WO1999000696A1

WO1999000696A1 - Montre

Info

Publication number: WO1999000696A1
Application number: PCT/JP1998/002931
Authority: WO
Inventors: Masafumi Ide; Takashi Akiyama; Kanetaka Sekiguchi; Masami Kikuchi; Yuichi Akiba; Koji Nakagawa; Takashi Toida
Original assignee: Citizen Watch Co., Ltd.
Priority date: 1997-06-30
Filing date: 1998-06-30
Publication date: 1999-01-07
Also published as: KR100334658B1; JP3122143B2; KR20000068126A; EP0928983A1; US6351297B1; CN1231034A; AU7935698A; BR9806101A; EP0928983A4

Description

明細書

時 B†

技術分野

この発明は、液晶表示パネルを用いて時 ·分 ·秒などの時刻情報おょぴ日付け · 曜日 ·月 ·年などのカレンダ情報の少なくとも一方を表示する時計に関し、時刻情報や力レンダ情報をデジタル表示する時計はもとより、時刻情報を指針によって表示するアナログ式とのコンビネ一ション時計、液晶表示パネルによって文字板の目盛等を表示したり、時針 ·分針 ·秒針等の指針を擬似表示したりするアナログ式時計をも含むものである。背景技術

液晶表示パネルを用いて、時 ·分♦秒などの時刻情報や、日付け ·曜日 ·月 ·年などの力レンダ情報をデジタル表示する時計は従来から、水晶発振回路を備えた腕時計や置時計に多用されている。

また、時刻情報を指針によって表示するアナログ式表示と、時刻情報やカレンダ情報を数字や文字で表示するデジタル式表示を組み合わせたコンビネ—ション時計もある。

さらに、液晶表示パネルによって文字板を構成して種々の目盛パターンを選択的に表示したり、あるいは時針 ·分針 ·秒針等の指針を擬似表示したりするアナログ式時計も提案されている（例えば特開昭 5 4— 1 5 3 0 6 6号公報参照）。

このような時計において、時刻情報や力レンダ情報等を表示するための従来の液晶表示パネルは、対向する内面にそれぞれ電極を有する 2枚の透明な基板の間に液晶を封入した液晶セルを挟んで、その両側に上偏光板と下偏光板を配置している。そして、液晶セルの一対の基板の電極間に電圧を印加して電界を与えると、液晶のもつ光学特性が変化し、液晶表示パネルに入射する光の透過と吸収を部分的に制御して所定の表示を行なう。

訂正された用紙（規則 91 ) その上偏光板と下偏光板は、いずれも透過容易軸と直交する振動面をもつ直線偏光は吸収する偏光板である。

このような従来の液晶表示パネルを用いた時計では、一般的なノ一マリホワイトモードでは、白地に黒表示で時刻情報や力レンダ情報を表示する。

しかしながら、このように白地に黒表示で時刻情報や力レンダ情報を表示するだけでは、デザイン的に変化がなく、おもしろ味にも欠け、消費者に飽きられてしまう。そのため、近年デジタル表示式の時計の消費は落ち込んでいる。また、コンビネ一ション時計もあまり普及せず、液晶表示パネルを用いたアナログ表示式の時計も普及していない。

この発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、液晶表示パネルを用いて、デザィン的に変化があるデジタル表示あるいはアナログ表示が可能な時計を提供することを目的とする。発明の開示

この発明は、時刻情報及びカレンダ情報の少なくとも一方を表示する液晶表示パネルを備えた時計において、上記の目的を達成するため、その液晶表示パネルを次のように構成する。

対向する内面にそれぞれ電極を有する 2枚の透明な基板の間に液晶を封入した液晶セルの、各基板の外側にそれぞれ偏光シート配置し、その一方の偏光シートの液晶セルと反対側に光吸収板を配置する。

そして、上記各偏光シートとして、透過容易軸と直交する振動面をもつ直線偏光は反射するシート（反射型の偏光シート又は偏光板）を使用する。

なお、この液晶セルの両側の偏光シートは、互いにその透過容易軸が直交するかあるいは平行するように配置するのが望ましい。

また、上記液晶セルは、透過容易軸の直線偏光を位相変調または強度変調する液晶を封入するのがよい。位相変調する液晶としては、ツイストネマチック液晶、強誘電性又は反強誘電性液晶などがあり、強度変調する液晶としてはゲストホスト液晶があるが、ツイスト角が 9 0度以下であるツイストネマチック液晶を使用してもよい。

