ くがあり、 ベたつき やぬめりの少ない良好な使用感をもち、 かつ高い乳化安定性が得ら れることを見出し、 本発明を完成するに至ったものである。

本発明の乳化組成物は、 実質的に界面活性剤を含まないことを特 徵とする。 また前記固形状の高級アルコールの含有量は 0. 01〜10重 量％とするのが好ましく、 シリ コーンオイルの含有量は 1 〜30重量 %とするのが好ましい。

以下に本発明の乳化組成物の構成を説明する。

本発明の乳化組成物に成分 （ i ) として用いられるアルキル変性 カルボキシビ二ルポリマー （粉末） は、 アク リル酸メタク リル酸ァ ルキル共重合体で、 例えば CARB0P0L 1342 、 PEMULEN TR- 1、 PEMULE N TR-2 ( BFGoodr i ch社） の商品名で市販されているものが挙げられ る。 これらのアルキル変性カルボキシビニルポリマーは 1種でも 2 種以上を混合して用いてもよい。 また配合量は全乳化組成物重量あ たり、 0. 01〜10重量％とすることが好ましく、 さらに使用感の観点 からは、 全乳化組成物重量あたり、 0. 05〜 5重量％の範囲がもっと も好ましい。 この配合量か 0. 01重量％未満では乳化しにく く、 10重 量％を越えて配合しても乳化作用および乳化安定性向上効果の増大 は期待できない。 なお、 増粘剤として通常用いられているアルキル 変性されていないカルボキシビ二ルポリマー （例えば、 CARB0P0L 9 41 (BFGoodr i ch社） 、 ハイ ビスヮコー 105 (和光純薬社） 等） では 、 油分を安定に乳化することはできない。

本発明の乳化組成物に成分 （ii ) として用いられる炭素数 12〜28 (好ましく は炭素数 16〜22) の室温 （例えば 15〜20^eC ) で固形状の 高級アルコールは、 単独でも 2種以上を混合して用いてもよい。 具 体例としては、 ラウリルアルコール、 セチルアルコール、 ステアリ ルアルコール、 ベへニルアルコール、 ミ リスチルアルコール、 セ ト ステアリルアルコールなどの直鎖アルコール、 グリセリルモノステ ァ リルエーテル （バチルアルコール） 、 グリセリ ルモノセチルエー テル （キミルアルコール） などの分岐鎮アルコールなどが挙げられ

Ό o

本発明において成分 （ ii ) として用いられる高級アルコールの炭 素数が 12未満では室温で液状となり、 本発明の効果は得られず、 ま た炭素数 29以上では融点が高くなって、 乳化が困難となる。

前記高級アルコールの配合量としては全乳化組成物重量あたり 0. 01〜10重量％、 好ましく は 0. 05〜 5重量 である。 この配合量が 0. 01重量％未満ではその効果 （こ くの付与） がほとんど発揮されず、 逆に 10重量％を越えて配合しても所望の効果の更なる向上はあまり 認められない。

本発明に係る乳化組成物に配合する前記成分 （ i ) 及び （ ii ) の 配合比率は重量比で 0. 5以下、 好ましく は 0. 03〜0. 4 でなければな らない。 この比率が 0. 5を超えると （アルキル変性カルボキシビ二 ルポリマーが多くなると） 、 高分子特有のぬめり感が感じられ、 使 用性的に好ましくない。

本発明の乳化組成物において成分 （ίϊ ) として用いられるシリ コ ーンオイルとしては、 たとえばジメチルポリ シロキサン、 メチルフ ェニルポリ シロキサン、 メチルハイ ドロジエンポリ シロキサン等の 鎖状シリ コーン、 ォクタメチルシクロテトラシロキサン、 デカメチ ルシク ロペンタ シロキサン、 ドデカ メチルシク ロへキサシロキサン 等の環状シリ コ一ンが用いられる。 シリ コーンオイルの配合量とし ては乳化組成物全重量あたり 1〜30重量 が好ましく、 より好まし く は 5〜20重量％である。 この配合量が 1重量％未満ではその効果 (ベたつきの低減） がほとんど発揮されず、 逆に 30重量％を越えて 配合しても所望の効果の更なる向上はあまり認められない。

