WO1999020845A1

WO1999020845A1 - Defense et systeme de gestion pour cette derniere

Info

Publication number: WO1999020845A1
Application number: PCT/JP1998/004751
Authority: WO
Inventors: Yutaka Hattori
Original assignee: The Yokohama Rubber Co., Ltd.
Priority date: 1997-10-22
Filing date: 1998-10-20
Publication date: 1999-04-29
Also published as: NO331880B1; NO993046L; KR20000069642A; NO993046D0; EP0945552B1; US7107922B2; KR100365062B1; EP0945552A1; JP3219779B2; EP0945552A4; US20030063910A1; US6486800B1

Description

明細書防舷材及びその管理システム技術分野

本発明は、主として船舶の係留時に緩衝材として用いられる防舷材及びその管理システムに関するものである。背景技術

従来、岸壁などの構造物に船舶が接岸する場合や、船舶と船舶が洋上で接舷する場合に船舶や岸壁に生ずる衝撃を緩衝するために、防舷材が用いられている。防舷材は、衝撃を緩衝する材料によって分類され、ゴムによって衝撃を緩衝するゴム防舷材、空気によって緩衝する空気防舷材、及びフォーム材によって緩衝するフォーム防舷材などがある。また、使用態様によって分類され、岸壁等の構造物にボルト等で固定されて使用される固定式防舷材、及び洋上に浮かばせ、岸壁や船舶にチェーン等で係留して使用する浮遊式防舷材がある。

これらの防舷材の所有者は、港湾関係団体、船舶の所有会社、防舷材のレンタル会社、石油会社等様々であり、防舷材の生産会社も世界に多数存在している。従って、同一港湾内でも種々の防舷材が混在している。特に、浮遊式防舷材は、取り外しが容易なので、転売や貸借が行われたり、船舶に搭載されて運ばれたり、多数の船舶が持ち回りで使用したりするので、一定の場所に留まらず、全世界に移動する場合が多い。

また、防舷材は高価であるので、 1 0年以上の長期にわたって使用され、多少の損傷は修理して用いられている。

防舷材は、船舶の安全な接岸ゃ接舷のために重要な役割を担うものであり、もし、その緩衝機能を十分に果たさない場合には、船舶や岸壁が損傷し、重大な事故を起こしかねない。

従って、防舷材の所有団体や使用者にとって、個々の防舷材を識別し、その防舷材の製造時期や製造場所等の製造事項、仕様や構造、緩衝能力等の特性、及び、修理や使用場所等の履歴に関する情報をリアルタイムに認知し、常に正常な防舷材のみを使用できるように、多数の防舷材を管理することは非常に重要である。

しかし、上記のように種々の防舷材が混在するところではその管理は容易ではなく、特に世界各地に移動して使用される浮遊式防舷材の管理はいつそう困難でめった。

本発明の目的は上記の問題点に鑑み、点在して架設される防舷材の管理を容易に行える防舷材及び防舷材管理システムを提供することにある。発明の開示

本発明は上記の目的を達成するために、所定情報を記憶する情報記憶手段と、情報記憶手段に記憶された情報を読み出す情報読み出し手段とを有し、情報読み出し手段にワイヤレスでアクセスできるトランスポンダを防舷材に備えるようにした。また、この防舷材と、防舷材に備えたトランスボンダの情報記憶手段にヮィャレスでアクセスする端末装置と、この端末装置と交信可能であり、端末装置を介して得られた個々の防舷材に固有の情報を各防舷材に対応させて記憶している管理装置と、管理装置と交信可能なコンピュータとからなる防舷材管理システムを構成し、管理装置は、端末装置によってトランスボンダの情報記憶手段から情報を読み取ると共に、管理装置は、コンピュータと交信し、コンピュータに蓄積されている防舷材の情報を読み取り、個々の防舷材に固有の情報をコンビュ一タから受信し、これらの情報に基づいて特定の地域内、広範囲な地域、或いは複数の遠隔地域に配置されている防舷材を管理するようにした。

トランスボンダの情報記憶手段には、例えば防舷材を識別するための個々の防舷材固有の識別情報や、防舷材に取り付けられたトランスボンダを識別するための個々のトランスボンダ固有の識別情報、防舷材の製造情報、履歴情報、特性等の情報を含めることが可能である。

また、特定の地域内の管理を行うシステムとして、上記防舷材と、防舷材に備えたトランスボンダとワイヤレスで交信して情報の授受を行う端末装置とからなるシステムを構成し、端末装置には、管理対象となる防舷材に関する情報を記憶する情報記憶手段と、トランスボンダが発信した情報を受信する受信手段と、この受信情報に基づいて情報記憶手段が記憶する情報を更新する情報更新手段と、操作員が指定した防舷材の情報を表示する情報表示手段とを備えた。

さらには、これに情報記憶容量の大きな管理装置を付加したシステムを構成し、端末装置を介してトランスボンダと管理装置との間の情報の授受を行い、管理装置によって多数の防舷材の多大な量の情報を管理できるようにした。

上記管理システムによれば、防舷材にはトランスボンダが装着され、トランスボンダをアクセスすることにより情報記憶手段内に記憶されている所定情報を自動的に読み出すことができ、この情報を用いて個々の防舷材の管理を行うことができる。

また、防舷材からある程度の距離がある位置からでもトランスボンダをァクセスすることができ、管理作業の簡略化を図ることができると共に、管理における人為的な間違いの発生を防止することができる。

さらに、トランスボンダに、ワイアレスでアクセスでき且つトランスボンダの情報記憶手段に情報を書き込む情報書き込み手段を設けることにより、防舷材に係る個別情報を防舷材自体に持たせるようにした。

また、トランスボンダに、第 1の周波数の電磁波を受信する受信手段と、受信手段によって受信した電磁波のエネルギーを電気エネルギーに変換するエネルギ一変換手段と、情報読み出し手段によって情報記憶手段から読み出した情報を第 2の周波数の電磁波によって送信する送信手段とを備え、エネルギー変換手段によって得られた電気エネルギーにより動作するようにして、トランスボンダを半永久的に動作可能とし、トランスボンダのメンテナンスを簡略化できるようにした。

