WO1999056438A1

WO1999056438A1 - Procede et systeme pour fournir des contenus, procede et systeme de reception, et procede et systeme de communication

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Publication number: WO1999056438A1
Application number: PCT/JP1999/002187
Authority: WO
Inventors: Yoshihisa Gonno; Fumihiko Nishio; Kazuo Haraoka; Yasuaki Yamagishi
Original assignee: Sony Corporation; Information Broadcasting Laboratories, Inc.
Priority date: 1998-04-24
Filing date: 1999-04-23
Publication date: 1999-11-04
Also published as: JP3285841B2; US20050055447A1; US7657630B2; US6810423B1; JP2000010895A

Description

コ提供装置及びコンテンツ提供方法、受信装置及び受ィ，方法、並びに通信システム及び通信方法

技明術分野田

本発明は、コンテンツ提供装置及びコンテンツ提供方法、受信装置及び受信方法、並びに通信システム及び通信方法に関し、特に、例えば、分散型デ一タベースを構成する多数のデータベースへのデ一タの酉己 ί言をう場合や、 I P (Internet Protocol) レチキャストによりデータを配信する場合、その他データを不特定多数に配信する場合に用いて好適なコンテンツ提供装置及びコンテンッ提供方法、受信装置及び受信方法、並びに通信システム及び通信方法に関する。

背景技術

データの配信手法としては、種々の手法が提案されているが、例えば、現在のインターネット上においては、 HTT P (Hyper Text Transfer Protoco のよつな T C P / I P (Transmission し ontrol Protocol/Internet Protocol) を基本とするプロトコルが採用されている。 TC P/ I Pでは、データの配信を受ける受信側から、データの送信側に対して、発呼が行われ、さらに、データの送受信を行うごとに、送信側と受信側との間で、コネクションが確立されるので、信頼性の高いデータの配信を行うことができる。しかしながら、その反面、送信側やネットワークの負荷が大きくなり、効率的なデータ配信を行うことが困難になる場合があった。

即ち、データの提供を受ける端末が増大し、データを提供するサーバへのアクセスが集中すると、サーバゃネットワークに多大な負荷がかかり、データを要求しても、そのデータを得るまでに、多大な時間を要することがあった。

そこで、近年では、 W 3 C (Wor l d Wi de Web Consort ium) において、 D R P (Di stribut ion and Repl i cat ion Protoco l) という手法が提案されている。 D R Pでは、あるデータベースでデータの更新が行われた場合に、多数の地域に分散した他のデータベースに対して、その更新後のデータそのものを配信するのではなく、更新前のデータと、更新後のデータとの間の差分情報のみが、個別に配信される：そして、差分情報の配信を受けたデータべ一スでは、更新前のデータが、その差分情報に基づいて更新される。

したがって、 D R Pを利用したデータの配信方法では、差分情報が送信されるので、データそのものを送信するよりは、ネットヮーク上を流れる情報量を低減することができる。しかしながら、それでも、例えば、莫大な数の端末からアクセスが集中した場合には、サーバゃネットワークにかかる負荷が増大し、効率的なデータ配信を行うことが困難となる。

以上の T C P / I Pや D R Pを利用したデータ配信では、送信側と受信側とで、コネクションが確立されて、データがやりとりされるが、これに対して、コネクションレスでデータのやりとりを行う、例えば、 I P (Internet Protocol )マノレチキャストのような U D P (User Datagram Protoco l )を使用するデータの配信方法もある。し： D Pによるデータ配信は、コネクションレスであるため、 T C P Z I Pなどのコネクションを確立して行われるデータ配信と比較して、データの信頼性は低下するが、送信側ゃネットワークにかかる負荷は低減することができる：

しかしながら、 U D Pによる場合であっても、現状のインタ一ネットを使用する限りは、データを、多数の端末それぞれに、個別に配信する必要があり、したがって、データの配信が、サーバから自動的に行われたとしても、端末数の増加によって、サーバやネットワークの負荷は増大し、効率的なデータ配信を行うことは困難となる。

上述の、いずれのデータの配信方法であっても、データの配信を、ケーブルなどの物理的な線で接続されたィンターネットを介して行う場合には、端末の増加に伴って、サーバやネットワークの負荷が増大することは避けられない。

そこで、データの配信を、例えば、広い地域に亘つて、一斉同報が可能な広帯域の衛星回線や地上波放送回線などを用いて行う方法が提案されている。この場合、端末数の増加によって、サーバゃネットワークに対する負荷が影響を受けることはない。

ところで、衛星回線などを用いて、データの配信を一斉に行う場合においては、各ユーザに同一のデータが配信されるが、あるデータが配信される場合に、すべてのユーザが、そのデータを欲しているとは限らない。即ち、莫大な数のユーザを対象に、データの配信を行う場合には、そのデータを、欲しているユーザもいれば、欲していないユーザもいるのが、一般的である。しかしながら、配信されるデータは、通常、送信側において決められるため、配信を希望するユーザが少ないデータの配信が、配信を希望するユーザが多いデータの配信よりも優先的に行われてしまうこともあり得、データの効率的な配信の観点から好ましくない ₌

さらに、衛星回線を用いての、データの一斉同報では、あるユーザにおいて、あるデータを、即座に必要とする場合に、そのデータが即座に配信されるとは限らず、したがって、そのような場合に対処するのが困難である ₌

発明の開示本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、ユーザが所望するデータを、より効率的に配信することができるようにするものである:

本発明では、コンテンッ提供装置において複数のコンテンツ受信装置から送信されてくる要求信号を受信して集計し、その要求信号の集計結果に基づいて、コンテンッ信号を提供するための資源を割り当てる。そして、その割り当てられた資源に基づいて、複数のコンテンッ受信装置に対して、コンテンツ信号を提供する。一方、複数のコンテンツ受信装置それぞれでは、コンテンッ信号の必要性を評価し、その評価結果に基づき、コンテンツ信号の提供を受けるための要求信号を生成する。そして、要求信号をコンテンツ提供装置に送信し、コンテンッ提供装置が提供するコンテンッ信号を取得すすなわち、本発明は、コンテンツ信号を提供するコンテンツ提供装置と、前記コンテンツ提供装置から提供されたコンテンツ信号を受信する複数のコンテンツ受信装置とからなる通信システムにおいて、前記コンテンツ提供装置は、前記複数のコンテンツ受信装置から送信された要求信号を受信する受信手段と、前記受信手段で受信した要求信号を集計する集計手段と、前記集計手段による集計結果に基づいて、前記コンテンツ信号を提供するための資源を割り当てる資源割当て手段と、前記資源割当て手段によって割り当てられた資源に基づいて前記複数のコンテンツ受信装置に前記コンテンッ信号を提供するコンテンッ提供手段とを備え、前記コンテンツ受信装置は、前記コンテンツ信号の必要性を評価し、その評価結果に基づき、前記コンテンツ信号を受信するための要求信号を生成する要求信号生成手段と、前記要求信号を前記コンテンツ提供装置に送信する要求信号送信手段と、前記コンテンツ提供装置の前記コンテンツ提供手段によって提供されたコンテンツ信号を取得するコンテンツ取得手段とを備えることを特徴とする。

また、本発明は、コンテンツ信号を提供するコンテンツ提供装置と、前記コンテンッ提供装置から提供されたコンテンッ信号の受信する複数のコンテンツ受信装置とからなる通信システムにおける通信方法であって、前記コンテンツ受信装置側で、前記コンテンツ信号の必要性を評価し、その評価結果に基づき、前記コンテンツ信号を受信するための要求信号を生成し、生成した要求信号を前記コンテンッ提供装置に送信し、前記コンテンツ提供装置で、前記複数のコンテンッ受信装置から送信された要求信号を受信し、受信した要求信号の集計結果に基づいてコンテンツ信号を提供するための資源を割り当て、割り当てられた資源に基づいて前記複数のコンテンツ受信装置にコンテンツ信号を提供し、前記コンテンツ提供装置から提供されたコンテンツ信号を前記コンテンツ受信装置側で取得することを特徴とする。

また、本発明は、コンテンツ信号を複数のコンテンツ受信装置に供給するコンテンツ提供装置であって、前記複数のコンテンツ受信装置から送信されてくる要求信号を受信する受信手段と、前記受信手段で受信した要求信号を集計する集計手段と、前記集計手段による集計結果に基づいて、前記コンテンツ信号を提供するための資源を割り当てる資源割当て手段と、前記資源割当て手段によって割り当てられた資源に基づいて前記複数のコンテンツ受信装置に前記コンテンッ信号を提供するコンテンッ提供手段とを備えることを特徴とする。

また、本発明は、コンテンツ信号を複数のコンテンツ受信装置に提供するコンテンッ提供方法であって、前記複数のコンテンツ受信装置から送信されてくる要求信号を受信し、受信した要求信号を集計し、前記要求信号の集計結果に基づいて、前記コンテンツ信号を提供するための資源を割り当て、割り当てられた資源に基づいて、前記複数のコンテンツ受信装置に対して、前記コンテンツ信号を提供することを特徴とする。

また、本発明は、コンテンツ信号を供給するコンテンツ受信装置から前記コンテンツ信号の提供を受けるコンテンッ受信装置であつて、前記コンテンツ信号の必要性を評価し、その評価結果に基づき、前記コンテンツ信号を受信するための要求信号を生成する要求信号生成手段と、前記要求信号を前記コンテンツ提供装置に送信する要求信号送信手段と、前記コンテンツ提供装置の前記コンテンツ提供手段によって提供されたコンテンツ信号を取得するコンテンッ取得手段とを備えることを特徴とする。

さらに、本発明は、コンテンツ信号を提供するコンテンツ提供装置から前記コンテンツ信号の提供を受けるコンテンッ受信方法であつて、前記コンテンツ信号の必要性を評価し、その評価結果に基づき、前記コンテンツ信号の提供を受けるための要求信号を生成する要求信号生成ステップと、前記要求信号を、前記コンテンツ提供装置に送信する要求信号送信ステップと、前記コンテンツ提供装置が提供する前記コンテンッ信号を取得する取得ステツプとを含むことを特徴とする。

図面の簡単な説明図 1は、本発明を適用したデータ配信システムの一実施の形態の構成例を示す図である。

図 2は、要求レベル算出テーブルを示す図である。

図 3 A及び図 3 Bは、資源割当ての変更を説明するための図であ図 4 A及び図 4 Bは、帯域幅の変更を示す図である。

図 5は、図 1に示したデータ配信システムにおけるサーバの構成例を示すブロック図である。図 6は、上記サーバが行う登録処理を説明するためのフローチヤ

図 7は、上記データ配信システムにおけるデータベースから供給されデータのフォーマツトを示す図である。

図 8は、上記サーバが行うサブジュクト提供処理を説明するためのフローチヤ一トである。

図 9は、上記データ配信システムにおけるサブジェクトのフォーマットを示す図である。

図 1 0は、上記サーバが行うイベント送信処理を説明するためのフローチヤ一トである。

図 1 1 A，図 1 1 B及び図 1 1 Cは、上記データ配信システムにおけるィベントのフォーマツトを示す図である。

図 1 2は、上記サーバが行う要求データ受信処理を説明するためのフローチヤ一トである。

図 1 3は、上記データ配信システムにおける要求データのフォーマットを示す図である。

図 1 4は、上記データ配信システムにおける受信端末の構成例を示すブロック図である。

図 1 5は、上記受信端末が行う受信処理を説明するためのフローチヤ一トである _c

図 1 6は、上記受信端末が行うイベント処理を説明するためのフローチャートである _c 図 1 7は、上記データ配信システムにおけるミラ一サーバの構成例を示すブロック図である。発明を実施するための最良の形態以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。