本発明の乳化組成物には、 前記必須成分の他に、 本発明の目的を 損なわない範囲で以下に示す通常化粧料に用いられる各種の原料を 配合することができる。 特に、 前記室温で固形状の高級アルコール 以外の固体油脂及び 又は半固体油脂は乳化組成物全重量当り 2重 量％未満の量で配合するのが好ましい。 これはこれらの配分量が 2 重量％以上ではべたつきを感じるようになるおそれがあり、 使用性 上好ましくないことがあるからである。

液体油脂としては、 アマ二油、 ツバキ油、 マカデミアナッツ油、 トウモロコシ油、 ミ ンク油、 オリーブ油、 ァボカ ド油、 サザン力油 、 ヒマシ油、 サフラワー油、 キヨウニン油、 シナモン油、 ホホバ油 、 ブドウ油、 ヒマヮ リ油、 アーモン ド油、 ナタネ油、 ゴマ油、 小麦 胚芽油、 米胚芽油、 米ヌカ油、 綿実油、 大豆油、 落花生油、 茶実油 、 月見草油、 卵黄油、 牛脚油、 肝油、 ト リ グリ セ リ ン、 ト リオクタ ン酸グリセリ ン、 テトラオクタン酸ペンタエリスリ ッ ト、 ト リイソ パルミチン酸グリセリ ン等がある。

固体油脂としては、 カカオ脂、 ヤシ油、 パーム油、 パーム核油、 牛脂、 豚脂、 羊脂、 馬脂、 硬化油、 硬化ヒマシ油、 モクロウ、 シァ バター等がある。

ロウ類としては、 ミツロウ、 キャンデリ ラロウ、 綿ロウ、 カルナ ウノ ロウ、 べィベリ ーロウ、 イボタ ロウ、 鯨ロウ、 モンタ ンロウ、 ヌカロウ、 ラノ リ ン、 還元ラノ リ ン、 硬質ラノ リ ン、 カポックロウ 、 サ トウキビロウ、 ホホバロウ、 セラ ッ クロウ等がある。

エステル油としては、 オクタン酸セチル等のオクタン酸エステル 、 ラウ リ ン酸へキシル等のラウ リ ン酸エステル、 ミ リ スチン酸イ ソ プロ ピル、 ミ ルスチン酸ォクチル ドデシル等のミ リスチン酸エステ ル、 パルミ チン酸ォクチル等のパルミ チン酸エステル、 ステア リ ン 酸イ ソセチル等のステアリ ン酸エステル、 イ ソステアリ ン酸イ ソプ 口 ピル等のイ ソステァ リ ン酸エステル、 イ ソパルミチン酸ォクチル 等のイソパルミ チン酸エステル、 ォレイ ン酸イソデシル等のォレイ ン酸エステル、 アジピン酸ジイ ソプロ ピル等のアジピン酸ジエステ ル、 セバシン酸ジェチル等のセバシン酸ジエステル、 リ ンゴ酸ジィ ソステア リ ル、 ト リ ー 2 —ェチルへキサン酸グリセリル、 テ トラー 2 —ェチルへキサン酸ペン夕エリスリ ッ ト、 コハク酸 2 —ェチルへ キシル等がある。

炭化水素油としては、 流動パラフィ ン、 ォゾケライ ト、 スクワラ ン、 スクワ レン、 プリスタン、 ノ、。ラフィ ン、 イソバラフイ ン、 セレ シン、 ワセリ ン、 マイクロク リスタ リ ンワ ッ クス等がある。

低級アルコールとしては、 メタノール、 エタノール、 プロパノ一 ル、 イ ソプロパノール等がある。

ステロールとしては、 コ レステロール、 シ トステロール、 フィ ト ステロール、 ラノステロール等がある。

保湿剤としては、 ポリエチレングリ コール、 プロピレングリ コー ル、 ジプロ ピレングリ コール、 1 , 3 —ブチレングリ コール、 へキ シレングリ コール、 グリセリ ン、 ジグリセリ ン、 キシリ トール、 マ ルチ トール、 マル ト一ス、 エリ スリ トール、 ト レハロース、 D —マ ンニッ ト、 水ァメ、 ブドウ糖、 果糖、 乳糖、 コ ン ドロイチン硫酸ナ ト リ ウム、 ヒアルロン酸ナ ト リ ウム、 アデノ シンリ ン酸ナ ト リ ウム 、 乳酸ナ ト リ ウム、 胆汁酸塩、 ピロ リ ドンカルボン酸塩、 グルコサ ミ ン、 シクロデキス ト リ ン等がある。