液晶セルの視認側に配置された偏光シートは、その透過容易軸を液晶セルの視認側の液晶分子の長軸方向に揃えるかあるいは該長軸方向に直交させるように配置するのが望ましい。

このように構成したこの発明による時計は、液晶表示パネルの視認側（上側）からの入射光の全部を反射させるか半分だけを反射させるかを制御して、メタリックな表示を行なうことができる。

液晶セルの両側の偏光シ一トの透過容易軸を直交させるか平行させるかにより、あるいは液晶セルの視認側に配置した偏光シ一トの透過容易軸を液晶セルの視認側の液晶分子の長軸方向に揃えるか直交させるかにより、または液晶の種類や電圧印加の仕方により、背景部と表示セグメント部のいずれかを全反射によるメタル色で、他方を光吸収板の色で表示することができる。

例えば、液晶セルを挟んで上下に配置する偏光シートの透過容易軸が平行になるように配置し、液晶セルとして 9 0度ッイスト角のツイストネマチック液晶を封入したものを使用すると、液晶セルの視認側（上側）から入射した光の半分は上側の偏光シートによって反射される。そして、残りの半分は液晶セルを透過するが、液晶セルの液晶に電圧が印加されない背景部ではその透過光が 9 0度旋光されるため、下側の偏光シートの透過容易軸と直交する振動面をもつ直線偏光となり、下側の偏光シートによって全て反射される。したがって、背景部はメタル色（ミラー状）の表示になる。

一方、液晶セルの時刻情報や力レンダー情報を表示するセグメント部の液晶には電圧が印加されるため、液晶セルを透過する光は旋光されず、下側の偏光シートの透過容易軸と同じ方向の振動面をもつ直線偏光になるので、下側の偏光シートを透過して光吸収板に吸収される。したがって、表示セグメント部は黒く表示される力、光吸収板に着色したものを用いれば、特定の色の光だけは反射されるので、その光が下側の偏光シート、液晶セル、および上側の偏光シートを逆に通過して視認側に射出し、光吸収板の色で表示される。但し、入射光の半分は上側の偏光シートで反射されるので、液晶表示パネルの全面がややメタル調になる。

なお、前述のように、この表示を反転させて、背景部を光吸収板の色で表示させ、表示セグメント部をメタル色で表示させることもできる。

このため、白地に黒表示で時刻情報や力レンダ情報を表示する従来の時計と比べて、この発明による時計は、新鮮で変化のある時刻情報やカレンダ情報の表示が可能になり、デザイン的に変化をもたらすことができ、しかもおもしろ味もある。この発明による時計はまた、上記光吸収板に代えてバックライトを配置することにより、夜間や暗い場所でのパックライト光による表示も可能になる。

そのバックライトと該バックライトに隣接する偏光シートとの間に、半透過吸収板を設ければ、バックライトによる透過型の表示も外光による反射型の表示も見やすくなる。

さらに、上記液晶表示パネルにおける液晶セルの視認側に配置された偏光シ—トの外側に、透過容易軸と直交する振動面をもつ直線偏光は吸収する偏光板（吸収型の偏光板）を配置して、その偏光板の透過容易軸の方向を上記偏光シートの透過容易軸の方向とほぼ一致させるようにすることにより、上側の偏光シートによる全面の反射光の視認側への射出量を減らして、全面のメタル感（光沢）を抑え、表示を見やすくすることができ、視野角特性も改善される。

この場合、上記偏光板として、透過容易軸と直交する振動面をもつ直線偏光のうち特定の波長の光を主に吸収する色偏光板を用いれば、明るさをあまり落さずに全面のメタル感を抑えることができる。

あるいは、上記液晶表示パネルにおける液晶セルの視認側に配置された偏光シー

丁正された用紙（規則 91) 卜の外側に、上記偏光板に代えて光拡散層を設けても、上側の偏光シートによる全面の反射光を拡散してメタル感を抑え、やわらかい表示にすることができ、視野角特性も改善される。