また、具体的なシステム構成として、管理対象となる防舷材には防舷材に固有の識別情報を記憶した少なくとも 1個のトランスボンダを装着し、管理装置には、管理対象となる個々の防舷材の固有情報、例えば定格寸法、初期内圧、製造日、納品先等の製造情報と、例えば初期架設年月日、架設期間、これに続く架設場所及び架設期間、点検、検査、修理の記録等の履歴情報を蓄積し、これらの情報を特定の防舷材を指定して表示できるようにした。

さらに、防舷材の架設場所等の変更があったときには、端末装置を用いて防舷材のトランスボンダをアクセスし、識別情報を読み出すと共に、端末装置に追加すべき履歴情報を入力することにより、端末装置によってこの履歴情報と識別情報とを含む個別更新情報が生成されて、管理装置に蓄積されている履歴情報を更新する。これにより、個々の防舷材に関する情報を把握でき、リアルタイムな管理を容易に行うことができると共に、管理における人為的な間違いの発生を防止することができる。

また、例えば管理対象となる防舷材が架設される地域に端末装置を配置し、必要に応じて 1つ以上の管理装置を設けることにより、各防舷材の必要情報が管理装置に蓄積されるので、防舷材の架設場所、架設期間等の履歴も即座に且つ的確に把握することができる。

さらに、管理装置とコンピュータとの間或いは端末装置と管理装置との間の情報転送を電話回線、インターネット、無線通信、衛星通信等の通信網を介して行うことにより、これらの設置場所間の距離に依存することなくリアルタイムで管理情報の更新を行うことができる。

また、トランスボンダの情報記憶手段にトランスボンダに固有の識別情報、例えば個々のトランスボンダに固有の I Dコードが記憶される場合には、端末装置或いは管理装置において対応テ一プルを用いてこの I Dコードを防舷材のセリァルナンバーに変換し、このセリァルナンバーと履歴情報とを含む個別更新情報を作成し、防舷材の識別情報としてセリアルナンバーを用いて情報の管理を行うようにした。これにより、各防舷材とその製造情報との対応付けを容易に行うことができる。

また、管理装置の製造情報記憶手段に各防舷材の製造図面を蓄積しておくことにより、緊急に修理が必要なときには製造図面に基づいて容易に修理を行うことができるようにした。

また、操作員の指示入力により、管理装置において指定された防舷材の履歴情報に基づいて任意の防舷材の架設場所及びその近辺の地図或いは写真を表示し、メンテナンスの際等において個々の防舷材の位置を容易に把握することができるようにした。

また、操作員の指示入力により、管理装置において防舷材の履歴情報に基づいて指定された任意の地域における防舷材の架設状況、例えば架設場所、架設個数、架設されている防舷材の種類等を表示し、防舷材の架設場所の変更等の移動計画を容易に行うことができるようにした。図面の簡単な説明

第 1図は本発明の第 1の実施形態における防舷材管理システムを示す構成図、第 2図は本発明の第 1の実施形態における防舷材を示す外観図、第 3図は本発明の第 1の実施形態における防舷材のトランスボンダ取り付け位置を示す部分断面図、第 4図は本発明の第 1の実施形態における防舷材の接触領域と非接触領域を説明する図、第 5図は本発明の第 1の実施形態におけるトランスボンダの電気系回路を示すプロック図、第 6図は本発明の第 1の実施形態における端末装置の電気系回路を示すプロック図、第 7図は本発明の第 1の実施形態におけるスキャナ部を示す外観図、第 8図は本発明の第 1の実施形態における管理装置の電気系回路を示すプロック図、第 9図は本発明の第 1の実施形態における製造情報の内容を説明する図、第 1 0図は本発明の第 1の実施形態における履歴情報の内容を説明する図、第 1 1図は本発明の第 2の実施形態におけるトランスボンダの電気系回路を示すブロック図、第 1 2図は本発明の第 2の実施形態におけるスキャナ部の電気系回路を示すブロック図、第 1 3図は他の実施形態における管理装置の電気系回路を示すブロック図、第 1 4図は他の実施形態における防舷材管理システムを示す構成図、第 1 5図はフォーム防舷材を示す一部破断側面図である。発明を実施するための最良の形態

以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。

第 1図は、本発明の第 1の実施形態における防舷材管理システムを示す構成図でめる。凶 {こおレヽて、 1 ^ 1 A l ~ 1 A n , 1 E 1 ~ 1 B n , 1 C 1 ~ 1 C n , 1 D 1 ~ 1 D n ) は管理対象となる空気式防舷材（以下、防舷材と称する）、 2 A〜 2 Dは端末装置、 4は管理装置、 6 A〜 6 Dは通信網である。

防舷材 1は、岸壁や橋脚等の水中構造物に固定されたり、或いは水面に浮遊させて船舶等に対するクッション材として用いられ、例えば第 2図乃至第 4図に示すように、直径約 l〜2 m、長さ約 3〜4 mのゴムチューブの両端を密閉した俵形状を成し、その一端に空気の充填口 1 aを有し、この充填口 1 aを介して内部に空気が所定内圧まで充填されている。さらに、充填口 1 aの近傍には、電磁波によってアクセス可能なトランスボンダ 1 0が 1個以上設けられている。

ここで、トランスボンダ 1 0の取り付け位置としては、トランスボンダ 1 0に与える衝撃を低減し破壊を防止するために、上記ゴムチューブから成る外皮 1 b の内部或いは内面がこのましい。本実施形態においては、第 3図に示すように外皮 1 b内に埋設されているゴム引きコード層 1 cのコード張力を支えているビードリング 1 dの近傍にトランスボンダ 1 0を配置している。また、本実施形態における俵形状の防舷材 1のように、使用時において船舶や岸壁等に直接接触する接触領域と非接触領域が明確に分かれている場合には（第 4図参照）、トランスボンダ 1 0に与える衝撃を低減し破壊を防止するために、非接触領域にトランスボンダ 1 0を設けることが好ましい。

第 5図はトランスボンダ 1 0の電気系回路を示すブロック図である。図において、 1 0はトランスボンダで、送受信用アンテナ 1 1、整流回路 1 2、中央処理部 1 3、情報記憶部 1 4、発信部 1 5及びデュープレクサ 1 6から構成されている。