水溶性高分子としては、 アラ ビアゴム、 トラガカン ト、 ガラクタ ン、 キヤロブガム、 グァーガム、 カラャガム、 カラギーナン、 ぺク チン、 カ ンテン、 クィ ンスシー ド （マルメ口） 、 デンプン （コメ、 トウモロコシ、 ノ レイショ、 コムギ） 、 アルゲコロイ ド （褐藻ェキ ス） 等の植物系高分子、 デキス トラン、 サクシノ グルカン、 プルラ ン等の微生物系高分子、 コラーゲン、 カゼイン、 アルブミ ン、 ゼラ チン等の動物系高分子、 カルボキシメチルデンプン、 メチルヒ ドロ キシプロ ピルデンプン等のデンプン系高分子、 メチルセルロース、 ニ トロセルロース、 ェチルセルロース、 メチルヒ ドロキシプロピル セルロース、 ヒ ドロキシェチルセルロース、 セルロース硫酸ナ ト リ ゥム、 ヒ ドロキシプロピルセルロース、 カルボキシメチルセル口一 スナ ト リ ウム、 結晶セルロース、 セルロース末等のセルロース系高 分子、 アルギン酸ナ ト リ ウム、 アルギン酸プロ ピレングリ コールェ ステル等のアルギン酸系高分子、 ボリ ビニルメチルエーテル、 カル ボキシビニルポリマー （CARB0P0Lなど） 等のビエル系高分子、 ボリ ォキシェチレン系高分子、 ポリオキエチレンポリオキシプロピレン 共重合体系高分子、 ボリアク リル酸ナ ト リ ウム、 ポリェチルァク リ レー ト、 ボリアタ リルァ ミ ド等のァク リル系高分子、 ボリエチレン ィ ミ ン、 カチオンポリマー、 ベン トナイ ト、 ゲイ酸アルミニウムマ グネシゥム、 ラボナイ ト、 へク トライ ト、 無水ゲイ酸等の無機系水 溶性高分子等がある。

紫外線吸収剤としては、 パラァミ ノ安息香酸等の安息香酸系紫外 線吸収剤、 アン トラ ミル酸メチル等のアン トラニル酸系紫外線吸収 剤、 サリチル酸ォクチル、 サリチル酸フエニル、 サリチル酸ホモメ チル等のサリチル酸系紫外線吸収剤、 パラメ トキシケィ皮酸イソブ 口 ピル、 パラメ トキシケィ皮酸ォクチル、 パラメ トキシケィ皮酸 2 97/02090 ーェチルへキシル、 ジバラメ トキシケィ皮酸モノ ー 2 —ェチルへキ サン酸グリセ リル、 [ 4 一ビス （ ト リ メチルシロキシ） メチルシリ ルー 3 —メチルプチル] 一 3 , 4 , 5 — ト リ メ トキシケィ皮酸エス テル等のゲイ皮酸系紫外線吸収剤、 2， 4 ージヒ ドロキシベンゾフ ェノ ン、 2 —ヒ ドロキシー 4 ーメ トキシベンゾフエノ ン、 2—ヒ ド 口キシ一 4 ーメ トキシベンゾフエノ ン一 5 —スルホン酸、 2—ヒ ド 口キシー 4 ーメ トキシベンゾフエノ ン一 5 —スルホン酸ナ ト リ ウム 等のベンゾフヱノ ン系紫外線吸収剤、 ゥロカニン酸、 ゥロカニン酸 ェチル、 2 —フエ二ルー 5 —メチルベンゾキサゾール、 2 — ( 2 ' ー ヒ ドロキシー 5 ' —メチルフエニル） ベンゾト リアゾール、 4 一 t er t—ブチル一 4 ' ーメ トキシベンゾィルメタン等がある。

金属イオン封鎖剤としては、 ァラニン、 ェデト酸ナ ト リ ウム塩、 ポリ リ ン酸ナ ト リ ウム、 メタ リ ン酸ナ ト リ ウム、 リ ン酸等がある。

中和剤としては、 2 —ア ミ ノ ー 2 —メチルー 1 一プロパノール、 2 —ァ ミ ノ — 2 —メチルー し 3 —プロパンジオール、 水酸化力 リ ゥム、 水酸化ナ ト リ ウム、 ト リエタノールァ ミ ン、 炭酸ナ ト リ ウム 等がある。

pH調製剤としては、 乳酸、 クェン酸、 グリ コール酸、 コハク酸、 酒石酸、 d ^ — リ ンゴ酸、 炭酸カ リ ウム、 炭酸水素ナト リ ウム、 炭 酸水素ァンモニゥム等がある。