さらに、前述したこの発明による時計において、液晶表示パネルの液晶セルの視認側に配置した反射型の偏光シ一トに代えて、吸収型の偏光板を配置してもよい。図面の簡単な説明

第 1図はこの発明を実施したデジタル表示方式の水晶時計の外観例を示す斜視図、第 2図はその内部構造を示す断面図である。

第 3図はこの発明による時計に使用する液晶表示パネルの構成例を説明するための模式的な断面図、第 4図はその液晶セルの構成を示す拡大断面図である。

第 5図乃至第 1 0図はそれぞれこの発明による時計に使用する液晶表示パネルの他の異なる構成例を説明するための第 3図と同様な模式的な断面図である。発明を実施するための最良の形態

以下、この発明による時計の最適な実施形態を図面を参照して説明する。

まず、この発明を実施したデジタル表示方式の水晶時計の外観例と、その内部構造を第 1図と第 2図によって説明する。

第 1図はその水晶時計の外観を示す斜視図、第 2図はその内部構造を示す断面図である。

この水晶時計の時計ケース 2 0は、金属製の胴部 2 1に風防ガラス 2 2と裏蓋 2 3とが接合されて形成されている。

風防ガラス 2 2は、サファイアガラスや強化ガラスあるいは樹脂材料などの透明材料からなり、胴部 2 1の前面側に接着またはパッキングを介して嵌合して接合している。裏蓋 2 3は、胴部 2 1の背面側にネジ込みやパッキングを介して嵌合して接合している。このように、時計ケース 2 0の内部は、ほこりや水分が侵入しないような気密構造になっている。

この時計ケース 2 0内の風防ガラス 2 2側には、時刻等の表示を行なう表示部として液晶表示パネル（液晶表示器） 1 0を設けている。

この液晶表示パネル 1 0には、時，分，秒を表示する時刻表示部 1 0 aと、月， 0 , 曜 Bを表示するカレンダ一表示部 1 0 bと、 1秒ごとに点滅するコロンのマーク表示部 1 0 c とがある。

そして、通常の 1 2時間または 2 4時間の時刻表示機能、アラーム機能、ストツプウォッチ機能、タイマ一機能等の表示が可能になっている。

この表示機能の切り換えや時刻修正は、時計ケース 2 0の胴部 2 1に設けた複数の操作スィツチ 2 4の操作によって行なう。この操作スィツチ 2 4は、胴部 2 1 との間にパッキングを設け、時計ケース 2 0の内部にほこりや水分が侵入しないようにしている。

この水晶時計の内部には、第 2図に示すように時計ケース 2 0内に、液晶表示パネル 1 0と回路基板 3 0とがほぼ平行に配置され、回路基板 3 0の裏蓋 2 3側にその駆動電源となる電池 3 1が配置されている。

回路基板 3 0上には、発振周波数が 3 2 , 7 6 8 H zの水晶振動子 3 2と、この水晶振動子を発振させて所定の信号を生成する水晶発振回路や分周回路、液晶表示パネル 1 0を駆動するための駆動回路、この水晶時計を統括制御する中央演算処理装置（C P U) 等を搭載した半導体集積回路 3 3を実装している。

液晶表示パネル 1 0と回路基板 3 0とは、その間に配置したゼブラゴム 3 4によつて電気的に接続されている。そして、液晶表示パネル 1 0と回路基板 3 0との電気的接続を確実にするため、ゼブラゴム 3 4がその厚さ方向に圧縮されるように構成している。

このゼブラゴム 3 4は、絶縁体であるシリコンゴムにカーボンや金属粒子を含有させた導電層を一定のピッチで形成したものであり、その厚さ方向には各導電層により導通し、隣接する導電層とは絶縁状態となっている。このゼブラゴム 3 4の導電層による上下導通部と絶縁部とが交互に配置されているのに対応するように、同じピッチ寸法で、液晶表示パネル 1 0と回路基板 3 0の対抗する面にそれぞれ接続端子パターンが形成されている。