図 1は、本発明を適用したデータ配信システムの一実施の形態の構成例を示している。

情報提供者 A乃至 Cは、各種のデータが記憶されたデータベース 1 a乃至 1 cを有している ₌ なお、データベース 1 a乃至 1 cには、例えば、交通情報、天気情報、株価情報その他のリアルタイムで変化するデータや、リアルタイムでは変化しないもの、さらには、テキストデータ、画像データ、音声データ、コンピュータプログラムなどのあらゆるもの（ポイントキャストによって提供される構造化されたデータや、 WWW (Worl d Wide Web)で提供されるホームぺ一ジを構成するデータなども含む）を記憶させることができるようになされている：ここで、例えば、交通情報や、天気情報などのひとまとまりの情報（例えば、 1のファイル）を、以下、適宜、コンテ (content s)又はオブジェクト（ob j ect)とレヽう。

データべ—ス丄 _a乃至丄 _cに記憶されたォブジェクト（コンテンが更新されると、即ち、データベース 1 a乃至 1 cに記憶されたオブジェクトが変更されたり、また、そこにオブジェクトが新規に登録されたり、あるいは、そこに記憶されているオブジェクトが削除されると、その更新を行うための更新ォブジェクト情報が、放送局を構成するサーバ 2 (コンテンツ提供装置）に送信され、サーバ 2では、その更新オブジェクト情報に基づいて、データベース 3 が更新される。

ここで、更新オブジェクト情報としては、オブジェクトが変更された場合は、例えば、その変更後のオブジェクトが、新規のォブジェクトが登録された場合は、例えば、その新規のオブジェクトが、オブジェクトが削除された場合は、例えば、そのオブジェクトの削除指令が、それぞれデータベース 1 a乃至 1 cからサーバ 2に対して送信されるなお、この場合、更新オブジェクト情報は、ォブジェクトが変更されたときには、その変更後のオブジェクトに等しく、また、新規のオブジェクトが登録されたときには、その新規のォブジェクトに等しい _c

サーバ 2は、更新オブジェクト情報に基づき、データベース 3の登録内容を更新すると、その更新オブジェクト情報を、例えば、ァナログ公衆網や、 I S D N (Integrated Servi ces Di gi tal Networ k)、インターネット、その他の双方向通信が可能なネットワークである通信ネットワーク 6や、専用線などを介してミラーサーバ 7に送信する。ミラーサーバ 7は、サーバ 2からの更新オブジェクト情報を受信し、その更新オブジェクト情報に基づいて、データべ一ス 8を更新する ₌ したがって、データベース 3と 8との登録内容は、基本的には、同一になるようになされている。

さらに、サーバ 2は、データベース 3の登録内容を更新すると、更新オブジェクト情報に、その更新オブジェクト情報によって更新されるオブジェクトを識別するための識別子（識別情報）を付加したデータ（以下、適宜、サブジェクト（subj ect) という）（更新デ —タ）を生成する c 即ち、データべ一ス 3に記憶されたォブジェクトには、各オブジェクトを識別するための識別子が対応付けられており、更新オブジェクト情報によって更新されるォブジェクトの識別子が、更新オブジェクト情報に付加されることで、サブジェクトが生成される。

また、サーバ 2では、サブジェクトを取得するためのデータも生成される。即ち、サブジェクトは、後述するように、サーバ 2から放送ネットワーク 4を介して送信される場合があり、この場合、サブジェクトを取得するには、サブジェク卜が放送される時刻やチヤンネルなどの情報が必要となる：また、サブジェクトは、後述するように、 U R L (Un i form Resorce Locator) などと対応付けられ、サーバ 2やミラーサーバ 7で管理される場合があり、この場合、サブジェクトを取得するには、その U R L (あるいは、サーバ 2ゃミラーサーバ 7のドメイン名や、サブジェクトの転送プロトコルなど）が必要となる。そこで、サーバ 2では、このような、いわば、サブジェクトを取得するための取得方法に関する情報が、サブジエクトを取得するためのデータとして生成される。

さらに、サーバ 2は、サブジェクトを取得するためのデータに、そのデータに基づいて取得されるサブジェクトによって更新されるオブジェク卜の識別子を付加したデータ（以下、適宜、イベント（e vent) という）（取得データ）を生成する。

サーバ 2において、サブジェク卜と、そのサブジェクトの取得するためのイベントが生成されると、これらは、送信スケジュールにしたがい、例えば、衛星回線や、 C A T V網、地上波、 I Pマルチキャスト、その他の多数のユーザに一斉同報通信が可能な一方向 (双方向でもよい）のネットワークである放送ネットワーク 4を介して、例えば、 I R D (Int egrated Rece i ver and Decoder) や S T B (Set Top Box) などでなる受信端末 5に対して送信される。

即ち、サブジェクトが生成され、その取得のためのイベント（そのサブジェクトと同一の識別子が付加されたイベント）が生成されると、基本的には、まず最初に、イベントが、放送ネットワーク 4 を介して送信される。さらに、このようにして送信されたイベントの中に、サブジェクトの放送時刻やチャンネルなどが記述されたものがある場合には、その放送時刻に、そのチャンネルで、サブジエタトが、放送ネットワーク 4を介して送信される。

ここで、サーバ 2においては、例えば、まず、サブジェクトの送信スケジュールがたてられ（放送時刻及び放送チヤンネルなどのサブジェクトの取得方法が決められ）、その送信スケジュールに基づき、イベントに、そのサブジェクトの放送時刻や放送チャンネルなどが記述される。そして、そのイベントの送信スケジュールがたてられる。

また、サブジェクトカ例えば、 U R Lに対応付けられ、サーバ ₂ゃミラ—サーバ 7の管理下におかれる場合には、その U R Lなどを含むィベントが生成され、放送ネットワーク 4を介して送信される _c 即ち、サブジェクトがサーバ 2又はミラ一サーバ 7の管理下におかれる場合には、それぞれ、サーバ 2又はミラ一サーバ 7の I P アドレスをドメイン名として有する U R L (サブジェクトの取得方法）などを含むイベントが生成されて送信される。

以上のようにして放送ネットワーク 4を介して送信（配信）されてくるイベントは、ユーザの受信端末 5で受信される _c 受信端末 5 は、受信したイベントのうち、ユーザが所望するオブジェクトに関するものを選択し、その選択したイベントに基づいて、サブジェクトを取得する：

即ち、例えば、イベントに、サブジェクトの放送時刻やチャンネルが含まれている場合には、サーバ 2において、上述したように、その放送時刻に、そのチャンネルで、サブジェクトが、放送ネットヮ一ク 4を介して送信されてくるから、受信端末 5では、そのようにして送信されてくるサブジェクトが受信される。

また、例えば、イベントに、サブジェクトに対応付けられた U R Lが含まれている場合には、受信端末 5は、その U R Lのドメイン名に対応するサーバに対して、通信ネットワーク 6を介してァクセスし、サブジェクトを要求して受信する ₌

具体的には、ィベントに含まれる U R のドメイン名に対応するサーバが、例えば、サーバ 2であれば、サブジェクトは、サーバ 2 の管理下におかれているから、受信端末 5は、通信ネットワーク 6 を介して、サーバ 2にアクセスし、サブジェクトを取得する。

また、イベントに含まれる U R Lのドメイン名に対応するサーバ、例えば、ミラーサーバ 7であれば、サブジェクトは、ミラーサーバ 7の管理下におかれているから、受信端末 5は、通信ネットヮーク 6を介して、ミラーサーバ 7にアクセスし、サブジェクトを取得する- 受信端末 5は、以上のようにしてサブジェクトを取得し、そのサブジェクトに基づいて、オブジェクトを更新する。

なお、サブジェクトは、サーバ 2から放送ネットワーク 4を介して送信されるとともに、サーバ 2ゃミラーサーバ 7の管理下にもおかれることがある。さらに、図 1の実施の形態では、 1のミラーサーバ 7だけを図示してあるが、ミラーサーバ 7と同様の処理を行うミラーサーバ（コンテンツ提供装置）は、通信ネットワーク 6上に複数台設けることができ、この場合、サブジェクトは、その複数のミラーサーバの管理下におくこともできる。また、サブジェクトは、サーバ 2から放送ネットワーク 4を介して、あるチャンネルの、ある時刻においてだけ送信されるのではなく、複数のチャンネルゃ複数の時刻に送信される場合もある。

このように、あるサブジクトを取得する方法が複数ある場合には、イベントには、その複数の方法それぞれについての情報（放送時刻や、放送チャンネル、 U R Lなど）が含められるが、このうちのいずれの方法によってサブジェクトを取得するかは、受信端末 5 において決定される。即ち、例えば、イベントに、放送ネットヮ一ク 4を介してサブジェクトを送信する時刻が複数含まれている場合には、受信端末 5では、例えば、現在時刻に最も近い時刻に放送されてくるサブジェクトが受信されることで、サブジェクトが取得される：また、例えば、イベントに、複数の U R Lが含まれている場合には、受信端末 5から最も近い位置にあるサーバのものが選択され、そのサーバに対して、通信ネットワーク 6を介して、サブジエクトの要求が行われることにより、サブジェクトが取得される _e さらに、例えば、イベントに、放送ネットワーク 4を介してサブジエクトを送信する時刻と、 U R Lとが含まれている場合において、例えば、放送ネットワーク 4の回線状態が悪いとき（S / N (Signal to Noi se Rat io) が低いときなど）には、 U R Lに基づき、上述したようにして、サブジェクトが取得される。また、その他、いずれの方法によってサブジェクトを取得するかは、受信端末 5のユーザの操作などに基づいて決定するようにすることもできる。以上のようなデータ配信システムによれば、サブジェクトの取得方法が記述されたィベントが、放送ネットワーク 4を介して配信され、受信端末 5において、そのイベントに基づき、サブジェクトが取得され、ォブジェクトの更新が行われるので、受信端末 5の負荷の増大を抑えつつ、効率的なデータ配信を行うことができる- 即ち、一般に、オブジェクトの更新（特に、オブジェクトの変更と新規登録）のための更新オブジェクト情報を含むサブジェクトのデータ量は多く、さらに、サブジェクトは、オブジェクトの更新に対応して生成されるため、いつ発生するか分からない。したがって、不定期に発生し、かつデータ量の多いサブジェクトだけを、なるベく早期に、放送ネットワーク 4を介して送信するとすれば、サーバ 2は、現時点において空いているチャンネルを使用して、サブジエクトを送信する必要がある。しかしながら、この場合、受信端末 5 では、いつ、どのチャンネルで送信されてくるか分からないサブジェクトを待つ必要があり、負担が大になる。