整流回路 1 2は、ダイオード 121， 122、コンデンサ 123、及び抵抗器 124から構成され、周知の全波整流回路を形成している。この整流回路 1 2の入力側にはデュープレクサ 1 6を介して送受信用アンテナ 1 1が接続され、送受信用アンテナ 1 1に誘起した高周波電流を整流して直流電流に変換して、中央処理部 1 3、情報記憶部 1 4及び発信部 1 5の駆動電源として出力するものである。

中央処理部 1 3は、周知の C P U 131及びディジタル Zアナログ（以下、 D Z A と称する）変換器 132から構成され、 C P U 131は電源が供給されて駆動すると情報記憶部 1 4に記憶されている I Dコ一ド、即ち個々のトランスボンダに固有の識別情報を読み出して、これをディジタルデータに変換し、 D ZA変換器 132を介して発信部 1 5に出力する。

発信部 1 5は、発振回路 151、変調回路 152及び高周波増幅回路 153から構成され、発振回路 151によって発振された、例えば 3 0 O M H zの搬送波を、中央処理部 1 3から入力した信号に基づいて、変調回路 152で変調して、これを高周波増幅回路 153 及びデュープレクサ 1 6を介して送受信用アンテナ 1 1に供給する。

デュ一プレクサ 1 6は、ローパスフィルタ 1 6 aとハイパスフィルタ 1 6 b力ら構成され、送受信用アンテナ 1 1 と整流回路 1 2との間にローパスフィルタ 1 6 aが接続され、送受信用アンテナ 1 1 と高周波増幅回路 153 との間にハイパスフィルタ 1 6 bが接続されている。

端末装置 2 A〜 2 Dは、管理対象となる防舷材 1が架設されている所定範囲の地域（E _A〜 E c ) 毎に設けられると共に、管理対象となる防舷材 1を搭載した船舶 Sに設けられ、防舷材 1に装着されたトランスボンダ 1 0をアクセスして、その I Dコードを読み出し、その時点におけるこの防舷材 1の架設場所、架設期間、修理内容、修理箇所、保管場所、保管期間等の使用に関する履歴情報を操作員が入力して、これらの履歴情報と I Dコードとをまとめて防舷材の個別更新情報として管理装置 4に転送する。個別更新情報の転送に際しては、インターネット或いは通常の電話回線又は通信衛星等の通信網を利用している。

第 6図は、端末装置 2 ( 2 A〜 2 D ) の電気系回路を示すブロック図である。図において、 2は端末装置で、スキャナ部 2 0と装置本体 3 0とから構成されている。

スキャナ部 2 0は、第 6図に示すように、受信用アンテナ 2 1、受信部 2 2、中央処理部 2 3、キーボード 2 4、表示部 2 5、発信部 2 6、送信用アンテナ 2 7、及び装置本体 3 0との間のデータ転送のためのインタフェース部 2 8から構成され、携帯性及び操作性を良くするために、例えば第 7図に示すようなハンドヘルド型に形成されている。第 7図においては、スキャナ部 2 0はピストル形状の筐体 8内に組み込まれ、筐体 8の先端部には受信用アンテナ 2 1及び送信用ァンテナ 2 7が配置され、上面にはキ一ボ一ド 2 4及び表示部 2 5が配置されている。この場合、図示していないが電源としては蓄電池等が用いられる。

ここで、本実施形態におけるスキャナ部 2 0とは、後述するようにトランスポンダ 1 0に対して第 1の周波数の電磁波を輻射しながら、これに伴ってトランスボンダ 1 0から輻射される第 2の周波数の電磁波を受信することにより、トランスボンダ 1 0から送信される I Dコ一ドを受信するものを言う。また、スキャナ部 2 0の受信部 2 2は、受信機 221とアナログディジタル（以下、 AZ Dと称する）変換器 222から構成され、受信器 221の入力側は受信用アンテナ 2 1に接続され、 3 0 O MH zの高周波を受信し、これを検波した後、 A/ D変換器 222を介して中央処理部 2 3に出力する。

中央処理部 2 3は、周知の C P U 231及びメモリ 232から構成され、中央処理部 231はキーボード 2 4から入力された命令に基づいて、受信部 2 2から入力した情報をメモリ 232に記憶すると共に表示部 2 5に表示する。さらに、中央処理部 2 3 は、キ一ボード 2 4から入力された防舷材 1の履歴情報を、読み取った I Dコードに対応付けてメモリ 232 に記憶すると共に、キーボード 2 4からの入力命令に基づいてインタフェース部 2 8を介してメモリ 232 内の蓄積情報を装置本体 3 0 に転送する。

また、発振部 2 6は発信回路 261から構成され、発信回路 261は C P U 231 からの制御信号に基づいて、例えば 1 O O K H z〜3 0 0 K H zの高周波信号を送信用アンテナ 2 7に出力する。

装置本体 3 0は、インタフェース部 3 1、中央処理部 3 2、通信制御部 3 3、キーボード 3 4、表示部 3 5、記憶部 3 6から構成されている。

インタフェース部 3 1は、スキャナ部 2 0に蓄積された情報を装置本体 3 0に転送する際に用いられるもので、 R S 2 3 2 c或いは I R D A等の赤外線通信接続などによって構成され、スキャナ部 2 0のィンタフェース部 2 8と同種のものが用いられる。

中央処理部 3 2は、周知の C P U等からなり、キーボード 3 4を介して入力された命令に基づいて、ィンタフェース部 3 1を介してスキャナ部 2 0から情報を入力し、この情報を記憶部 3 6に蓄積する。また、中央処理部 3 2は、スキャナ部 2 0から入力した情報と記憶部 3 6に蓄積された情報との間に違いがある場合には、記憶部 3 6の蓄積情報を更新すると共に、更新された部分に関して個別更新情報を作成して、この情報を通信制御部 3 3を介して管理装置 4に送信する。個別更新情報は管理対象となる防舷材 1のセリアルナンバーと更新された履歴情報等からなる。中央処理部 3 2は、記憶部 3 6内に予め蓄積されている対応テ一ブルに基づいてスキャナ部 2 0から転送されたトランスボンダの I Dコードをセリアルナンバーに変換する。

対応テーブルには、トランスボンダ 1 0の I Dコードと、これに対応付けてこのトランスボンダ 1 0を装着した防舷材 1のセリアルナンバーが記載され、 1つの防舷材 1に複数のトランスボンダ 1 0を装着した場合においても、これらのトランスボンダ 1 0が装着された防舷材 1のセリアルナンバーを容易に抽出できるようになっている。