酸化防止剤としては、 ァスコルビン酸、 α— トコフエロール、 ジ ブチルヒ ドロキシ トルエン、 ブチルヒ ドロキシァ二フール等がある 抗菌剤としては、 安息香酸、 サリチル酸、 石炭酸、 ソルビン酸、 パラォキシ安息香酸エステル、 パラクロルメタク レゾール、 へキサ クロ口フェ ン、 塩化ベンザルコニゥム、 塩化クロルへキシジン、 ト リ クロロカルバニリ ド、 感光素、 フエノキシエタノール等がある。 薬剤と しては、 ビタ ミ ン A油、 レチノール、 パルミチン酸レチノ ール、 イノ シッ ト、 塩酸ピリ ドキシン、 ニコチン酸ベンジル、 ニコ チン酸ァ ミ ド、 ニコチン酸 — α— トコフェロール、 ァスコルビ ン酸リ ン酸マグネシウム、 ビタ ミ ン D ₂ (エルゴカシフエロール） 、 d ー α— トコフエロール、 酢酸 — α - トコフエロール、 ノヽ' ン トテン酸、 ピオチン等のビタ ミ ン類、 エス トラジオール、 ェチニ ルエス トラジオール等のホルモン、 アルギニン、 ァスパラギン酸、 シスチン、 システィ ン、 メチォニン、 セリ ン、 ロイシン、 ト リプト フ ァ ン等のア ミ ノ酸、 アラ ン トイ ン、 グリチルレチン酸、 トラネキ サム酸、 ァズレン等の抗炎症剤、 アルブチン等の美白剤、 酸化亜鉛 、 タンニン酸等の収斂剤、 L一メ ン トール、 カンフル等の清涼剤や ィォゥ、 塩化リ ゾチーム、 塩酸ピリ ドキシン、 < 一才リザノール等 がある。

各種の抽出液としては、 ドクダミエキス、 ォゥパクエキス、 メ リ ロー トエキス、 ォ ドリ コソゥエキス、 カ ンゾゥエキス、 シャ クャク エキス、 サボンソゥエキス、 へチマエキス、 キナエキス、 ユキノ シ タエキス、 クララエキス、 コゥホネエキス、 ウイキヨウエキス、 サ クラソゥエキス、 バラエキス、 ジォゥエキス、 レモンエキス、 シコ ンエキス、 アロエエキス、 ショウブ根エキス、 ユーカ リエキス、 ス ギナエキス、 セージエキス、 タイムエキス、 茶エキス、 海藻エキス 、 キューカ ンバーエキス、 チヨウジエキス、 キイチゴエキス、 メ リ ッサエキス、 ニンジンエキス、 カロ ッ トエキス、 マロニエエキス、 モモエキス、 桃葉エキス、 クヮエキス、 ャグリマギクエキス、 ハマ メ リス抽出液、 ブラセンタエキス、 胸線抽出物、 シルク抽出液等が あ ¹ S> ₀

また、 上記薬物は遊離の状態で使用されるほか、 造塩可能なもの は酸または塩基の塩の型で、 またカルボン酸基を有するものはその エステルの形で使用することができる。

以上の他、 シリ コン樹脂、 シリ コンゴム等も配合することができ o

さらに、 本発明の乳化組成物には、 必要に応じて適当な香料、 色 素等を乳化安定性を損なわない範囲で添加できる。

また、 モノ グリセライ ド、 ソルビタン脂肪酸エステル、 ポリ グリ セリ ン脂肪酸エステル、 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、 ポリオ キシエチレン脂肪酸エーテル等の界面活性剤を少量添加すると、 安 定性についてはさらに向上する。

また、 本発明の乳化組成物を調製する方法としては、 ホモミキサ 一、 ホモディスパーなど通常の乳化に用いる乳化機を用いて調製で きるが、 超音波乳化機、 高圧乳化機など高い剪断力を持つ乳化機に より調製すると、 使用性、 安定性についてさらに向上する。 実施例

以下に実施例を挙げて、 本発明をさらに詳しく説明するが本発明 をこれら実施例に限定するものでないことはいうまでもない。 なお 、 以下に示す配合量はすべて重量％である。