液晶表示パネル 1 0の構造については、以下に第 3図と第 4図によって詳細に説明する。

第 3図は、この液晶表示パネル 1 0の構成例を説明するための模式的な断面図であり、各層の間隔を拡大して示している。

この液晶表示パネル 1 0は、第 3図に示すように、液晶セル 1 1 と、その上面側に配置した第 1の偏光シート 1 2と、液晶セル 1 1の下面側に配置した第 2の偏光シート 1 3と、その下方に設けた光吸収板 1 4とによって構成されている。

液晶セル 1 1は、第 4図に示すように 2枚のガラス基板 1 , 2の間に液晶 3を閉じこめるようにシ一ル材 4で封入し、その液晶 3にはッイスト角が 9 0度以下のッイストネマチック（T N ) を使用している。

そして 2枚のガラス基板 1， 2の液晶 3に接触する側の面には、それぞれ酸化ィンジゥム錫（ I T O ) による透明な電極 5， 6を形成し、さらにその液晶 3と接する面に、液晶分子が所定の方向に配向するように配向処理を施している。

そして、この電極 5と電極 6の間に電圧を印加することによって、電極 5 , 6間の液晶 3の配向状態を変化させて、時刻情報や力レンダ一情報をデジタル表示する。この液晶セル 1 1を挟んで上下に配置した第 1の偏光シート 1 2と第 2の偏光シート 1 3とは、その透過容易軸が平行になるように配置する。

そして、その第 1の偏光シート 1 2と第 2の偏光シ一ト 1 3は、いずれも透過容易軸と直交する振動面をもつ直線偏光は反射する偏光シート（反射型偏光シート）である。この第 1の偏光シ一ト 1 2と第 2の偏光シート 1 3としては、例えば、住友スリーェム株式会社製のォプチカルフイルム DBEF (商品名）を使用する。このような反射型偏光エレメントは、米国のミネソタマイニングアンドマ二ュファクチャリングカンパニーによって開発され、特表平 9— 507308 号公報（国際公開番号： WO 95/1 76 9 1) や特表平 9— 5 1 1 844号公報 (国際公開番号： WO 9 5/2 79 1 9) に詳述されている。

この実施形態の水晶時計によれば、第 3図において液晶表示パネル 1 0の上方から入射する光は、第 1の偏光シート 1 2によってその半分は反射され、半分は透過する。そして、時刻情報やカレンダ情報を表示する背景部では、液晶セル 1 1の液晶 3に電圧が印加されないため、その透過した半分の光が液晶セル 1 1を透過する際に 90度旋光され、第 2の偏光シ一ト 1 3の透過容易軸と直交する振動面をもつ直線偏光になるため、第 2の偏光シート 1 3によって反射される。

したがって、情報表示の背景部では、入射した光のほとんど全部が反射されることになり、メタル色（ミラ一状）の表示になる。

時刻情報や力レンダ情報をデジタル表示する液晶セル 1 1の電圧が印加された表示セグメント部においては、第 1の偏光シ一ト 1 2を透過した光が液晶セル 1 1を透過する際に旋光されなくなり、第 2の偏光シ一ト 1 3の透過容易軸と同じ方向の振動面をもつ直線偏光になるため、第 2の偏光シート 1 3を透過し、光吸収板 1 4 に吸収されるため、黒く表示される。

また、この光吸収板 1 4に特定の波長の光成分のみを反射するように着色したものを使用すれば、時刻情報や力レンダ情報のデジタル表示を任意の色で行なうこともできる。

それによつて、白地に黒表示で時刻情報や力レンダ情報をデジタル表示する従来のデジタル表示方式の時計に比べて、この発明による時計はメタル調の背景に任意の色でディジタル表示を行なうことができるので、デザィン的に変化を持たせることかでき、おもしろ味も増すことができる。また、液晶セル 1 1を挟んで上下に配置した第 1の偏光シ一ト 1 2と第 2の偏光シート 1 3とを、液晶 3のッイスト角に合致させるように、その各透過容易軸が直交するように配置すれば、背景部と表示セグメント部の明暗が反転し、デジタル表示をメタル色で行なうことができる。

さらに、第 3図における光吸収板 1 4を省略して、入射光の半分が透過する表示セグメント部あるいは背景部が透明になり、第 2図に示す回路基板 3 0等の時計の内部構造が見えるようにすることもできる。