通信制御部 3 3は、インターネット、通常の電話回線、無線通信、通信衛星等の通信網 6 ( 6 A〜 6 D ) を介して管理装置 4との間の情報転送を行う。

表示部 3 5は中央処理部 3 2に接続されたモニターなどからなり、中央処理部 3 2における処理情報の表示や記憶部 3 6の蓄積情報の表示に用いられる。

管理装置 4は、第 8図に示すように、通信制御部 4 1、第 1記憶部 4 2、第 2 記憶部 4 3、第 3記憶部 4 4、中央処理部 4 5、キ一ボード 4 6、表示部 4 7から構成されている。

通信制御部 4 1は、端末装置 2のものと同様に、インターネット、通常の電話回線、通信衛星等の通信網 6 ( 6 A〜 6 D ) を介して端末装置 2との間の情報転送を行う。

第 1記憶部 4 2には、各防舷材 1の製造情報が蓄積されている。製造情報としては、例えば第 9図に示すように、セリアルナンバーに対応して、定格寸法、初期内圧、型、カバー構造、製造日、納品先、テストレポート、製造仕様、備考等が蓄積されると共に、防舷材 1の製造時に用いられた組立図等の製造図面がセリアルナンバーに対応させて蓄積されている。

第 2記憶部 4 3には、各防舷材 1の履歴情報が蓄積されている。履歴情報としては、例えば第 1 0図に示すように、セリアルナンバーに対応して、初期架設日、初期架設場所、使用記録、点検 ·検査記録、修理記録、備考等が蓄積されている。使用記録としては、初期架設の後に変更された架設場所及び架設期間が記録され、点検 ·検査記録としては、点検 ·検査の実施日及びその結果が記録される。また、修理記録としては、修理実施日及び修理箇所等が記録される。

第 3記憶部 4 4には、防舷材 1が架設されている全ての架設地域 E _A 〜E _C の地図、例えば各地域ごとに広範囲から狭範囲に亘つて描かれた地図や航空写真の複数のデータが蓄積されている。

中央処理部 4 5は、周知の C P U等からなり、端末装置 2から転送されてくる個別更新情報を通信制御部 4 1を介して受信し、第 1記憶部 4 2に蓄積されている履歴情報の更新処理を行う。さらに、中央処理部 4 5は、キーボード 4 6を介して入力された操作員の指示（命令）に基づいて、セリアルナンバーによって指定された防舷材 1の製造情報や履歴情報或いは架設場所の地図等を表示部 4 7に表示する。さらに、中央処理部 4 5は、操作員のキ一ボードからの命令入力により、蓄積情報の修正や追加等の処理を行う。

次に、前述の構成よりなる管理システムの運用方法及び動作を説明する。本管理システムを使用するにあたっては、運用開始時において、管理対象となる防舷材 1の製造情報、運用開始時点における履歴情報、架設する地域の地図や航空写真等のデータを管理装置 4に蓄積しておく。これらの情報及びデータは、管理装置 4自体で入力しても良いし、端末装置 2において入力したものを管理装置 4に転送して蓄積しても良い。さらに、各端末装置 2に、前述した対応テープルを蓄積しておく。

一方、運用開始後においては、防舷材 1の新規補充或いは架設場所の移動を行つたときに、管理装置 4の蓄積情報の追加又は更新を行う。また、防舷材 1の新規補充及び廃棄を行ったときは、各端末装置 2の対応テーブルも更新する必要が ¾>る。

各架設地域 E _A 〜E c において、防舷材 1の履歴情報を更新するときは、まず端末装置 2のスキャナ部 2 0のみを用いて、情報更新対象の防舷材 1に装着されたトランスボンダ 1 0の I Dコードを読み取り、履歴情報を入力した後、これらの情報を装置本体 3 0に転送する。

トランスボンダ 1 0の I Dコードを読み取るときは、スキャナ部 2 0とトランスボンダ 1 0との間の距離を所定距離内にし、スキャナ部 2 0のキ一ボード 2 4 から読み取り命令を入力する。これにより、スキャナ部 2 0では C P U 231 の動作プログラムに基づいて発信部 2 6が駆動され、送信用アンテナ 2 7から第 1の周波数の高周波信号、即ち 1 0 0 K H z〜 3 0 0 K H zの高周波信号が輻射される。この電磁波はトランスボンダ 1 0の送受信用アンテナ 1 1に入力され、送受信用アンテナ 1 1に高周波電流が誘起する。送受信用アンテナ 1 1に誘起した高周波電流は、整流回路 1 2によって整流されてトランスボンダ 1 0内部の中央処理部 1 3、情報記憶部 1 4及び発信部 1 5に電源を供給する。

これにより、スキャナ部 2 0から送出された電磁波を受信している間、電源を供給された中央処理部 1 3は、予めプログラムされている情報送信処理を行う。即ち、中央処理部 1 3は、情報記憶部 1 4内に記憶されている I Dコードを発信部 1 5に出力する。発信部 1 5ではこの I Dコードに基づいて搬送波を変調し、変調された搬送波、即ち高周波信号を送受信用アンテナ 1 1に供給する。これにより、送受信用アンテナ 1 1からは第 2の周波数の電磁波、即ち 3 0 O M H zの周波数の電磁波が輻射される。

スキャナ部 2 0では、トランスボンダ 1 0から輻射された 3 0 0 MH zの電磁波を受信用アンテナ 2 1を介して受信部 2 2によって受信し、受信部 2 2は受信した I Dコードをディジタルデータに変換して中央処理部 2 3に送出する。中央処理部 2 3は、入力したディジタルデータに基づく I Dコードを表示部 2 5に表示すると共に、メモリ 232 に記憶する。

次いで、作業員はスキャナ部 2 0のキーボード 2 4を操作して、 I Dコードを読み取った防舷材 1のその時点における履歴情報、例えば、変更後の架設場所及び架設期間等の履歴情報を入力する。

これにより、スキャナ部 2 0の中央処理部 2 3は、先に読み取った I Dコードに対応付けて履歴情報をメモリ 232 に記憶する。複数の防舷材 1の履歴情報を更新する際には、前述した操作を繰り返せばよい。