これに対して、イベントは、サブジェクトの取得方法の記述を含むものであるから、一般に、そのデータ量は、更新オブジェクト情報を含むサブジェクトよりも、はるかに少なく、このため、あらかじめ定めておいた送信スケジュールにしたがって送信すること、即ち、例えば、ある狭帯域のチャンネルの、さらには、ある決まった時間において送信することが可能である。したがって、この場合、受信端末 5では、あるチャンネルにおいて、さらには、ある決まつた時間に送信されてくるィベントを受信すれば良く、その負荷は、不定期に、任意のチャンネルで送信されてくるサブジェクトを待つ場合に比較して、はるかに小さくて済む。さらに、本実施の形態では、イベントが、広い地域に亘つて一斉同報が可能な放送ネットワーク 4を介して送信されるため、受信端末 5の数の増加が、サーバ 2や放送ネットワーク 4の負荷に影響を与えることもなレ、 _c

そして、本実施の形態では、サブジェクトを、通信ネットワーク 6を介して提供するだけでなく、放送ネットワーク 4を介して提供することもできるので、サブジェクトの取得のために、サーバ 2やミラーサーバ 7にアクセスが集中することはほとんどなく、したがつて、サブジェクトの効率的な配信が可能となる：

なお、放送ネットワーク 4と通信ネットワーク 6とは、物理的に別々のネットワークである必要はない。即ち、放送ネットワーク 4 を、例えば、 C A T V網で構成する場合においては、その C A T V 網は通信ネットワーク 6として利用することも可能である。また、放送ネットワーク 4によるデータの配信を、例えば、インターネットなどを利用した I P (Internet Protocol) マルチキャス卜で行う場合においては、通信ネットワーク 6は、そのインターネットで構成することも可能である。

さらに、サーバ 2からの受信端末 5へのデータ（イベント及びサブジェクト）の送信を、例えば、スクランブルをかけて行うことにより、特定のユーザ（受信契約を結んだユーザ）のみ、データの受信が可能なようにすることも可能である。

なお、ミラ一サーバ 7は、サーバ 3から更新オブジェクト情報を受信した後、サーバ 3 と同様に、イベント及びサブジェクトを構成し、受信端末 5に提供するようになされている。

ここで、放送ネットヮ一ク 4を介してのィベントゃサブジェクト、その他のデータの送信を、以下、適宜、同報送信という。また、通信ネットワーク 6を介してのサブジエクトその他のデータの送信を個別送信という。

ところで、受信端末 5では、イベントを受信することによって、それに対応するサブジェクトの取得方法、即ち、ここでは、サブジエタトが同報送信される放送チャンネル及び放送時刻や、サブジュクトの個別送信を要求すべきサーバなどを認識することができる。したがって、受信端末 5で、サブジェクトを即座に必要とする場合において、その同報送信による放送時刻が、まだ先のときには、受信端末 5は、個別送信によるサブジェクトの要求を行うことで、そのサブジェクトを即座に取得することができる。しかしながら、この場合、サブジェクトを即座に必要とする受信端末が、多数存在するときには、個別送信による要求がなされるサーバ 2ゃミラーザ一バ 7の負荷が増加することになる。

さらに、サブジェクトを即座に必要とする受信端末が、多数存在する場合においては、データの効率的な配信の観点からは、そのサブジェクトを、個別送信により提供するよりも、一斉同報が可能な同報送信により提供する方が好ましい。

また、サブジェクトは、同報送信と個別送信との両方で提供されるとは限らず、例えば、個別送信によってのみ提供される場合がある ₌ しかしながら、サブジェクトを必要とする受信端末が、多数存在する場合には、そのサブジェクトの提供は、同報送信によって行う方が、やはり、データの効率的な配信の観点から好ましい。

さらに、サブジェクトを必要とする受信端末が、多数存在する場合には、そのサブジェクトの同報通信のために、他のサブジェクトに比較して、広い伝送帯域（高いデータレート）を割り当てた方が、効率的に、サブジェクトを配信することができる。

そこで、図 1のデータ配信システムでは、受信端末 5は、ィベントを受信すると、そのイベントに基づいて取得されるサブジェクトの必要性を評価し、例えば、サブジェクトが即座に必要なときなどには、そのサブジェクトを要求する要求データを、個別送信によりサーバ 2 (あるいは、ミラーサーバ 7 ) に送信するようになされてレヽる。

ここで、受信端末 5では、例えば、ユーザによって、サブジェクトを要求するように操作が行われた場合、そのサブジェクトが必要であると評価される。また、例えば、オブジェクトには、その有効期限や重要度を、情報提供者 A乃至 Cやユーザが指定することができるようになつており、オブジェクトの有効期限が切れている場合や、オブジェクトの重要性が高い場合には、受信端末 5において、そのオブジェクトを更新するためのサブジェクトの必要性を高く評価するようにすることができる。

一方、サーバ 2は、受信端末 5、さらには、他の受信端末からの要求データを集計し、その集計結果に基づき、例えば、サブジェクトの放送時刻を早めるなどの送信スケジュールの変更や、放送回数を多くしたり、より広い伝送帯域を割り当てるなどのサブジェクトの送信のための資源割当ての変更などを行うようになされている。即ち、受信端末 5からサーバ 2に対して送信されてくる要求データには、例えば、後述するように、サブジェクトを何時までに送信してほしいかを表す放送日指定が含まれている。サーバ 2は、要求データを受信すると、その要求データに含まれる放送日指定に基づいて、その要求データによって要求されるサブジェクトの、受信側全体の要求の度合い（以下、適宜、総合要求度という）を求めるための要求データの集計を行う. ₌

具体的には、例えば、サーバ 2は、要求データに含まれる放送ョ指定を、図 2に示すような要求レベル算出テ一ブルに基づいて、その要求データによって要求されるサブジエクトの要求レベルに変換する。さらに、サーバ 2は、所定の時間の間に受信した要求データから得られる要求レベルの総和を、総合要求度として算出する。ここで、例えば、放送日指定が「 1 日以内」又は「3 日以内」となつている要求データが、それぞれ 2 2 0 0又は 1 0 0 0だけ受信された場合には、図 2の要求レベル算出テ一プルによれば、 2 2 0 0 X

5 + 1 0 0 0 X 4 = 1 5 0 0 0力 S、総合要求度として求められることになる _c

そして、サーバ 2は、その総合要求度に基づいて、送信スケジュ —ルゃ資源割当て等の変更を行う。即ち、例えば、サーバ 2は、総合要求度が得られたサブジェクトを送信する放送日までの日数に、 1 0 0 0 0 /総合要求度を乗算することにより、その放送日を変更する。具体的には、例えば、あるサブジェクトについて、総合要求度として、上述したような 1 5 0 0 0が得られ、その放送日までの日数が 6 日である場合には、その放送日は、 6 X 1 0 0 0 0 Z 1 5

0 0 0 = 4日後に変更される。即ち、この場合、総合要求度として

1 5 0 0 0が得られたサブジェクトについては、その要求の度合いが高いと認識され、放送日が、 6 日後から 4 日後に早められる。また、例えば、サーバ 2において、サブジェクト S 1及び S 2の送信のための資源が、図 3 Aに示すように割り当てられていたとする _c ここで、図 3 Aにおいては、サブジェクト S 1について、 1 M b p sの帯域幅（放送ネットワーク 4の帯域幅）が割り当てられている。さらに、サブジェクト S 1の送信頻度は 3 0分に 1回とされ、その送信は終ョ行うように設定されている。また、サブジェクト S 2については、 2 M b p sの帯域幅が割り当てられている _c さらに、サブジェクト S 2の送信頻度は 5分に 1回とされ、その送信は終日行うように設定されている。

以上のような資源割当てが行われている場合において、例えば、サブジェクト S 1については、高い総合要求度が得られ、サブジエクト S 2については、低い総合要求度が得られたとする。この場合、サーバ 2は、図 3 Aに示した資源割当てを、例えば、図 3 Bに示すように変更する。即ち、図 3 Bでは、総合要求度の高いサブジェクト S 1については、 2 M b p sの帯域幅が割り当てられている。さらに、サブジェクト S 1の送信頻度は 1 0分に 1回とされ、その送信は 2時間だけ行うようになっている。また、総合要求度の低いサブジエクト S 2については、 1 M b p sの帯域幅が割り当てられている。さらに、サブジェクト S 2の送信頻度は 1 0分に 1回とされ、その送信は 2時間だけ行うようになっている。以上のように、サーバ 2は、総合要求度の高いサブジヱクト S 1については、最初に割り当てられた資源よりも多くの資源を割り当てるように、資源割当ての変更を行う。また、サーバ 2は、総合要求度の低いサブジェクト S 2については、最初に割り当てられた資源よりも少ない資源を割り当てるように、資源割当ての変更を行う。

ここで、図 3 A及び図 3 Bに示した資源割当てにおいて、例えば、帯域幅に注目すると、サブジェクト S 1は、図 4 Aに示すように、最初は、 1Mb p sで送信され、その後、図 3 A及び図 3 Bで説明した資源割当ての変更にしたがい、 2Mb p sで送信される。そして、 2Mb p sでの送信を開始してから 2時間が経過すると、サブジェタト S 1は、再び、 1 Mb p sで送信される。一方、サブジエクト S 2は、図 4 Bに示すように、最初は、 2Mb p sで送信され、その後、図 3 A及び図 3 Bで説明した資源割当ての変更にしたがい、 1 Mb p sで送信される。そして、 1 Mb p sでの送信を開始してから 2時間が経過すると、サブジェクト S 2は、再び、 2Mb p s で送信される：

以上のように、サーバ 2では、需要（要求）の高いサブジェクトは、優先して送信されるので、サブジェクトを、効率的に配信することができる- 次に、図 5は、図 1のサーバ 2の構成例を示している。

通信制御部 1 1は、例えば、モデムや、 T A (Terminal Adapter) などで構成され、通信ネットワーク 6を介しての通信（個別送信）を制御するようになされている。資源割当て部 1 2は、イベント及びサブジェクトの同報通信のための資源割当て、及びサブジェクトの個別送信のための資源割当てなどを行うようになされている。即ち、資源割当て部 1 2は、例えば、登録部 1 5からのオブジェクトの更新の知らせを受け、その更新に伴い、イベント及びサブジェクトを、放送ネットワーク 4を介して送信するための資源（例えば、イベント及びオブジェクトを同報送信する伝送帯域（デ一タレ —ト）や、送 ί言回数（送信頻度）、その他、同報送信のための処理をサーバ 2を構成する各プロックに行わせる時間など）を割り当て、さらには、その送信スケジュール（例えば、放送チャンネル、放送時刻（時間）など）をたてる。

また、資源割当て部 1 2は、例えば、サブジェクトを、個別送信によって提供するための資源（例えば、後述するストレージ 2 3の記録領域など）の割当てなども行う。

なお、資源割当て部 1 2において、資源の割当ては、需要処理部 1 3からの情報に基づいて行われるようになされている：また、資源割当て部 1 2によるイベント及びサブジェクトの送信のための資源の割当て結果や送信スケジュールなどは、サブジェクト構成部 1 6、ィベント構成部 1 9、伝送制御部 2 1、記憶管理部 2 2などに供給されるようになされている。また、資源割当て部 1 2は、複製管理部 1 4を制御するようにもなされている。