なお、このような液晶表示パネルをドットマトリクス表示の液晶表示パネルにしたり、あるは多数の指針パターンを角度を少しずつずらして形成して、時針，分針, 秒針等の指針を擬似的に図形表示するアナログ表示式の時計を構成することも可能である。

また、力レンダ情報のみをデジタル表示して時刻情報は指針によってアナログ表示するようにしたり、時刻情報のみを表示したり、その他のアラーム，ストップゥォツチ等の各種機能のための表示を加えるようにすることも勿論可能である。

液晶セル 1 1に封入する液晶が、ツイストネマチック（T N ) 液晶の場合の例を説明したが、スーパ一· ツイストネマチック（S T N ) 液晶ゃコレステリック液晶などを用いることも可能である。

つぎに、この発明の時計に使用する液晶表示パネルの他の構成例を第 5図乃至第 1 0図によって説明する。

これらの図は、いずれもこの発明に使用する液晶表示パネルの異なる構成例を示す第 3図と同様な模式的断面図であり、第 3図と同じ部分には同一の符号を付し、それらの説明は省略する。

第 5図に示す液晶表示パネルは、第 3図に示した液晶表示パネル 1 0と同様に、液晶セル 1 1を挟んで上下に、それぞれ反射型偏光シートである第 1の偏光シート 1 2と第 2の偏光シ一ト 1 3を配置しているが、第 2の偏光シート 1 3の下方に、光吸収板 1 4に代えてバックライト 1 5を設けている。

このバックライト 1 5としては、エレクト口ルミネッセンス（E L ) 素子、ライトェミツティングダイオード（L E D ) 素子、あるいは冷陰極管や熱陰極管などを使用する。

この液晶表示パネルにおける外光による表示機能は、前述の液晶表示パネル 1 0 と同様であるが、光透過部は光吸収板 1 4の色で表示される代わりに、バックライト 1 5の表面の色で表示される。

また、外光が足りない場合にバックライト 1 5を発光させると、その光が光透過部を通して視認側（第 5図では上側）へ射出されるので、表示セグメント部あるいは背景部のいずれかがバックライト 1 5の発光色で明るく表示される。

したがって、バックライト 1 5に赤，緑，黄色等のカラ一発光のものを使用するカ白色発光のものとカラ一フィルタとを組み合わせて使用すれば、各種のカラー表示を行なうことができる。

この液晶表示パネルを使用しても、前述の例と同様に種々の表示形態の時計を実現することができる。

第 6図に示す液晶表示パネルは、第 5図に示した液晶表示パネルにおけるバックライト 1 5とそれに隣接する第 2の偏光シート 1 3との間に、半透過吸収板 1 6を設けたものである。

このようにすれば、外光による反射型の表示は、半透過吸収板 1 6の色で見易く表示される。バックライトによる透過型の表示も、バックライト 1 5による発光が半透過吸収板 1 6を透過する際に和らげられるため、ソフトで見易い表示になる。第 7図に示す液晶表示パネルは、第 3図に示した液晶表示パネル 1 0の第 1の偏光シート 1 2の上側に偏光板 1 7を配置したものである。

この偏光板 1 7は、透過容易軸と直交する振動面をもつ直線偏光は吸収する通常の吸収型の偏光板であり、その透過容易軸の方向を第 1の偏光シート 1 2の透過容

T正された用紙 (鉞91) 易軸の方向とほぼ一致させるように配置する。

この液晶表示パネル 1 0によれば、入射する外光の半分は偏光板 1 7によって吸収され、残りの半分が第 1の偏光シート 1 2にその透過容易軸と同じ方向の振動面をもつ直線偏光となって入射するため、その第 1の偏光シ一ト 1 2を透過して液晶セル 1 1に入射する。

その他の機能は第 3図の液晶表示パネル 1 0と同じであり、液晶セル 1 1で 9 0 度旋光された部分の入射光は第 2の偏光シート 1 3によって反射されてメタル色で表示され、液晶セル 1 1で旋光されなかった部分の入射光は光吸収板 1 4に吸収されて、その光吸収板 1 4の色で表示される。

この場合、第 1の偏光シ一ト 1 2による全面の反射光が殆どなくなるので表示が幾分暗くなるが、表示部全面のメタル感（光沢）を抑え、表示を見やすくすることができ、視野角特性も改善される。