この後、作業員はスキャナ部 2 0を装置本体 3 0の架設場所に持ち帰り、スキャナ部 2 0のメモリ 232 に記憶されている情報を装置本体 3 0に転送する。これにより、装置本体 3 0の中央処理部 3 2は、スキャナ部から転送された情報と記憶部 3 6に蓄積されていた情報との間に違いがある場合には、記憶部 3 6の蓄積情報を更新すると共に、更新された部分に関して前述した個別更新情報を作成して、この情報を通信制御部 3 3を介して管理装置 4に送信する。

これにより、個別更新情報を受信した管理装置 4は、蓄積情報の更新を行う。また、特定の防舷材の製造図面を含む製造情報や履歴情報を知りたいとき、或いは架設場所の地域の地図や航空写真を見たいときには、操作員はキーボード 4 6 から命令を入力することによりこれらの情報を表示部 4 7に表示させることができる。

さらに、操作員が指定した地域における防舷材 1の架設状況表示を、指定地域の地図或いは航空写真の上に、防舷材 1の架設位置をシンボル及びそのセリアルナンバーを重ねて表示することにより行っている。

前述したように第 1の実施形態によれば、管理対象となる防舷材 1の管理を的確に行うことができる。

さらに、端末装置 2と管理装置 4との間の情報転送を通信網 6を介して行っているので、これらの設置場所間の距離に依存することなくリアルタイムで管理情報の更新を行うことができる。

また、防舷材 1に装着されるトランスボンダ 1 0の情報記憶部 1 4には個々のトランスボンダ 1 0に固有の I Dコードが記憶され、これを読み取った端末装置 2によって I Dコードが防舷材 1のセリアルナンバーに変換され、この後はセリアルナンバーによって防舷材が識別されて管理されるので、製造情報との対応付けを容易に行うことができる。

また、防舷材 1にトランスボンダ 1 0を装着し、トランスボンダ 1 0をァクセスすることにより I Dコ一ドを自動的に読み出し、この I Dコードを用いて個々の防舷材 1を特定しているので、管理作業の簡略化を図ることができると共に、管理における人為的な間違いの発生を防止することができる。

また、スキャナ部 2 0から輻射された電磁波がトランスボンダ 1 0内で電気工ネルギ一に変換されて、この電気エネルギーによりトランスボンダ 1 0が動作するので、半永久的に動作可能となり、トランスボンダ 1 0のメンテナンスを簡略化することができる。

また、管理装置 4において操作員の指定入力によって個々の防舷材 1 の製造図面を表示することができるので、緊急に修理が必要なときには、表示された製造図面に基づいて修理を行うことができる。さらに、操作員の指示入力により、管理装置 4において任意の防舷材 1の架設場所及びその近辺の地図或いは写真を表示することができるので、メンテナンス等の際において個々の防舷材 1の位置を容易に把握することができる。

また、操作員の指示入力により、管理装置 4において任意の地域 E _A 〜E _C における防舷材 1の架設状況を表示することができるので、防舷材 1の架設場所の変更等の移動計画を容易に行うことができる。

次に、本発明の第 2の実施形態を説明する。

第 2の実施形態におけるシステム構成は前述した第 1の実施形態とほぼ同じである。第 2の実施形態と第 1の実施形態との相違点は、第 2の実施形態ではトランスボンダ 1 0に情報記憶部 1 4への情報書き込み機能を持たせ、防舷材 1の履歴情報を防舷材 1 自体にも持たせるようにしたこと、及び対応テーブルを管理装置 4に持たせて管理装置 4において I Dコ一ドをセリアルナンバーに変換するようにしたことにある。

以下、第 1の実施形態との相違点に関して説明する。

第 1 1図は第 2の実施形態におけるトランスボンダ 1 0の電気系回路を示すプロック図である。図において、前述した第 1の実施形態と同一構成部分は同一符号をもって表しその説明を省略する。また、第 1の実施形態と第 2の実施形態との相違点は、トランスボンダ 1 0に検波部 1 7を設けると共に、情報記憶部 1 4 を E E P R OM等の読み書き可能な不揮発性メモリによって構成し、中央処理部 1 3には情報記憶部 1 4への情報の書き込み機能を持たせたことにある。

即ち、検波部 1 7はダイオード 171と A/ D変換器 172からなり、ダイオード 17 1のアノードは受信用アンテナ 1 1に接続され、力ソードは A / D変換器を介して中央処理部 1 3の C P U 131に接続されている。

情報記憶部 1 4は、 C P U 131 に接続された E E P R O M等の半導体メモリ力らなり、この情報記憶部 1 4には予めトランスボンダ 1 0に固有の I D 一ドが記憶されている。

第 1 2図は端末装置 2のスキャナ部 2 0の電気系回路を示すプロック図である。図において、前述した第 1の実施形態と同一構成部分は同一符号をもって表しその説明を省略する。また、第 1の実施形態と第 2の実施形態との相違点は、第 2 の実施形態ではスキャナ部 2 0に変調部 2 9を設け、キーボードから入力した履歴情報をトランスボンダ 1 0に送信できるようにしたことにある。

即ち、変調部 2 9は、 D / A変換器 291、変調回路 292及び高周波増幅回路 293からなり、 Dノ A変換器 291の入力側は中央処理部 2 3の C P U 231に接続され、出力側は変調回路 292に接続されている。変調回路 292は発信部 2 6から搬送波を入力し、これを変調して高周波増幅回路 293に供給する。高周波増幅回路 293は、入力した高周波信号を増幅して送信用アンテナ 2 7に出力する。

また、端末装置 2の装置本体 3 0には、トランスボンダ 1 0の I Dコードと、これに対応付けてこのトランスボンダ 1 0を装着した防舷材 1のセリアルナンパ一が記載された対応テーブルは備えず、管理装置 4に対応テーブルを備えて、管理装置 4において I Dコードをセリアルナンバーに変換している。