需要処理部 1 3は、受信端末 5から通信ネットワーク 6を介して送信されてくるオブジェクトの視聴率や要求データを、通信制御部 1 1を介して受信し、その集計などを行うようになされている。さらに、需要処理部 1 3は、その集計結果を資源割当て部 1 2に供給するようになされている。また、需要処理部 1 3は、要求データを受信したとき、必要に応じて、記憶管理部 2 2を制御することにより、ストレージ 2 3から、その要求データによって要求されたサブジェクトを読み出させるようにもなされている。

複製管理部 1 4は、ミラーサーバ 7 (さらには、通信ネットヮーク 6上の、図示せぬミラ一サーバ）を特定するための情報を管理している。即ち、複製管理部 1 4は、例えば、通信ネットワーク 4がィンターネットである場合には、ミラーサーバ 7などの I Pァドレスを記憶している。そして、複製管理部 1 4は、資源割当て部 1 2 の制御にしたがい、更新オブジェクト情報を、データベース 3から読み出し、通信制御部 1 1を介して、ミラ一サーバ 7その他の自身が管理している I Pアドレスの、通信ネットワーク 6上のサーバに送信するようになされている。

登録部 1 5は、情報提供者 A乃至 Cのデータベース 1 a乃至 1 c から供給される更新オブジェクト情報を受信し、その更新オブジェクト情報に基づいて、オブジェクト（データベース 3 ) を更新するようになされている。即ち、情報提供者 A乃至 Cのデータベース 1 a乃至 1 cからは、更新オブジェクト情報とともに、その更新ォブジェクト情報によって更新されるオブジェクトの識別子も供給されるようになされている = 登録部 1 5は、この更新オブジェクト情報及び識別子を受信し、その識別子に対応するォブジェクトを、データベース 3から検索する。さらに、登録部 1 5は、そのようにして検索したオブジェクトを、更新オブジェクト情報に基づいて更新し、その後、オブジェクトを更新した旨を、資源割当て部 1 2に出力する: なお、登録部 1 5は、データベース 1 a乃至 1 cからの更新ォブジェクト情報及び識別子も、データベース 3に登録するようになされている- サブジェクト構成部 1 6は、資源割当て部 1 2の制御にしたがい、更新オブジェクト情報を、データベース 3から読み出し、その更新オブジェクト情報が配置されたサブジェクトを生成（構成）して、サブジェクト記憶部 1 7に供給するようになされている c サブジエクト記憶部 1 7は、サブジェクト構成部 1 6からのサブジェクトを一時記憶するようになされている。

伝送部 1 8は、伝送制御部 2 1の制御の下、サブジェクト記憶部 1 7に記憶されたサブジェクト、及びイベント記憶部 2 0に記憶されたイベントを読み出し、同報送信、即ち、放送ネットワーク 4を介して送信するようになされている：

イベント構成部 1 9は、資源割当て部 1 2の制御にしたがい、サブジェクト構成部 1 6で構成されたサブジェクトを取得するためのイベントを、必要に応じてデータべ一ス 3を参照しながら生成（構成）し、イベント記憶部 2 0に供給するようになされている。ィべント記憶部 2 0は、イベント構成部 1 9からのイベントを一時記憶するようになされている。なお、イベント構成部 1 9において、ィベントには、資源割当て部 1 2から供給される、サブジェクトの放送チャンネルや放送時刻、あるいは、複製管理部 1 4から資源割当て部 1 2を介して供給される、サブジェクトを管理するサーバに関する情報その他が含められるようになされている。

伝送制御部 2 1は、資源割当て部 1 2の制御にしたがい、伝送部 1 8を制御することで、イベント及びサブジェクトを、同報送信させるようになされている。記憶管理部 2 2は、資源割当て部 1 2の制御にしたがい、個別送信すべきサブジェクトを、サブジェクト記憶部 1 7から読み出し、ストレージ 2 3に供給して記憶させるようになされている。さらに、記憶管理部 2 2は、需要処理部 1 3の制御にしたがい、ストレ一ジ 2 3に記憶されたサブジェクトを読み出し、通信制御部 1 1に供給するようにもなされている。ストレージ 2 3は、記憶管理部 2 2から供給される、個別送信すべきサブジエタトを、一時記憶するようになされている。

なお、図 1のミラ一サーバ 7 (さらには、通信ネットワーク 6上のその他のサーバ）も、図 5に示したサーバ 2と同様に構成される _c ただし、ミラ一サーバ 7には、複製管理部 1 4は設けられておらず、また、ミラ一サーバ 7を構成する登録部 1 5は、サーバ 2から、通信ネットワーク 6や、専用線を介して、更新ォブジユタト情報を受信し、データベース 8への登録を行うようになされている。

以上のように構成されるサーバ 2では（ミラ一サーバ 7においても同様）、データベース 3にデータを登録（データベースの登録内容を更新）する登録処理、サブジェクトを提供するためのサブジエクト提供処理、イベントを同報送信するイベント送信処理、及び受信端末 5から送信されてくるサブジェクトを要求する要求データに関する要求データ受信処理などが行われるようになされている。まず、図 6のフローチャートを参照して、サーバ 2が行う登録処理について説明する。

登録処理では、まず最初に、ステップ S 1において、情報提供者 A乃至 Cのデータべ一ス 1 a乃至 1 cのうちのいずれかから更新ォブジェクト情報と識別子が配信されてきたか否かが、登録部 1 5によって判定され、配信されてきていないと判定された場合、ステツプ S 1 に戻る：また、ステップ S 1において、更新オブジェクト情報及び識別子が配信されてきたと判定された場合、ステップ S 2に進み、登録部 1 5は、例えば、その更新オブジェクト情報に、その識別子を付加し、データベース 3に登録する。

ここで、データべ一ス 1 a乃至 1 cからは、更新オブジェクト情報と識別子とが、例えば、図 7に示すようなフォーマットで供給されるようになされている。

識別子は、ここでは、例えば、交通情報や、天気情報、株価情報、さらには、それらの情報を構成する構成要素などのオブジェクトが記録されるファイルごとにあらかじめ割り当てられているユニークな I D (Ident ificat ion) , 及びォブジェクトの新しさを示すパージヨン情報などからなる。バージョン情報は、例えば、オブジェクトが更新されるごとに 1ずつインクリメントされる整数値などが用いられるようになされており、したがって、同一の I Dが付加されているオブジェクトについては、そのバージョン情報を比較することで、最新のオブジェクトを認識することができる ₌ ここで、更新ォブジェクト情報に付加されているバージョン情報は、例えば、その更新オブジェクト情報によって更新されるォブジェクトの更新後のバ一ジョンに対応する値にされている。

なお、 I D及びバージョン情報は、ここでは、例えば、共に固定長とされている。また、 I Dとしては、例えば、オブジェクトに基づいて、一方向ハッシュ関数を演算することにより得られるハツシュ値などを用いることが可能である。

登録部 1 5は、データベース 1 _a乃至 1 cから配信されてきた更新オブジェクト情報に、同じくデータベース 1 a乃至 1 cから配信されてきた識別子を付加する（対応付ける）と、さらに、ステップ S 2において、その識別子を構成する I Dと同一の I Dを有する識別子が付加されているオブジェクトを、データベース 3から検索し、更新ォブジェクト情報に基づいて、そのオブジェクトを更新する _c そして、登録部 1 5は、その更新したオブジェクトに付加されている識別子のバ一ジョン情報を、例えば、 1だけインクリメントする (あるいは、更新したオブジェクトに付加されている識別子のバージョン情報に、更新オブジェクト情報に付加されているバージョン情報をコピーする）。

その後、登録部 1 5は、ステップ S 3において、オブジェクトが更新された旨を、資源割当て部 1 2に出力し、ステップ S 1に戻る：以上のようにして供給される、オブジェクトが更新された旨を受信した資源割当て部 1 2では、そのオブジェクトの需要が、需要処理部 1 3の出力に基づいて認識され、その認識結果に基づき、複製管理部 1 4が管理している、ミラ一サーバ 7を含む通信ネットヮ一ク 6上のサーバの中から、更新されたオブジェクトについてのサブジェクトを記憶させておくべきサーバが決定される。なお、このサブジェクトを記憶させるサーバとして決定されたもの（以下、適宜、サブジェクト提供サーバという）から受信端末 5に対しては、そのサブジェク卜が提供されることになるから、サブジェクト提供サ一バは、サブジェクトを提供するための資源ということができ、したがって、サブジェクト提供サーバの決定は、サブジェクトを提供するための資源の割当てということができる。この資源の割当ては、後述する図 8のサブジェクト提供処理の中で行われる。

資源割当て部 1 2は、サブジェクト提供サーバを決定すると、そのサブジェクト提供サーバに対して、更新されたオブジェクトについての更新ォブジェクト情報を送信するように、複製管理部 1 4を制御する。複製管理部 1 4は、資源割当て部 1 2からの制御にした力、、ステップ S 2でデータベース 3に登録された更新オブジェクト情報及びそれに付加されている識別子を読み出し、通信ネットヮーク 6、あるいは専用線を介して、サブジェクト提供サーバに送信する。

なお、サーバ 2から送信されてくる更新オブジェクト情報及びそれに付加されている識別子を受信したサブジェクト提供サーバでは、図 6の登録処理が行われるが、サーバ 2以外の通信ネットワーク 6 上のサーバは、ここでは、上述したように、複製管理部 1 4を有していないため、上述したような、更新オブジェクト情報及び識別子の、他のサーバへの配信は行われない。ただし、そのような配信を行わせるようにすることも可能である。

次に、図 8のフローチャートを参照して、サーバ 2において行われるサブジュクト提供処理について説明する。なお、サブジュクト提供処理は、例えば、資源割当て部 1 2が、登録部 1 5から、ォブジェクトが更新された旨を受信するごとに行われる。

サブジェクト提供処理では、まず最初に、ステップ S 1 1において、資源割当て部 1 2が、資源割当て処理を行う。具体的には、ステツブ S 1 1では、例えば、上述したようにして、サブジェクト提供サーバが決定される。そして、資源割当て部 1 2は、サブジェクト提供サーバを特定するための特定情報、即ち、ここでは、例えば、サブジェクト提供サーバの I Pァドレスなどを、ィベント構成部 1 9に出力する _c

さらに、ステップ S 1 1では、例えば、資源割当て部 1 2において、登録部 1 5から更新された旨の知らせがあったオブジェクト

(以下、適宜、更新対象オブジェクトという）の需要が、需要処理部 1 2の出力に基づいて認識され、その認識結果に基づき、そのォブジェクトについてのサブジェクトを、個別送信で提供するかどうかが決定され、個別送信で提供する場合には、ストレ一ジ 2 3に、そのサブジェクトを記録しておく記録領域（資源）を確保するための資源割当てが行われる。そして、資源割当て部 1 2は、この資源割当て結果（ここでは、サブジェクトを記録しておく記録領域の確保の指示）を、記憶管理部 2 2に出力する。また、ステップ S 1 1で、資源割当て部 1 2は、更新対象ォブジェクトの需要の認識結果に基づき、その更新対象オブジェクトについてのサブジェクトを、同報送信で提供するかどうかを決定し、同報送信で提供する場合には、そのサブジェクトを同報送信するための資源の割当てを、更新対象オブジェクトの需要の認識結果に基づいて行う。即ち、サブジェクトを同報送信するときの伝送帯域（データレート）や、送信回数（送信頻度）などが決定される- さらに、サブジェクトを同報送信する送信スケジュールとしての放送チャンネルや、放送時刻なども決定される。そして、資源割当て部 1 2は、この資源割当て結果や送信スケジュールを、ィベン卜構成部 1 9及び伝送制御部 2 1に出力する。