この偏光板 1 7として、透過容易軸と直交する振動面をもつ直線偏光のうち特定の波長の光を主に吸収する色偏光板を用いるとよい。そうすれば、表示の明るさをあまり落とすことなく、表示部全面のメタル感（光沢）を抑え、表示を見やすくして視野角特性も改善することができる。

この液晶表示パネルにおける光吸収板 1 4に代えて、第 5図に示した液晶表示パネルと同様なパックライト 1 5を設けてもよいし、第 6図に示す液晶表示パネルと同様に、半透過吸収板 1 6とバックライト 1 5とを設けるようにしてもよい。あるいはそれらを全て省略して、透明部では時計の内部構造が見えるようにしてもよい。第 8図に示す液晶表示パネルは、第 3図に示した液晶表示パネル 1 0の第 1の偏光シート 1 2の上側に、光拡散層として光拡散シート 1 8を設けたものである。この光拡散シ一ト 1 8は、透明なベースフィルムの表面にエンボス加工したものや、ベ一スフイルム中に光散乱粒子を分散させたものなどを用いることができる。また、光拡散シート 1 8を単独に設けずに、第 1の偏光シート 1 2の上面に光拡散層を塗布したり光拡散フィルムを接着したりしてもよい。

このようにしても、第 1の偏光シ一ト 1 2による全面の反射光を拡散してメタル感を抑え、やわらかい表示にすることができ、視野角特性も改善される。但し、表示の明暗のコントラストが若干低下する。

この液晶表示パネルにおいても、光吸収板 1 4に代えて、第 5図に示した液晶表示パネルと同様なパックライト 1 5を設けてもよいし、第 6図に示す液晶表示パネルと同様に、半透過吸収板 1 6とバックライト 1 5とを設けるようにしてもよい。あるいはそれらを全て省略して、透明部では時計の内部構造が見えるようにしてもよい。

第 9図に示す液晶表示パネルは、第 3図に示した液晶表示パネル 1 0における第 1の偏光シ一ト 1 2の代わりに、第 7図の例に示した偏光板 1 7と同じ吸収型の偏光板 1 7を配置したものである。

その偏光板 1 7は、その透過容易軸を、第 2の偏光シ一ト 1 3の透過容易軸と平行になるように、あるいは直交させるように配置するのが望ましい。

この液晶表示パネルによっても、第 7図に示した液晶表示パネル 1 0と同等な表示機能が得られる。

第 1 0図に示す液晶表示パネルは、第 9図に示した液晶表示パネルにおける光吸収板 1 4に代えて、半透過吸収板 1 6とバックライト 1 5を設けたものであり、第 6図と第 9図に示した各液晶表示パネルの表示機能を合わせたものとなる。

この第 1 0図に示す液晶表示パネルにおいて、半透過吸収板 1 6を省略することもできるし、半透過吸収板 1 6とバックライト 1 5の両方を省略して、透明部では時計の内部構造が見えるようにしてもよい。産業上の利用可能性

この発明によれば、液晶表示パネルによる時刻情報や力レンダ情報等の表示を、メタル色と黒又は光吸収板の各種の色、あるいはバックライトの発光色などで行なうことができるので、腕時計や置時計のデザインに変化をもたらすことができ、力ラフルで、おもしろ味もあるデジタル表示やアナログ表示あるいはコンビネーション表示の時計を提供することができる。

Claims

請求の範囲

1 . 時刻情報及ぴカレンダ情報の少なくとも一方を表示する液晶表示パネルを備えた時計であって、

前記液晶表示パネルは、対向する内面にそれぞれ電極を有する 2枚の透明な基板の間に液晶を封入した液晶セルと、その液晶セルの各基板の外側にそれぞれ配置した偏光シー卜と、その一方の偏光シートの前記液晶セルと反対側に配置した光吸収板とを備え、