前述の構成によれば、各架設地域 E _A 〜 E _c において、防舷材 1の履歴情報を更新するときは、まず端末装置 2のスキャナ部 2 0のみを用いて、情報更新対象の防舷材 1に装着されたトランスボンダ 1 0の I D コードを読み取り、追加したい履歴情報を入力する。この後、スキャナ部 2 0のキ一ボード 2 4から情報書き込み命令を入力することにより、スキャナ部 2 0に入力した防舷材 1の履歴情報がトランスボンダ 1 0の情報記憶部 1 4に追加して書き込まれる。これにより、防舷材 1の履歴情報を防舷材 1 自体に持たせることができる。

また、トランスボンダ 1 0の情報記憶部 1 4に蓄積されている履歴情報を知りたいときは、スキャナ部 2 0からトランスボンダ 1 0に対して情報読み出し命令を送信することにより、情報記憶部 1 4に蓄積されている履歴情報がトランスポンダ 1 0から送信されるので、これを受信してスキャナ部 2 0の表示部 2 5に表示させることができる。

次いで、第 1の実施形態と同様に、スキャナ部 2 0のメモリ 232 に蓄積されている I Dコード及びこれに対応する履歴情報を装置本体 3 0に転送する。

これにより、装置本体 3 0の中央処理部 3 2は、スキャナ部 2 0から転送された情報と記憶部 3 6に蓄積されていた情報との間に違いがある場合には、記憶部 3 6の蓄積情報を更新すると共に、更新された部分に関して個別更新情報を作成して、この個別更新情報を通信制御部 3 3を介して管理装置 4に送信する。

このとき、中央処理部 3 2は、トランスボンダ 1 0の I Dコードとこれに対応する履歴情報を含む個別更新情報を作成して送信する。

この個別更新情報を受信した管理装置 4は、対応テーブルに基づいて I Dコードをセリアルナンバーに変換した後、このセリアルナンバーに基づいて蓄積情報の更新を行う。

また、特定の防舷材の製造情報や履歴情報を知りたいとき、或いは架設場所の地域の地図や航空写真を見たいときには、第 1の実施形態と同様に、操作員がキ —ボード 4 6から命令を入力することにより、これらの情報を表示部 4 7に表示させることができる。

前述したように第 2の実施形態によれば、第 1の実施例と同様に管理対象となる防舷材 1の管理を的確に行うことができると共に、トランスボンダ 1 0の情報記憶部 1 4に防舷材 1の履歴情報を持たせることができ、管理装置 4を用いなくても防舷材 1の履歴情報を簡単に知ることができる。

また、対応テーブルを管理装置 4に持たせることにより、端末装置 2における処理の負荷を低減することができ、装置の小型化及びコス卜の低減を図ることができる。

尚、前述した第 1及び第 2の実施形態では、トランスボンダ 1 0に予め蓄積されている I Dコードを基に、これを防舷材 1のセリアルナンバーに変換して、セリアルナンバーを基準として防舷材 1の管理を行っているが、予めトランスボンダ 1 0に装着対象となる防舷材 1のセリアルナンバーを蓄積しておき、対応テーブルを用いた変換処理を省くようにしても良い。しかし、この方法はトランスポンダ 1 0にセリアルナンバーを書き込む手間を要する。

また、対応テーブルを用いることなく、管理装置 4においてもトランスボンダ 1 0の I Dコ一ドを用いて防舷材 1の管理を行っても良レ、。しかし、 1つの防舷材 1に 2つ以上のトランスボンダ 1 0を装着する場合には、この方法では管理が繁雑になりやすい欠点がある。

また、前述した実施形態では、端末装置 2を分離可能なスキャナ部 2 0と装置本体 3 0から構成したが、スキャナ部 2 0と装置本体 3 0を一体化した端末装置 2を構成しても良い。

さらに、端末装置 2と管理装置 4を組にして、防舷材 1が架設される各地域に配置するようにしても良い。即ち、前述の第 1及び第 2の実施形態では、複数の地域（E _A〜E c ) に設けられた防舷材 1を一括管理するシステムとしたが、これに限定されることなく、 1つの地域のみに存在する複数の防舷材 1を管理するシステムとしても良い。この場合、例えば第 1 3図に示すように、端末装置 2の装置本体 3 0を削除し、スキャナ部 2 0とのインタフエ一ス部 4 8を設けた管理装置 4 ' を該当地域に設置すれば構成を簡略化して容易に実現することができる。また、スキャナ部 2 0の記憶容量を拡大することにより、管理装置を用いずにスキャナ部 2 0のみからなる端末装置だけを用いて防舷材 1の管理を行うことも可能である。しかしこの場合、管理情報はある程度限定されたものになってしま

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また、第 1 4図に示すように、防舷材 1の製造会社等に設置されている防舷材の製造情報を蓄積したコンピュータ 5 0と管理装置 4 ( 4 ' ) との間で通信網 6 等を介して交信し、管理装置 4 ( 4 ' ) において必要な情報をコンピュータ 5 0 から転送して用いるようにしても良い。

また、 1つの地域内に複数の端末装置 2を、或いは複数の管理装置 4 ( 4， ) を設置し、これらを併用するようにしても良いことは言うまでもない。

さらに、第 1及び第 2の実施形態では空気式防舷材を例として説明したが、本発明はゴム防舷材、或いは第 1 5図に示すようなフォーム防舷材 6 0にも適用可能であり、同様の効果が得られることは言うまでもない。第 1 5図に示すフォーム防舷材 6 0は、その内部にフォーム材 6 1が充填されているので、トランスポンダ 1 0の装着位置は比較的に自由に選択できるが、電磁波による通信を好適に行うためには表皮 6 2の近傍に配置することが好ましい。

本発明は、その精神又は主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、前述の実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によつて示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。産業上の利用可能性

管理対象となる防舷材 1にトランスボンダを装着し、管理対象地域のそれぞれに 1つ以上設けた端末装置 2 A〜 2 Dによって防舷材 1のトランスボンダをァクセスして I Dコードを読み出し、その防舷材 1の架設場所及び架設期間を表す履歴情報と I Dコードを含む個別更新情報を、通信網 6 A〜 6 Dを介して管理装置 4へ転送する。管理装置 4は、管理対象となる全ての防舷材 1の製造情報、履歴情報を蓄積すると共に、端末装置 2から受信した個別更新情報に基づいて、履歴情報を更新し、操作員の指定した特定の防舷材 1の製造情報及び履歴情報を表示する。これにより、トランスボンダをアクセスして得た情報を用いて個々の防舷材の管理を行うことができるので、管理における人為的な間違いの発生を防止することができると共に、防舷材からある程度の距離がある位置からでもトランスボンダをアクセスすることができるので、管理作業の簡略化を図ることができる。さらに、防舷材の架設場所、架設期間等の履歴も即座に且つ的確に把握することができると共に、設置場所間の距離に依存することなくリアルタイムで管理情報の更新を行うことができる。