本発明の乳化組成物の評価は、 以下に示す評価用法に従った。

1 ) 女性専門パネルによる官能試験

乳化組成物としての使用感について、 女性パネル 25名による官能 試験を行ない、 以下の評価基準に従い評価した。

(こ くの評価基準）

〇 ： 良 （25名中 20名以上が良と評価）

△ ： やや良 （25名中 10名以上 20名未満が良と評価）

X ： 劣る （25名中 10名未満が良と評価）

なお、 こ く とは、 使用時の感触がまろやかでとろみのあることをい ラ o

(ベたつきの評価基準）

〇 ： 良 （25名中 20名以上が良と評価）

Δ ： やや良 （25名中 10名以上 20名未満が良と評価）

： 劣る （25名中 10名未満が良と評価）

(ぬめりの評価基準）

〇 ： 良 （25名中 20名以上が良と評価）

Δ ： やや良 （25名中 10名以上 20名未満が良と評価）

： 劣る （25名中 10名未満が良と評価）

2 ) 安定性試験

乳化組成物を 50^eCの恒温槽中に 1 カ月静置した後の状態を観察し 、 以下の評価基準により安定性の評価を行った。

(安定性の評価基準）

〇 ： 油分離が全く認められない。

△ ： 油分離がわずかに認められる。

X ： 油分離が明確に認められる。

実施例 1〜 3、 比較例 1〜 4

表 1 に示す組成の乳化組成物は、 まず油相成分を加熱し液状にし 、 続いて水相成分に添加しながら乳化機で乳化して製造し、 上記基 準に基づいて評価を行った。 結果も併せて表 1 に示す。

表 I pom成 分 ,施 if

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ステア リル Q n (] Q Λ Ο Q . Λ ν . υ

アルコール

ジメチルポ

リ シロキサ 5.0 5.0 5.0 5.0 ― 5.0 ― ン

B . 水相

0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2

CARBOPOL 0.2

941

卜 リエタノ 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 ールア ミ ン

プロ ピレン 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 グリ コ一ル

ェチルアル 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 コール

パラォキシ

家息香酸メ 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 チル

ェデト酸三 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 ナトリ ム

ォン交換 ¾ε余 ¾δ余 ¾5余 ¾δ余 ボ

0.06 0.04 0.06 ― 0.06 一 一 アルコール

δί 〇 〇 〇 X 〇

體物 〇 〇 こ く 〇 〇 〇 〇 〇 X Δ ベたつき 〇 〇 〇 〇 X 〇 X ぬめり 〇 〇 〇 〇 〇 X X 表 1 が示すように、 実施例 1〜 3の乳化組成物は、 こ くがあり、 ベたつきの少ない使用感に優れ、 かつ乳化安定性の良い優れたもの であることが分かった。

実施例 4

実施例 1 と同様にして、 以下に示す組成の乳化組成物を作製し、 同様の評価を行ったところ、 本実施例の乳化組成物は、 実施例 1 と 同様、 こ くがあり、 ベたつきの少ない使用感となり、 かつ乳化安定 性の良い優れたものであることが分かった。

A. 油相

ジメチルボリ シロキサン 10.0%

ミ リスチン酸ィソプロピル 8.0

スクヮラン 2.0

a - トコフエロール 0.3

セチルアルコール 3.0

B. 水相

ト リエタノールァ ミ ン 0.25

プロ ピレングリ コール 10.0

パラォキシ安息香酸メチル 0.1

メタ リ ン酸ナ ト リ ウム 0.1

CARB0P0L 1342 0.3

ヒ ドロキシプロピルメチルセルロース 0.1

ィオン交換水 残余

実施例 5

A. 油相

流動パラフィ ン 10.0

ジメチルポリ シロキサン 1.0

ホホバ油 4.0 70209 ビタ ミ ン A油 0.1 バチルアルコール 5.0 B. 水相

1 , 3 —ブチレングリ コール 10.0 プロ ピレングリ コール 3.0 アルブチン 2.0 ァスコルビン酸リ ン酸マグネシウム 1.0 ブラセンタエキス 0.5 へチマエキス 2.0