前記各偏光シートは、透過容易軸と直交する振動面をもつ直線偏光は反射するシ ―トであることを特徴とする時計。

2 . 請求の範囲第 1項記載の時計において、

前記液晶セルの両側の偏光シ一トは、互いに前記透過容易軸が直交するように配置されている時計。

3 . 請求の範囲第 1項記載の時計において、

前記液晶セルの両側の偏光シ一トは、互いに前記透過容易軸が平行するように配置されている時計。

4 . 請求の範囲第 1項記載の時計において、

前記液晶セルは、透過容易軸の直線偏光を位相変調または強度変調する液晶を封入している時計。

5 . 請求の範囲第 4項記載の時計において、

前記液晶がッイストネマチック液晶である時計。

6 . 請求の範囲第 1項記載の時計において、

前記液晶セルの視認側に配置された偏光シートは、その透過容易軸を前記液晶セルの視認側の液晶分子の長軸方向に揃えるかあるいは該長軸方向に直交させるように配置されている時計。

7 . 時刻情報及び力レンダ情報の少なくとも一方を表示する液晶表示パネルを備えた時計であって、

前記液晶表示パネルは、対向する内面にそれぞれ電極を有する 2枚の透明な基板の間に液晶を封入した液晶セルと、その液晶セルの各基板の外側にそれぞれ配置した偏光シ一卜と、その一方の偏光シートの前記液晶セルと反対側に配置したバックライトとを備え、

前記各偏光シートは、透過容易軸と直交する振動面をもつ直線偏光は反射するシ —トであることを特徴とする時計。

8 . 請求の範囲第 7項記載の時計において、

前記バックライトと該パックライトに隣接する前記偏光シートとの間に、半透過吸収板を設けたことを特徴とする時計。

9 . 請求の範囲第 1項記載の時計において、

前記液晶表示パネルは、前記液晶セルの視認側に配置された偏光シートの外側に、透過容易軸と直交する振動面をもつ直線偏光は吸収する偏光板を配置しており、該偏光板の透過容易軸の方向を前記液晶セルの視認側に配置された偏光シ—卜の透過容易軸の方向とほぼ一致させたことを特徴とする時計。

1 0 . 請求の範囲第 7項記載の時計において、

前記液晶表示パネルは、前記液晶セルの視認側に配置された偏光シートの外側に、透過容易軸と直交する振動面をもつ直線偏光は吸収する偏光板を配置しており、該偏光板の透過容易軸の方向を前記液晶セルの視認側に配置された偏光シートの透過容易軸の方向とほぼ一致させたことを特徴とする時計。

1 1 . 請求の範囲第 9項記載の時計において、

前記偏光板が、透過容易軸と直交する振動面をもつ直線偏光のうち特定の波長の光を主に吸収する色偏光板である時計。

1 2 . 請求の範囲第 1 0項記載の時計において、

1 3 . 請求の範囲第 1項記載の時計において、

前記液晶表示パネルは、前記液晶セルの視認側に配置された偏光シートの外側に、光拡散層を設けていることを特徴とする時計。

1 4 . 請求の範囲第 7項記載の時計において、

1 5 . 時刻情報及びカレンダ情報の少なくとも一方を表示する液晶表示パネルを備えた時計であって、

前記液晶表示パネルは、対向する内面にそれぞれ電極を有する 2枚の透明な基板の間に液晶を封入した液晶セルと、その液晶セルの視認側に配置した偏光板と、前記液晶セルの視認側と反対側に配置した偏光シートと、該偏光シートの前記液晶セルと反対側に配置した光吸収板とを備え、

前記偏光板は、透過容易軸と直交する振動面をもつ直線偏光は吸収する偏光板であり、

前記偏光シートは、透過容易軸と直交する振動面をもつ直線偏光は反射するシートであることを特徴とする時計。

1 6 . 時刻情報及びカレンダ情報の少なくとも一方を表示する液晶表示パネルを備えた時計であって、

前記液晶表示パネルは、対向する内面にそれぞれ電極を有する 2枚の透明な基板の間に液晶を封入した液晶セルと、その液晶セルの視認側に配置した偏光板と、前記液晶セルの視認側と反対側に配置した偏光シートと、該偏光シートの前記液晶セルと反対側に配置したバックライトとを備え、

前記偏光シートは、透過容易軸と直交する振動面をもつ直線偏光は反射するシ一トであることを特徴とする時計。

1 7 . 請求の範囲第 1 5項記載の時計において、

前記バックライトと前記偏光シートとの間に、半透過吸収板を設けたことを特徴とする時計。