Claims

請求の範囲

1 . 所定情報を記憶する情報記憶手段と、

該情報記憶手段に記憶された情報を読み出す情報読み出し手段とを有し、該情報読み出し手段にワイヤレスでアクセスできるトランスボンダを備えたことを特徴とする防舷材。

2 . ワイアレスでアクセスでき且つ前記情報記憶手段に情報を書き込む情報書き込み手段を前記トランスボンダに設けた

ことを特徴とする請求項 1記載の防舷材。

3 . 前記トランスボンダは、

第 1の周波数の電磁波を受信する受信手段と、

該受信手段によって受信した電磁波のエネルギーを電気エネルギーに変換するエネルギー変換手段と、

前記情報読み出し手段によって情報記憶手段から読み出した情報を第 2の周波数の電磁波によって送信する送信手段とを備え、

前記エネルギー変換手段によって得られた電気工ネルギ一により動作することを特徴とする請求項 1又は 2記載の防舷材。

4 . 前記情報記憶手段が記憶する所定情報には、少なくとも防舷材を識別するための個々の防舷材固有の識別情報が含まれている

ことを特徴とする請求項 1， 2又は 3記載の防舷材。

5 . 前記情報記憶手段が記憶する所定情報には、少なくとも防舷材に取り付けられたトランスボンダを識別するための個々のトランスボンダ固有の識別情報が含まれている

ことを特徴とする請求項 1， 2又は 3記載の防舷材。

6 . 前記情報は、防舷材の製造情報、またはおよび、履歴情報を含むものである

ことを特徴とする請求項 1乃至 5の何れかに記載の防舷材。

7 . 水面に浮遊する浮遊式防舷材であることを特徴とする請求項 1乃至 6の何れかに記載の防舷材。

8 . 所定厚の外皮を備えた防舷材であり且つ前記トランスボンダは外皮表面よりも内側に設けられていることを特徴とする請求項 1乃至 7の何れかに記載の防舷材。

9 . 防舷材は、使用上において衝撃を与える衝撃対象物に接する接触領域と衝撃対象物に接しなレ、非接触領域とを有する形状をなし、且つ前記トランスボンダは前記非接触領域に設けられていることを特徴とする請求項 1乃至 8の何れかに記載の防舷材。

1 0 . 請求項 1乃至 9の何れかに記載の防舷材と、端末装置から成り、該端末装置は、前記防舷材に備えたトランスボンダの情報記憶手段にアクセスしてトランスボンダの情報記憶手段が記憶している情報読み出す情報読み出し手段と、

少なくとも前記防舷材のトランスボンダの情報記憶手段から読み出した情報を表示する情報表示手段とを備えている

ことを特徴とする防舷材管理システム。

1 1 . 請求項 1乃至 9の何れかに記載の防舷材と、

該防舷材に備えたトランスボンダの情報記憶手段にワイヤレスでアクセスする端末装置と、

該端末装置と交信可能であり、端末装置を介して得られた個々の防舷材に固有の情報を各防舷材に対応させて記憶している管理装置と、

管理装置と交信可能なコンピュータとからなる防舷材管理システムであって、前記管理装置は、前記端末装置によって前記トランスボンダの情報記憶手段から情報を読み取ると共に、

前記管理装置は、前記コンピュータと交信し、前記コンピュータに蓄積されている防舷材に関する情報を読み取り、個々の防舷材に関する情報を前記コンビュータから受信し、これらの情報に基づいて防舷材を管理する

ことを特徴とする防舷材管理システム。

1 2 . 前記管理装置とコンピュータとの間の交信が通信網を介して行われることを特徴とする請求項 1 1記載の防舷材管理システム。

1 3 . 請求項 1乃至 9の何れかに記載の記載の防舷材と、端末装置と、管理装置とからなる防舷材管理システムであって、

前記端末装置は、防舷材に備えたトランスボンダとワイヤレスで交信し、トランスボンダが発信する情報を管理装置に転送するものであり、

前記管理装置は、管理対象となる防舷材に関する情報を記憶する情報記憶手段と、

前記端末装置から前記トランスボンダが発信した情報を受信する受信手段と、該受信情報に基づいて前記情報記憶手段が記憶する情報を更新する情報更新手段と、

操作員が指定した防舷材の情報表示する情報表示手段とを備えている

ことを特徴とする防舷材管理システム。

1 4 . 前記端末装置と管理装置との間の交信が通信網を介して行われることを特徴とする請求項 1 1乃至 1 3の何れかに記載の防舷材管理システム。

1 5 . 前記端末装置は、前記トランスボンダの情報記憶手段に対して情報を書き込む情報書き込み手段を備えている

ことを特徴とする請求項 1 0乃至 1 4の何れかに記載の防舷材管理システム。

1 6 . 前記トランスボンダの情報記憶手段は少なくとも個々の防舷材に固有の識別情報を記憶し、

前記端末装置は個々の防舷材に固有の識別情報を読み出して管理装置に送信し、前記管理装置は管理対象となる防舷材の固有情報を前記識別情報に対応付けて記憶するようになした

ことを特徴とする請求項 1 1乃至 1 4の何れかに記載の防舷材管理システム。

1 7 . 前記トランスボンダの情報記憶手段は少なくとも個々のトランスボンダに固有の識別情報を記憶しており、

前記端末装置は、個々のトランスボンダに固有の識別情報と該トランスボンダが装着された防舷材のセリアルナンバーとを対応付けた対応テーブルと、該対応テ一プルに基づいてトランスボンダに固有の識別情報を防舷材のセリァルナンバ一に変換する変換手段とを有し、トランスボンダから読み出したトランスボンダ固有の識別情報を防舷材のセリアルナンバーに変換して前記管理装置に送信し、前記管理装置は、防舷材固有の情報を前記セリアルナンバーに対応付けて記憶するようにした