なお、登録部 1 5からオブジェクトの更新が、資源割当て部 1 2 に報知された直後においては、需要処理部 1 3では、後述するようにして、受信端末 5から送信されてくるオブジェクトの視聴率や、さらには、そのオブジェクトを、情報提供者がどの程度提供したいかという要求度などから、更新対象オブジェクトの需要の、いわば初期値が設定されるようになされており、これが、資源割当て部 1 2に供給されるようになされている。したがって、オブジェクトが更新された直後においては、そのようなオブジェク卜の需要の初期値に基づいて、資源割当て部 1 2にいて、資源割当てゃスケジュ一リングが行われる。即ち、基本的には、例えば、上述した総合要求度の大きいサブジェクトゃ、情報提供者から早期に提供を行う旨の希望があったオブジェクトを更新するためのサブジェクト等には、優先的に資源が割り当てられる。また、例えば、最近変更されたォブジェクトを更新するためのサブジェクトほど、より優先的に送信するように、スケジューリングが行われる。

ここで、資源割当て部 1 2において行われるサブジェクトを送信するための資源割当て及びスケジユーリングの両方をあわせて、以下、適宜、資源割当てという（これは、放送時刻の決定なども、サブジェクトを送信するための時間という資源を割り当てる処理と考えることができるからである）。

ステップ S 1 1における資源割当ての終了後は、ステップ S 1 2 に進み、サブジェクト構成部 1 6において、更新対象オブジェクトについてのサブジュクトが構成される：即ち、資源割当て部 1 2は、サブジェクト構成部 1 6を制御することにより、データべ一ス 3から、対応する更新オブジェクト情報と、それに付加されている識別子とを読み出させ、例えば、図 9に示すようなサブジェクトを構成させる。なお、図 9において（後述する図 1 1 A，図 1 1 B及び図 1 1 Cにおいても同様）、識別子の直後に、判別フラグが配置されているが、この判別フラグは、データがサブジェクトカヽ又はィべントであるかを表す。

サブジェクト構成部 1 6で構成されたサブジェクトは、サブジエクト記憶部 1 7に供給されて記憶される：そして、ステップ S 1 3 に進み、伝送制御部 2 1において、サブジェクト記憶部 1 7に記憶されたサブジェクトが、同報送信すべきものであるかどうかが、資源割当て部 1 2からの資源割当て結果に基づいて判定される。ステップ S 1 3において、サブジェクト記憶部 1 7に記憶されたサブジュクトが、同報送信すべきものであると判定された場合（サブジエタトに、同報送信のための資源が割り当てられている場合）、ステップ S 1 4に進み、伝送制御部 2 1は、サブジェクト記憶部 1 7に記憶されたサブジェクトについてのスケジユーリングによって決定された放送時刻まで待って、伝送部 1 8を制御することにより、そのサブジェクトを、同報送信させ、ステップ S 1 5に進む _c 即ち、これにより、サブジェクトは、資源割当て部 1 2において決定された資源（伝送帯域や、送信回数、放送チャンネル、放送時刻など）に基づいて、放送ネットワーク 4を介して送信される- 一方、ステップ S 1 3において、伝送制御部 2 1によって、サブジュクト記憶部 1 7に記憶されたサブジェクトが、同報送信すべきものでないと判定された場合、ステップ S 1 4をスキップして、ステツプ S 1 5に進み、記憶管理部 2 2において、サブジェクト記憶部 1 7に記憶されたサブジェクトが、個別送信すべきものであるかどうかが、資源割当て部 1 2からの資源割当て結果に基づいて判定される。ステップ S 1 5において、サブジェクト記憶部 1 7に記憶されたサブジュクトが、個別送信すべきものであると判定された場合（サブジェクトに、個別送信のための資源が割り当てられている場合）、ステップ S 1 6に進み、記憶管理部 2 2は、そのサブジエクトをサブジェクト記憶部 1 7から読み出すとともに、ストレージ 2 3に、そのサブジェクトを記憶させる（記録する）ための記憶領域（記録領域）を確保して記憶させ、サブジェクト提供処理を終了する：

一方、ステップ S 1 5において、サブジェクト記憶部 1 7に記憶されたサブジェクトが、個別送信すべきものでないと判定された場合、ステップ S 1 6をスキップして、サブジェクト提供処理を終了する- 次に、図 1 0のフローチャートを参照して、イベント送信処理について説明する。なお、イベント送信処理は、例えば、図 8のサブジェクト提供処理におけるステップ S 1 1 の資源割当て処理が行われるごとに行われる。イベント送信処理では、まず最初に、ステップ S 2 1において、資源割当て部 1 2が、更新対象オブジェクトについてのサブジェクトの取得方法の記述を含むィベントを同報送信するための資源割当て処理を、需要処理部 1 3からの制御に基づいて行う。具体的には、ステップ S 2 1では、イベントを同報送信するときの伝送帯域（データレート）や、送信回数（送信頻度）などが決定される。さらに、イベントを同報送信する送信スケジユールとしての放送チャンネルや、放送時刻なども決定される。そして、資源割当て部 1 2は、この資源割当て結果や送信スケジュールを、伝送制御部 2 1に出力する。

なお、登録部 1 5からオブジェクトの更新が、資源割当て部 1 2 に報知された直後においては、需要処理部 1 3は、例えば、デフォルトの資源割当て及びスケジユーリングを行うように、資源割当て部 1 2を制御するようになされている。したがって、オブジェクトが更新された直後においては、資源割当て部 1 2では、デフォルトの資源割当て及びスケジユーリングが行われる。

また、イベントを同報送信する送信スケジュールとしての、例えば、放送チャンネルは、あらかじめ定められている。これは、ィべントの放送チャンネルが変化する方式であると、受信端末 5において、いつ、どのチャンネルで送信されてくるか分からないイベントを待つ必要があり、処理の負担が大になり、さらに、イベントの取りこぼし（受信ミス）も多くなると予想されるため、そのようなことを防止するためである。即ち、イベントを固定のチャンネルで放送すれば（常時、同一のチャンネルで放送すれば）、受信端末 5では、そのチャンネルを受信していれば、イベントを受信することができるので、イベントの受信のための処理負担が小になり、さらに、ィベントの取りこぼしも少なくすることができるからである。

ここで、資源割当て部 1 2において行われるイベントを送信するための資源割当て及びスケジューリングも、サブジェクトの場合と同様に、その両方をあわせて、以下、適宜、資源割当てという。ステップ S 2 1において、ィベントに対する資源割当て処理が終了すると、ステップ S 2 2に進み、ィベント構成部 1 9において、更新対象オブジェク卜についてのサブジェクトを取得するためのィベントが構成される。即ち、イベント構成部 1 9では、更新対象ォブジェクトについて、サブジェクト構成部 1 6で構成されたサブジュクトに付加された識別子と同一の識別子を付加した、例えば、図 1 1 A , 図 1 1 B及び図 1 1 Cに示すようなィベントが構成される。ここで、ィベントは、例えば、図 1 1 A，図 1 1 B及び図 1 1 じに示すように、サブジェクトに付加されている識別子と同一の識別子に、判別フラグを配置し、さらに、放送スケジュール情報又はサーバアクセス情報を配置して構成される。

放送スケジュール情報は、サブジェクトが、放送ネットワーク 4 を介して放送される場合に、サブジェクトを受信するのに必要な情報（サブジェクトを取得するための取得方法の記述）で、これには、資源割当て部 1 2から供給される資源割当て結果としてのサブジエクトの放送チャンネル、放送時刻（時間）、データレート、送信回数などが含まれる _D したがって、イベントを構成する放送スケジュール情報を参照することで、そのィベントを構成する識別子のォブジェクトを更新するためのサブジェクトの放送チャンネルや放送時刻などを認識することができ、これにより、そのサブジェクトを受信することが可能となる。

なお、イベントを構成する放送スケジュール情報には、そのィべントに基づいて取得されるサブジェクトの提供状況、即ち、例えば、そのサブジェクトの同報送信に要する時間（したがって、受信端末 5側からすれば、サブジェクトの受信に要する時間（これは、その時間そのものでなくても、データレートとサブジェクトのデータ量とからであっても認識することができる））などを含ませることが可能である- さらに、放送スケジュール情報には、それによつて取得されるサブジェクトを用いて行われるオブジェクトの更新の種別、即ち、ォブジェクトの新規登録、変更、又は削除のうちのいずれを行うのかに関する情報も含ませることが可能である _c

サーバアクセス情報は、サブジェクトが、サーバ 2や、ミラーサーバ 7その他のサブジェクト提供サーバから通信ネットワーク 6を介して送信される場合（個別送信される場合）に、通信ネットヮ一ク 6を介して、そのサブジェクトを要求するのに必要な情報（サブジェクトを取得するための取得方法の記述）で、これには、例えば、サーバ 2や、ミラ一サーバ 7、その他の通信ネットワーク 6上のサーバの I Pァドレス等のネットワークトポロジー的な場所に関する情報が含まれる。サーバ 2の I Pアドレスは、サブジェクトをストレ一ジ 2 3に記憶させた場合に、資源割当て部 1 2からイベント構成部 1 9に供給される。また、資源割当て部 1 2は、複製管理部 1 4を参照することで、サブジエクト提供サーバの I Pァドレスを、 P

35 ィベント構成部 1 9に供給する _c

ィベントを構成するサーバアクセス情報を参照することで、そのィベントを構成する識別子のオブジェクトを更新するためのサブジエタトを管理しているサーバを認識することができ、これにより、そのサーバに対して、サブジェクトの個別送信を要求することが可能となる ₌

ここで、サーバ 2やミラ一サーバ 7などにおいては、更新ォブジエタト情報及びそれに付加されている識別子から構成されるサブジエタトに、例えば、その識別子を I Pアドレスに付加して構成される U R Lを対応付けて、サブジェクトの管理が行われるようになされている。この場合、イベントを受信した受信端末 5では、そのィベントを構成するサーバアクセス情報と識別子とから、そのィベントと同一の識別子が付加されているサブジェクトの U R Lを認識することができる。

なお、イベントを構成するサーバアクセス情報には、そのィベントに基づいて取得されるサブジェクトの提供状況、即ち、例えば、そのサブジェクトの個別送信を行うための回線の混み具合や、実質的な転送レート（サブジェクトを個別送信するサーバに接続されている回線の種類や速度）などを含ませることが可能である。

さらに、サーバアクセス情報には、放送スケジュール情報と同様に、それによつて取得されるサブジェクトを用いて行われるォブジェクトの更新の種別（オブジェクトの新規登録、変更、又は削除のうちのいずれか）も含ませることが可能である。

ここで、サブジェクトは、放送ネットワーク 4を介してのみ提供される場合があるが、この場合には、そのサブジェクトについてのイベントとしては、図 1 1 Aに示すように、放送スケジュール情報が配置されたイベントのみが構成される。逆に、サブジェクトは、通信ネットワーク 6を介してのみ提供される場合もあるが、この場合には、そのサブジェクトについてのイベントとしては、図 1 1 B に示すように、アクセスサーバ情報が配置されたィベントのみが構成される。