PE ULEN TR-1 0.02

CARB0P0L 941 0.15 ェデ ト酸三ナ ト リ ウム 0.15 バラォキシ安息香酸メチル 0.1 フエノキシエタノ ール 0.2 ィォン交換水 残余

実施例 6〜 7及び比較例 5〜 6

表 2 実施例 6 比較例 5 実施例 7 比較例 6

A. 油相

流動パラフィ ン 22.0 22.0 22.0 22.0 ステア リルアルコ 1.0 0.2 1.0 0.2 ール

ジメチルポリ シ口 5.0 5.0 5.0 5.0 キサン

ワセ リ ン 1.0 1.0 4.0 4.0

B. 水相

DD1IIIT DM O Λ Ο 0.2 0.2 ト リエ夕ノールァ 0.4 0.4 0.4 0.4 ； ノ

11 , o 一つノ♦キノ しレ ✓ 1 Π π 1 Λ Π 1丄 Λ U« Π U 1 Λ Π グリ コール

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酸メチル

ェデト酸三ナ ト リ 0.1 0.1 0.1 0.1 r*ノ7ム

ィ 1 ォノ J^.梅 UKフ| k、 -<小 ZXi小 z¾余

PEMULEN TR- 2Ζ高 0.2 1.0 0.2 1.0 級アルコール

その他固体油脂 1.0 1.0 4.0 4.0 ぬめり 〇 X 〇 X ベたつき 〇 〇 Δ X こ く 〇 〇 〇 〇 乳化組成物の 〇 〇 〇 〇 安定性 表 2に示すように、 アルキル変性カルボキシビニルポリマーと高 級アルコールの重量比および、 高級アルコール以外の固体油脂およ び Zまたは半固体油脂の配合量が適正範囲の実施例 6はぬめり、 ベ たつきともに良好な乳化組成物を与え、 実施例 7の乳化組成物も実 用上問題はない。

実施例 8

実施例 1 と同様にして、 以下に示す組成の乳化組成物を作成し、 使用性の評価を行ったところ、 本実施例の乳化組成物は、 こ くがあ り、 ベたつき · ぬめりの少ない使用感となり、 かつ、 乳化安定性の 良い優れたものであることが分かつた。

A. 油相

ジメチルポリ シロキサン 8.0%

ミ リスチン酸ィ ソプロ ピル 2.0

スクヮラ ン 2.0

セ トステア リルアルコール 1.0

ワセリ ン 1.0

B. 水相

ト リエタノールァ ミ ン 0.4

グリセリ ン 8.0

パラォキシ安息香酸メチル 0.1

CARB0P0L 1342 0.2

キサンタンガム 0.1

ィオン交換水 残佘

実施例 9

高圧乳化機により以下に示す組成の乳化組成物を作成し、 使用性 の評価を行ったところ、 本実施例の乳化組成物は、 こ くがあり、 ベ たつき · ぬめりの少ない使用感となり、 かつ、 乳化安定性の良い優 れたものであることが分かった。

A. 油相

デカメチルシクロペンタシロキサン 8.0%

マカデミアナッツ油 3.0

スクヮラン 2.0

ベへ二ルァゾレコーノレ 0.4

バチルアルコール 0.2

固形パラフィ ン 0.5

ワセリ ン 1.2

B . 水相

ト リエタノールァ ミ ン 0.4

グリセリ ン 8.0

パラォキシ安息香酸メチル 0.1

PEMULEN TR-1 0.2

キサンタンガム 0.1

ィオン交換水 残余 産業上の利用可能性

以上説明したように、 本発明によれば、 界面活性剤を用いること なく、 こ くがあり、 ベたつきのない等使用感に優れ、 かつ乳化安定 性の良い優れた乳化組成物を得ることができる。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . ( i ) アルキル変性カルボキシビ二ルポリマーと、 （ ) 炭 素数 12〜28の室温 （例えば 15〜20で） で固形状の高級アルコールと 、 （ίϋ ) シリ コーンオイルとを含んで成り、 成分 （ i ) ノ成分 （ii ) の重量比が 0. 5以下である乳化組成物。

2 . 界面活性剤を実質的に含まない請求の範囲第 1項に記載の乳 化組成物。

3 . 前記室温で固形状の高級アルコールの含有量が 0. 01〜 10重量 %である請求の範囲第 1項又は第 2項に記載の乳化組成物。

4 . 前記シリ コーンオイルの含有量が乳化組成物全重量あたり 1 〜30重量％である請求の範囲第 1項〜第 3項のいずれか 1項に記載 の乳化組成物。

5 . 前記室温で固形状の高級アルコール以外の固体油脂、 半固体 油脂及びこれらの混合物を乳化組成物全重量当り 2重量 未満の量 で更に含む請求の範囲第 1項〜第 4項のいずれか 1項に記載の乳化 組成物。