1 8 . 前記トランスボンダの情報記憶手段は少なくとも個々のトランスボンダに固有の識別情報を記憶しており、

前記端末装置は、個々のトランスボンダに固有の識別情報と該トランスボンダが装着された防舷材のセリアルナンバーとを対応付けた対応テーブルと、該対応テーブルに基づいてトランスボンダに固有の識別情報を防舷材のセリアルナンパ一に変換する変換手段とを有し、防舷材固有の情報を前記セリアルナンバーに対応付けて記憶するようにした

1 9 . 前記コンピュータが記憶する情報は、個々の防舷材の仕様、構造、特性、製造の情報が含まれている

ことを特徴とする請求項 1 1又は 1 2記載の防舷材管理システム。

2 0 . 前記防舷材に関する情報には製造図面が含まれていることを特徴とする請求項 1 1乃至 1 4の何れかに記載の防舷材管理システム。

2 1 . 前記管理装置に、操作員が指定した特定地域における防舷材の架設状況を表示する架設状況表示手段を設けたことを特徴とする請求項 1 1乃至 1 4の何れかに記載の防舷材管理システム。

2 2 . 前記防舷材に関する情報には管理対象となる防舷材の架設場所及びその近辺の地図或いは写真が含まれると共に、前記管理装置に、操作員が指定した特定の防舷材の架設場所及びその近辺の地図或いは写真を表示する架設場所表示手段を設けたことを特徴とする請求項 1 1乃至 1 4の何れかに記載の防舷材管理

2 3 . 水中構造物に固定或いは浮遊させ船舶等に対するクッション材として用いる空気式防舷材において、

所定情報を記憶した情報記憶手段と、該情報記憶手段に記憶されている情報を読み出す情報読み出し手段とを有すると共に、ワイアレスで前記情報記憶手段にアクセスできるトランスボンダを設けた

ことを特徴とする空気式防舷材。

2 4 . 前記トランスボンダは、

第 1の周波数の電磁波を受信する受信手段と、

該受信手段によって受信した電磁波のエネルギーを電気エネルギ一に変換するエネルギー変換手段と、

前記ェネルギ一変換手段によって得られた電気エネルギーにより動作することを特徴とする請求項 2 3記載の空気式防舷材。

2 5 . 水中構造物に固定或いは浮遊させて船舶等に対するクッション材として用いる空気式防舷材の管理システムであって、

少なくとも個々の空気式防舷材に固有の識別情報を記憶した情報記憶手段と、該情報記憶手段に記憶されている情報を読み出す情報読み出し手段とを有すると共に、ワイアレスで前記情報記憶手段にアクセスできるトランスボンダを備えた複数の空気式防舷材と、

互いに通信網を介して情報転送可能な複数の端末装置と 1つ以上の管理装置とからなり、

前記端末装置は、

前記空気式防舷材のトランスボンダをアクセスして識別情報を読み出す識別情報読み出し手段と、

該識別情報を有する空気式防舷材の少なくとも現時点における架設場所及び架設期間を表す履歴情報を入力するための履歴情報入力手段と、

個々の空気式防舷材毎に前記識別情報と履歴情報とを含む個別更新情報を作成し、該個別更新情報を前記通信網を介して送信する送信手段とを備え、

前記管理装置は、

管理対象となる全ての空気式防舷材の製造情報を前記識別情報に対応付けて記憶する製造情報記憶手段と、

管理対象となる全ての空気式防舷材の履歴情報を前記識別情報に対応付けて記憶する履歴情報記憶手段と、

通信網を介して各端末装置から前記個別更新情報を受信する受信手段と、該受信手段により受信した個別更新情報に基づいて、前記履歴情報記憶手段に記憶されている履歴情報を更新する履歴情報更新手段と、

操作員が指定した特定の空気式防舷材の製造情報及び履歴情報を表示する情報表示手段とを備えている

ことを特徴とする空気式防舷材管理システム。

2 6 . 前記トランスボンダに代えて、トランスボンダに固有の識別情報を記憶した情報記憶手段と、該情報記憶手段に記憶されている情報を読み出す情報読み出し手段とを有すると共に、ワイアレスで前記情報記憶手段にアクセスできるトランスボンダを用い、

前記端末装置に、トランスボンダに固有の識別情報と該トランスボンダが装着された空気式防舷材のセリアルナンバーとを対応付けた対応テーブルと、該対応テーブルに基づいて、前記トランスボンダから読み出した識別情報を前記セリァルナンバーに変換する変換手段とを備えると共に、

前記端末装置の送信手段は、個々の空気式防舷材毎にセリアルナンバーと履歴情報とを含む個別更新情報を作成し、該個別更新情報を前記通信網を介して送信し、

前記管理装置は、識別情報としてセリアルナンバーを用いる

ことを特徴とする請求項 2 5記載の空気式防舷材管理システム。

2 7 . 前記トランスボンダに代えて、トランスボンダに固有の識別情報を記憶した情報記憶手段と、該情報記憶手段に記憶されている情報を読み出す情報読み出し手段とを有すると共に、ワイアレスで前記情報記憶手段にアクセスできるトランスボンダを用い、

前記管理装置に、トランスボンダに固有の識別情報と該トランスボンダが装着された空気式防舷材のセリアルナンバーとを対応付けた対応テーブルと、該対応テ一ブルに基づいて、前記個別更新情報に含まれるトランスボンダに固有の識別情報を前記空気式防舷材のセリアルナンバーに変換する変換手段とを備えると共に、

前記管理装置は、識別情報として空気式防舷材のセリアルナンバーを用いることを特徴とする請求項 2 5記載の空気式防舷材管理 ·

2 8 . 前記製造情報は製造図面を含むことを特徴とする請求項 2 5， 2 6， 2 7の何れかに記載の空気式防舷材管理システム。

2 9 . 前記管理装置に、操作員が指定した特定の空気式防舷材の架設場所及びその近辺の地図或いは写真を表示する架設場所表示手段を設けた

ことを特徴とする請求項 2 5乃至 2 8の何れかに記載の空気式防舷材管理システム。

3 0 . 前記管理装置に、操作員が指定した特定地域における空気式防舷材の架設状況を表示する架設状況表示手段を設けた

ことを特徴とする請求項 2 5乃至 2 9の何れかに記載の空気式防舷材管理システム。