また、サブジェクトが、放送ネットワーク 4を介して、複数のチヤンネルや、複数の時刻に送信される場合には、そのサブジェクトについてのィベントとしては、その複数のチャンネルや複数の時刻それぞれに対応する放送スケジュール情報が配置されたものが作成される。同様に、サブジェクトが、通信ネットワーク 6を介して、複数のサーバから提供され得る場合には、そのサブジェクトについてのイベントとしては、その複数のサーバそれぞれに対応するサーバアクセス情報が配置されたものが作成される。この場合、受信端末 5では、複数のサーバから、アクセスすべきサーバを選択することができる：

なお、サブジェクトの取得方法が複数存在する場合には、ィベント構成部 1 9は、放送スケジュール情報とサーバアクセス情報の両方を作成したり、また、放送スケジュール情報やサーバアクセス情報を複数作成するが、この場合には、それぞれの情報を配置したィベントを構成するのではなく、それらのすべてを配置した 1のィべントを構成するようにしても良い。ここで、放送スケジュール情報とサーバアクセス情報の両方を配置したィベントを、図 1 1 Cに示す- また、サブジ-クトの取得方法が複数存在する場合においては、受信端末 5に、その複数の取得方法のうちの所定の取得方法によつて、特に優先的に、サブジェクトを取得させたいときがある。即ち、例えば、サブジェクトの提供が、サーバ 2からの同報送信によっても行われ、かつ、個別送信によっても行われる場合において、そのサブジェクトを希望する受信端末が多数存在すると予測されるときには、個別送信によって提供するよりも、同報送信によって提供する方が、効率が良い。そこで、このような場合には、資源割当て部

1 2において、個別送信による取得方法、即ち、サーバアクセス情報が配置されたイベントよりも、同報送信による取得方法、即ち、放送スケジュール情報が配置されたィベントに対して、優先的に資源を割り当てさせるようにすることができる。具体的には、例えば、アクセスサーバ情報が配置されたィベントよりも、放送スケジユール情報が配置されたィベントに対して、高いデータレ一トを割り当てたり、また、その放送時刻を早くしたりすることができる。

図 1 0に戻り、ステップ S 2 2において、ィベント構成部 1 9力更新対象オブジェクトについてのサブジェクトを取得するためのィベントを作成すると、そのイベントは、イベント記憶部 2 0に供給されて記憶される。そして、ステップ S 2 3に進み、伝送制御部 2 1は、ィベント記憶部 2 0に記憶されたィベントについてのスケジユーリングによって決定された放送時刻まで待って、伝送部 1 8を制御することにより、そのイベントを、同報送信させ、イベント送信処理を終了する。

即ち、これにより、イベントは、資源割当て部 1 2において決定された資源（伝送帯域や、送信回数、放送チャンネル、放送時刻など）に基づいて、放送ネットワーク 4を介して送信される。なお、イベントゃサブジェクトの同報送信は、基本的に繰り返し行われる。これは、次のような理由による。即ち、放送ネットヮーク 4によるデータの送信は、サーバ 2から受信端末 5の一方向にのみ行われるため、それらの間で、データの送受信が正確に行われたかどうかの確認を行うことができない。そこで、サーバ 2では、データの送信が、資源割当て部 1 2による資源の割当て結果である送信回数（あるいは、送信時間の間）だけ繰り返されるようになされており、これにより、受信端末 5において、正確なデータの受信が行われる確率を向上させるようになされている。

また、資源割当て部 1 2では、基本的に、更新対象オブジェクトについてのサブジェクトの同報送信は、そのサブジェクトを取得するためのィベントの同報送信よりも後に行われるように、スケジュ —リングが行われる。これは、サブジェクトの同報送信が、ィベントの同報送信よりも前に行われると、受信端末 5において、サブジエタトの受信のために、ィベントを参照することができないからである。

ここで、図 9と図 1 1に示したサブジェクトとィベントの構成から分かるように、一般に、イベントのデータ量は少なく、サブジエクトのデータ量は多くなる。このため、資源割当て部 1 2では、送信回数は、基本的に、イベントについては多くなり、サブジェクトについては少なくなるように、資源割当てが行われる。したがって、受信端末 5において、放送ネットワーク 4を介して送信されてくるイベントを取りこぼす確率（受信できない確率）は小さくなり、さらに、イベントを正常受信することができれば、例えば、それに含まれる放送スケジュール情報を参照することで、サブジェクトが、放送ネットワーク 4を介して送信されてくるチャンネルや時刻などを認識することができ、その結果、送信回数の少ないサブジェクトを取りこぼす確率も小さくすることができる。また、仮に、ィベントに基づいて、放送チャンネルや放送時刻などを認識したサブジエクトの受信に失敗した場合であっても、あるいは、放送時刻より先に、サブジェクトを必要とする場合などであっても、イベントに、サーバアクセス情報が含まれていれば、そのサーバアクセス情報に基づき、通信ネットワーク 6を介して、サーバ 2やミラーサーバ 7 にアクセスすることで、サブジェクトを、早期、かつ確実に取得することができる。

以上から、受信端末 5には、まず、イベントを受信させることが必要（重要）であり、このため、特に、受信端末 5が同報送信されているデータを受信することが可能な状態になっていると予測される時間帯に、イベントの放送時刻や、広い伝送帯域を割り当てるのが望ましい：

次に、図 1 2のフローチャートを参照して、サーバ 2で行われる要求データ受信処理について説明する。

受信端末 5は、通信ネットワーク 6を介して、要求データを送信するが、ステップ S 3 1では、その要求データが、通信制御部 1 1 で受信されたかどうかが判定される。

即ち、受信端末 5は、上述したようにして同報送信されてくるィベントを受信し、例えば、そのイベントに対応するサブジェクト

(そのイベントに基づいて取得されるサブジェクト）力即座に必要な場合や、また、即座に必要ではなくても、イベントの放送スケジュール情報に記述されている放送時刻よりも早い時刻に、サブジェク卜が必要である場合などには、そのサブジェクトを要求する要求データを、通信ネットワーク 6を介して、例えば、サーバ 2に送信する。ステップ S 3 1では、このようにして送信されてくる要求データが、通信制御部 1 1において受信されたかどうかが判定される：

ステップ S 3 1 において、要求データを受信していないと判定された場合、ステップ S 3 1に戻る。また、ステップ S 3 1において、要求データを受信したと判定された場合、その要求データが、需要処理部 1 3に供給され、ステップ S 3 2に進み、需要処理部 1 3は、その要求データが、サブジェクトの同報送信又は個別送信のうちのいずれを要求するものであるかを判定する。

ここで、図 1 3は、受信端末 5から送信されてくる要求データのフォーマツトを示している

要求データには、図 1 3の（A ) に示すように、それによつて要求するサブジェク卜の識別子（ I Dとバージョン情報）と、そのサブジェクトの提供の受け方（サブジェクトの提供を受けるための提供方法）の記述が含まれるサブジェクトの提供の受け方（以下、適宜、提供方法という）は、同報送信による場合と、個別送信による場合とで異なる情報が配置される。

即ち、同報送信によるサブジェクトの提供を要求する要求データの提供方法には、図 1 3の（B ) に示すように、要求識別フラグ、放送日指定、受信端末 I D等が配置される。

要求識別フラグは、要求データが、同報送信又は個別送信のうちのいずれによるサブジュクトの提供を要求するものであるかを識別するためのもので、同報送信によるサブジェクトの提供を要求する要求データの要求識別フラグには、その旨の要求データであることを示す情報が配置される。

放送日指定には、その要求データによって要求するサブジェクト (以下、適宜、要求サブジェクトという）の要求の度合い（以下、適宜、要求度という）が配置される：即ち、放送日指定には、サブジェクトを即座に必要とするとカいつまでに、あるいは、あと何時間以内に必要になるといった情報や、同報送信によるサブジェクトの放送を希望する放送日（必要に応じて時刻を含む）が配置される =

受信端末 I Dには、要求データを送信した受信端末を特定するための情報が配置される。即ち、個々の受信端末には、ユニークな I Dが割り当てられており、その I Dが、受信端末 I Dとして配置される。なお、受信端末 I Dとしては、例えば、 I Pアドレスや、ィ —サネットアドレス（M A C (Media Access Control)アドレス）等を利用することができる。また、同報送信によるサブジェクトの提供を要求する要求データについては、受信端末 I Dは配置しないようにすることが可能である。

一方、個別送信によるサブジェクトの提供を要求する要求データの提供方法には、図 1 3の（C ) に示すように、要求識別フラグ、受信端末 I D等が配置される。この場合、要求識別フラグには、個別送信によるサブジェクトの提供を要求する要求データであることを示す情報が配置され、受信端末 I Dには、図 1 3の（B ) における場合と同様に、その要求データの送信元である受信端末に付されたユニークな I Dが配置される。

図 1 2に戻り、ステップ S 3 2において、要求データ力サブジクトの同報送信を要求するものであると判定された場合、ステツプ S 3 3に進み、需要処理部 1 3は、要求データが要求するサブジェクトを同報送信することの需要の集計を行う。即ち、需要処理部 1 3は、そのサブジェクトの同報送信を要求する、現在から所定の期間だけ過去までの間に送信されてきた要求データを検出する。そして、需要集計部 1 3は、その検出した要求データに基づいて、上述したような総合要求度を、サブジェクトを同報送信することの需要の集計結果として算出する。このサブジヱクトを同報送信することの需要の集計結果は、需要処理部 1 3から資源割当て部 1 2に供 '口れ c

資源割当て部 1 2は、要求サブジェクトを同報送信することの需要の集計結果を受信すると、ステップ S 3 4に進み、その集計結果に基づき、要求サブジェクトの資源割当てを変更すべきかどうかが判定される- ステップ S 3 4において、要求サブジェクトの資源割当てを変更すべきでないと判定された場合、即ち、要求サブジュクトを同報送信することの需要と、その要求サブジェクトに対する、現在の資源割当てとのバランスがとれている場合、要求データ受信処理を終了する。したがって、この場合、要求サブジェクトは、現状の資源割当てに基づいて、後に、同報送信されることとなる。また、ステップ S 3 4において、要求サブジェクトの資源割当てを変更すべきであると判定された場合、即ち、要求サブジュクトを同報送信することの需要が高いか、あるいは低く、要求サブジェクトに対する、現在の資源割当てとのバランスがとれていない場合、ステップ S 3 5に進み、資源割当て部 1 2において、例えば、図 3 A，図 3 B及び図 4で説明したように、要求サブジェクトに対する資源割当てが変更される。

即ち、要求サブジェクトを同報送信することの需要が高い場合、例えば、その要求サブジェクトに割り当てられた伝送帯域が広く変更されたり、要求サブジェクトを同報送信する放送時刻が早い時刻に変更される：逆に、要求サブジェクトを同報送信することの需要が低い場合、例えば、その要求サブジュクトに割り当てられた伝送帯域が狭く変更されたり、要求サブジェクトを同報送信する放送時刻が遅い時刻に変更される- そして、資源割当て部 1 2は、変更された資源割当ての情報を、伝送制御部 2 1に送信する。

資源割当ての変更後は、ステップ S 3 6に進み、伝送制御部 2 1 の制御により、変更後の資源割当てにしたがい、同報送信が行われる。即ち、要求サブジェクトに対する資源割当ての変更に伴い、その要求サブジェクトの取得方法（ここでは、例えば、放送時刻など）が変更になった場合には、その変更後の取得方法の記述を含むイベントが、上述したようにして構成され、同報送信される。ここで、受信端末 5は、このイベントを受信することで、要求サブジエクトの放送時刻などが変更になったことを認識することになるさらに、イベントの送信後は、変更後の資源割当てにしたがって、要求サブジェクトが同報送信され、要求データ受信処理を終了する。

したがって、要求の多いサブジェクトには、より多くの資源が割り当てられるとともに、要求の少ないサブジェクトには、より少ない資源が割り当てられることになり、これにより、サブジェクトを、効率良く同報送信することができる

一方、ステップ S 3 2において、要求データが、サブジェクトの個別送信を要求するものであると判定された場合、ステップ S 3 7 に進み、需要処理部 1 3は、要求データが要求するサブジェクトを個別送信することの需要の集計を行う。即ち、要求サブジェクトの個別送信を要求する、過去に送信されてきた要求データのうちの、まだ、対応していないもの（個別送信を要求する要求データのうち、個別送信も、また、後述する負荷分散処理も行っていないもの）の総数が算出される。このサブジェクトを個別送信することの需要の集計結果は、需要処理部 1 3から資源割当て部 1 2に供給される。なお、個別送信を行うことの需要の集計は、その他、例えば、所定の単位時間内に、個別送信を要求する要求データを送信してきた受信端末の数をカウントすることによって行うことも可能である。資源割当て部 1 2は、要求サブジェクトを個別送信することの需要の集計結果を受信すると、ステップ S 3 8に進み、要求サブジエクトを個別送信することの需要に対するサーバ 2の処理能力が十分であるかどうかを判定する。ステップ S 3 8において、要求サブジェクトを個別送信することの需要に対するサーバ 2の処理能力が十分であると判定された場合、ステップ S 3 9に進み、資源割当て部 1 2は、個別送信に関与するブロックである通信制御部 1 1や記憶管理部 2 2に、要求サブジェクトを個別送信するために必要な資源 (ここでは、例えば、特に、要求サブジェクトを個別送信する処理を行うための処理時間）を割り当てる。

そして、ステップ S 4 0に進み、ステップ S 3 9における資源割当てに基づき、要求サブジュクトが、通信ネットワーク 6から個別送信され、要求データ受信処理を終了する。即ち、記憶管理部 2 2 は、資源割当て部 1 2の制御の下、ストレ一ジ 2 3から要求サブジェクトを読み出す。ここで、要求サブジェクトは、要求データに含まれる識別子を参照することで認識される（識別子は、オブジェクトを識別するためのものであるが、同時に、イベントゃサブジェクトを識別するものである）

記憶管理部 2 2は、ストレ一ジ 2 3から読み出された要求ォブジェクトを通信制御部 1 1に供給し、通信ネットワーク 6を介して、通信制御部 1 1に、要求データを送信してきた受信端末に対して、要求オブジェクトを送信させる。ここで、要求データを送信してきた受信端末は、その要求データに含まれる受信端末 I Dを参照することで認識される：

一方、ステップ S 3 8において、資源割当て部 1 2が、要求サブジェクトを個別送信することの需要に対するサーバ 2の処理能力が十分でないと判定した場合、ステップ S 4 1に進み、負荷分散処理が行われ、要求データ受信処理を終了する。

即ち、負荷分散処理では、例えば、まず最初に、資源割当て部 1 2において、要求サブジェクトを管理しているサーバ 2以外のサブジェクト提供サーバの I Pァドレスが、サーバアクセス情報として配置されたィベントを構成するように、ィベント構成部 1 9が制御される。さらに、資源割当て部 1 2において、イベント構成部 1 9 で構成されたイベントを、優先的に、同報送信するように、伝送制御部 2 1 が制御される。これにより、負荷分散処理では、サーバ 2 以外のサブジェクト提供サーバの I Pァドレスが、サーバアクセス情報として配置されたィベントが、他のィベントより優先的に同報送信される：

ここで、サーバ 2において、負荷分散処理が行われた場合、個別送信を要求した受信端末には、要求サブジェクトの個別送信は行われない。しかしながら、受信端末では、負荷分散処理によって同報送信されてくるィベントを受信することで、要求サブジェクトを管理しているサブジェクト提供サーバを認識することができ、そのサブジェクト提供サーバに対して、新たに、要求サブジェクトの個別送信を要求することで、その要求サブジュクトの提供を受けることができる。

この場合、結果として、サーバ 2に対するアクセス（個別送信の要求）を、他のサーバ（サブジェクト提供サーバ）に振り分けることができるので、図 1 2のステップ S 4 1の処理を、負荷分散処理と呼んでいる- 次に、図 1 4は、図 1の受信端末 5の構成例を示している ₌ 受信部 3 1は、サーバ 2から放送ネットワーク 4を介して送信されてくるデータ、即ち、ここでは、イベントやサブジェクトを受信し、選択部 3 2に出力するようになされている。選択部 3 2は、受信部 3 1からのイベントゃサブジェクトの選択を行い、その選択したィベントゃサブジェクトを、データ管理部 3 3に供給するようになされている。データ管理部 3 3は、選択部 3 2やイベント処理部 4 0から供給されるサブジェクトに基づいて、データベース 3 4に登録されているオブジェクトの更新を行うようになされているさらに、データ管理部 3 3は、選択部 3 2から供給されるイベントを、ィベント記憶部 3 9に出力するようにもなされている _c

データべ一ス 3 4は、例えば、大容量のハードディスクや光磁気ディスク、その他の記録媒体で構成され、オブジェクトを記憶するようになされている。読み出し部 3 5は、操作部 3 7の操作に対応して、データベース 3 4に記憶されたオブジェクトを読み出し、出力部 3 6に供給するようになされている。出力部 3 6は、例えば、ディスプレイやスピーカなどで構成され、読み出し部 3 5からのォブジェクトに対応する画像を表示し、又は音声を出力するようになされている- 操作部 3 7は、読み出し部 3 5に、データべ一ス 3 4 からオブジェクトを読み出させる場合などに、ユーザにより操作される。

視聴率管理部 3 8は、読み出し部 3 5がデータベース 3 4から読み出したオブジェクトを監視しており、各オブジェクトの視聴率を算出するようになされている。この視聴率は、例えば、定期的に、あるいは、サーバ 2からの要求に対応して、通信制御部 4 2によつて読み出され、通信ネットワーク 6を介して、サーバ 2に送信されるようになされている。サーバ 2では、このようにして送信されてくる視聴率が、通信制御部 1 1で受信され、需要処理部 1 3に供給される。需要処理部 1 3では、このようにして得られる視聴率に基づいて、上述したように、更新対象オブジェクトの需要の初期値が設定される- ィベント記憶部 3 9は、データ管理部 3 3が出力するィベントを記憶するようになされている。イベント処理部 4 0は、イベント記憶部 3 9に記憶されたィベントを読み出し、そのィベントに基づいて、受信部 3 1や要求データ構成部 4 1を制御することで、必要なサブジェクトを取得するための処理を行うようになされている。要求データ構成部 4 1は、イベント処理部 4 0の制御にしたがい、図 1 3で説明したような要求データを構成するようになされている- 通信制御部 4 2は、通信ネットワーク 6を介しての通信制御を行うようになされており、これにより、要求データ構成部 4 1が出力する要求データや、視聴率管理部 3 8が出力する視聴率を、通信ネットワーク 6を介して送信したり、また、通信ネットワーク 6を介して送信されてくるサブジェクトを受信するようになされている：なお、通信制御部 4 2において受信されたサブジェクトは、ィベント処理部 4 0を介して、データ管理部 3 3に供給されるようになされている _c

以上のように構成される受信端末 5では、サーバ 2から放送ネットワーク 4を介して送信されてくるィベント及びサブジェクトを受信する受信処理、さらには、受信処理によって受信されたイベントを処理するィベント処理などが行われるようになされている _c まず、図 1 5のフローチャートを参照して、受信処理について説明する。

サーバ 2から放送ネットワーク 4を介してデータが送信されてくると、受信部 3 1では、ステップ S 4 1において、そのデータ、即ち、イベント又はサブジェクトが受信され、選択部 3 2に供給される：選択部 3 2では、ステップ S 4 2において、受信部 3 1からのイベント又はサブジェクトの必要性が評価され、その評価結果に基づき、そのイベント又はサブジェクトが選択すべきものであるかどうかが判定される。

即ち、サーバ 2から放送ネットワーク 4を介して送信されてくるすべてのイベントゃサブジェクトを受信するとした場合には、データベース ₃ 4ゃィベント記憶部 3 9として、記憶容量の膨大なものが必要となる。また、ユーザには好みがあり、各ユーザが、サーバ 2のデータベースに記憶されたオブジェクトすべてを必要としていることはほとんどない。それにもかかわらず、サーバ 2のデータべ P T/JP

49 ース 3の登録内容すベてを、データべ一ス 3 4に反映するのは好ましくない。

そこで、選択部 3 2に、例えば、ユーザが所望するォブジェクトについての I D (上述した識別子を構成する I D ) を登録しておくと、選択部 3 2は、その I Dと同一の I Dを有するィベント及びォブジェクトだけを選択するようになされている _: この場合、ステツブ S 4 2におけるイベント又はサブジェクトの必要性の評価は、ュ —ザが登録した I Dと、受信部 3 1から供給されるィベントゃサブジェクトの識別子を構成する I Dとを比較することで行われる。また、ステップ S 4 2におけるィベント又はサブジェクトの必要性の評価は、例えば、視聴率管理部 3 8で管理されている視聴率に基づいて行うことも可能である。なお、この場合、受信部 3 1からのイベント又はサブジェクトに対応するオブジェクト（受信部 3 1 からのィベント又はサブジュクトと同一の I Dが付されているォブジェタト）の視聴率が 0 %のときは、そのイベント又はサブジェクトは、選択部 3 2で排除されることになるが、例えば、受信端末 5 の購入直後などにおいては、視聴率管理部 3 8には、視聴率が記憶されていないため、イベント及びサブジェクトは、すべて、選択部 3 2で排除されることになる。そこで、受信端末 5では、例えば、操作部 3 7を操作することにより、上述したように、選択部 3 2において、視聴率に基づいて、イベント及びサブジェクトの取捨選択を行うかどうかの設定を行うことができるようにすることが可能である。即ち、操作部 3 7が、視聴率に基づいて、イベント及びサブジェクトの取捨選択を行わないように設定されている場合には、ステツプ S 4 1の処理後、ステップ S 4 2の処理を行わず、ステップ S 4 3の処理を行うようにすることが可能である。なお、そのような設定を行わなくても、視聴率管理部 3 8に視聴率が記憶されていない場合には、ステップ S 4 2の処理を、自動的にスキップして、ステップ S 4 3に進むようにすることが可能である。

ステップ S 4 2において、受信部 3 1からのィベント又はサブジェクトが選択すべきものでないと判定された場合、次のイベント又はサブジェクトが、放送ネットワーク 4を介して送信されてくるのを待って、ステップ S 4 1に戻る。したがって、この場合、ィベントはイベント記憶部 3 9に記憶されず、また、サブジェクトに基づくデータべ—ス ₃ 4の更新も行われない ₌

一方、ステップ S 4 2において、受信部 3 1からのイベント又はサブジェクトが選択すべきものであると判定された場合、選択部 3 2は、受信部 3 1からのィベント又はサブジェクトをデータ管理部 3 3に出力し、ステップ S 4 3に進む。ステップ S 4 3では、データ管理部 3 3において、選択部 3 2からのィベント又はサブジェクトが、新規のオブジェクトに関するものかどうかを判定する。

ステップ S 4 3において、選択部 3 2からのィベント又はサブジェクトが、新規のオブジェクトに関するものであると判定された場合、即ち、そのィベント又はサブジェクトに含まれている I Dと同一の I Dのオブジェクトが、データベース 3 4に登録されていない場合、ステップ S 4 4をスキップして、ステップ S 4 5に進む- また、ステップ S 4 3において、選択部 3 2からのィベント又はサブジェクトが、新規のオブジェクトに関するものでないと判定された場合、即ち、そのイベント又はサブジェクトに含まれている I Dと同一の I Dのオブジェクトが、データベース 3 4に登録されている場合、ステップ S 4 4に進み、データ管理部 3 3において、その既にデ一タベース 3 4に登録されているオブジェクト（以下、適宜、既登録オブジェクトという）の識別子に記述されているパージヨン情報が、選択部 3 2からのイベント又はサブジェクトの識別子に記述されているバージョン情報と等しいかどうかが判定される: ステップ S 4 4において、既登録オブジェクトに記述されているバージョン情報が、選択部 3 2からのイベント又はサブジェクトに記述されているバージョン情報と等しい場合、即ち、ここでは、上述したように、信頼性を向上させるため、サーバ 2からは、同一のサブジェクトが放送ネットワーク 4を介して繰り返し送信されるが、そのように繰り返し行われる送信のうちの、過去に行われた送信によるサブジェクトによって、既登録オブジェクトの更新が、既に行われている場合、ステップ S 4 5乃至 S 4 7をスキップし、次に、イベント又はサブジェクトが送信されてくるのを待って、ステップ S 4 1に戻る：したがって、この場合、イベントは、イベント記憶部 3 9に記憶されず、また、サブジェクトに基づくデータベース 3 4の更新も行われない。

一方、ステップ S 4 4において、既登録オブジェクトに記述されているパージョン情報が、選択部 3 2からのィベント又はサブジエクトに記述されているバージョン情報と等しくないと判定された場合、即ち、選択部 3 2からのイベント又はサブジェクトのバージョンが、既登録オブジェクトのバージョンより新しい場合、ステップ S 4 5に進み、データ管理部 3 3において、選択部 3 2の出力が、イベント又はサブジェクトのうちのいずれであるかが、判別フラグを参照することで判定されるステップ S 4 5において、選択部 3 2の出力がサブジェクトであると判定された場合、ステップ S 4 6に進み、データ管理部 3 3は、そのサブジェクトに基づき、データベース 3 4を更新する _c

即ち、サブジェクトにおいて、更新オブジェクト情報として、新規のォブジェクトが配置されている場合には、サブジェクトに含まれる識別子に、その新規のオブジェクトが対応付けられ、データべース 3 4に新規登録される。

また、サブジェクトにおいて、更新オブジェクト情報として、更新後のォブジェクトが配置されている場合には、サブジェクトに含まれる I Dと同一の I Dを有する識別子を有するオブジェクトが、データべ—ス ₃ 4から検索され、その検索されたオブジェクトが、更新後のオブジェクトに変更される。さらに、そのオブジェクトに対応付けられていたバージョン情報が、例えば、 1だけィンクリメントされる：

さらに、サブジェクトにおいて、更新オブジェクト情報として、オブジェクトの削除指令が配置されている場合には、サブジェクトに含まれる I Dと同一の I Dを有する識別子が対応付けられたォブジェタトが、データベース 3 4から検索され、そのオブジェクトに対応付けられている識別子とともに削除される。

なお、上述の図 6で説明した登録処理のステップ S 2において行われる、更新オブジェクト情報に基づくオブジェクトの更新も、これと同様にして行われる。

ステップ S 4 6において、以上のようにして、データベース 3 4 の更新が行われた後は、次に、イベント又はサブジェクトが送信されてくるのを待って、ステップ S 4 1に戻る。一方、ステップ S 4 5において、選択部 3 2の出力がイベントであると判定された場合、ステップ S 4 7に進み、データ管理部 3 3 は、そのイベントを、イベント記憶部 3 9に供給して一時記憶させる：そして、次に、イベント又はサブジェクトが送信されてくるのを待って、ステップ S 4 1に戻る。

なお、ステップ S 4 7において、イベント記憶部 3 9に記憶されたイベントは、次に説明するイベント処理において、イベント処理部 4 0によって、ィベント記憶部 3 9から読み出された後に消去されるようになされている。

次に、図 1 6のフローチャートを参照して、受信端末 5で行われるイベント処理について説明する。なお、このイベント処理は、受信端末 5において定期的に行われる。ただし、イベント処理は、不定期に行うことも可能である。

イベント処理では、まず最初に、ステップ S 5 1において、ィべント記憶部 3 9の記憶内容が、ィベント処理部 4 0によって検索され、ステップ S 5 2に進み、イベント記憶部 3 9に、イベントが記憶されているかどうかが判定される。ステップ S 5 2において、ィベントが記憶されていないと判定された場合、ィベント処理を終了する。

また、ステップ S 5 2において、ィベント記憶部 3 9にィベントが記憶されていると判定された場合、イベント処理部 4 0では、ィベント記憶部 3 9に記憶されているィベントのうち、同一の識別子が付加されているものが読み出され、そのイベント（以下、適宜、処理対象イベントという）を対象に、ステップ S 5 3以降の処理が行われる。即ち、ステップ S 5 3では、イベント処理部 4 0において、処理対象ィベントに対応するサブジエクト（処理対象ィベントと同一の識別子が付加されているサブジェクト）の同報送信が行われる予定があるか否かが判定される- ステップ S 5 3において、処理対象ィベントに対応するサブジェクト（以下、適宜、注目サブジェクトという）の同報送信が行われる予定があると判定された場合、即ち、処理対象ィベントの中に、放送スケジュール情報が配置されたものがある場合、ステップ S 5 4に進み、イベント処理部 4 0において、注目サブジェクトの必要性が評価され、その評価結果に基づいて、注目サブジェクトを要求する要求データを送信すべきかどうかが判定される。

ここで、注目サブジェクトの同報送信の予定があっても、例えば、その同報送信が行われる放送時刻の前に注目サブジェクトを必要とする場合（例えば、注目サブジェクトによって更新されるオブジェクトを、アプリケーションが要求しょうとしている場合）などには、注目サブジェクトが早期に必要であると評価され、この評価結果に基づき、ステップ S 5 4では、注目サブジェクトを要求する要求デ —タを送信すべきであると判定される。一方、例えば、注目サブジェクトが必要となるのが、同報送信が行われる放送時刻の後である場合（例えば、注目サブジェクトによって更新されるォブジェクトを必要とするアプリケーションが起動していない場合）などには、注目サブジェクトがそれほど早期に必要ではないと評価され、その評価結果に基づき、ステップ S 5 4では、注目サブジェクトを要求する要求データを送信すべきでないと判定される。

ステップ S 5 4において、注目サブジェクトを要求する要求データを送信すべきでないと判定された場合、ステップ S 5 5に進み、ィベント処理部 4 0は、処理対象ィベントの放送スケジュール情報にしたがって送信されている注目サブジェクトを受信するように、受信部 3 1を制御し、イベント処理を終了する。この場合、受信部 3 1は、注目サブジェクトの放送時刻となると、受信端末 5の電源がオフ状態のときは、その電源をオンにし、以下、受信端末 5では、図 1 5で説明した受信処理が行われることで、注目サブジェクトが、例えば、 U D Pに基づくプロトコルに準じて、遅延同期的に受信

(取得）され、その注目サブジェクトに基づき、データベース 3 4 に記憶されたォブジェクトが更新される。

なお、処理対象イベントとなっているイベントが複数あり、その複数のィベントの 2以上に放送スケジュール情報が配置されている場合には、ステップ S 5 5では、例えば、放送時刻の最も早い放送スケジュール情報が選択され、その放送スケジュール情報にしたがつて、注目サブジヱクトを受信するように、受信部 3 1が制御される ₌ あるいは、また、複数の放送スケジュール情報のうち、例えば、その中に配置されている注目サブジュクトの提供状況を参照することにより、注目サブジェクトの受信に要する時間（サーバ 2が同報送信に要する時間）が最も短いものが選択され、その選択された放送スケジュール情報にしたがって、注目サブジェクトが受信される。一方、イベント処理部 4 0力ステップ S 5 3において、注目サブジェクトの同報送信が行われる予定がないと判定した場合（処理対象ィベントの中に、放送スケジュール情報が配置されたものがなく、サーバアクセス情報が配置されたもののみがある場合）、及びステップ S 5 4において、注目サブジェクトを要求する要求データを送信すべきであると判定した場合、いずれの場合にも、ステップ S 5 6に進み、イベント処理部 4 0は、注目サブジェクトの必要性を評価し、その評価結果に基づいて、注目サブジェクトが即座に必要かどうかを判定する。

ここで、例えば、注目サブジェクトによって更新されるオブジェクトを、アブリケーションが即座に必要としている場合などにおいては、注目サブジェクトの必要性の評価が高く、この評価結果に基づき、ステップ S 5 6では、注目サブジェクトが即座に必要であると判定される：一方、例えば、注目サブジェクトによって更新されるォブジェクトを必要とするアプリケ一ションが起動していない場合などにおいては、注目サブジェク卜の必要性が低く、この評価結果に基づき、ステップ S 5 6では、注目サブジ工クトが即座に必要でないと判定される。

ステップ S 5 6において、イベント処理部 4 0力 S、注目サブジエクトが即座に必要であると判定した場合、ステップ S 5 9に進み、要求データ構成部 4 1を制御することにより、注目サブジェクトの個別送信を要求する要求データを構成させる。そして、要求データ構成部 4 1は、注目サブジェクトの個別送信を要求する要求データを構成すると、通信制御部 4 2を制御することにより、その要求デ —タを、通信ネットワーク 6を介して、サ一バ 2に送信させ、ステップ S 6 0に進む。

以上のようにして送信されてくる、注目サブジェクトの個別送信を要求する要求データを受信したサーバ 2では、図 1 2で説明した要求データ受信処理におけるステップ S 4 0で個別送信が行われることにより、受信端末 5に対して、注目サブジェクトが、通信ネットワーク 6を介し、例えば、 T C P / I Pに基づくプロトコルにしたがって同期的に送信されてくることがあるが、ステップ S 6 0では、そのようにして注目サブジェク卜が送信されてきたかどう力が、通信制御部 4 2で判定される。

ステップ S 6 0において、通信制御部 4 2は、注目サブジェクトが個別送信されてきたと判定した場合、ステップ S 5 8に進み、その注目サブジェクトを受信する。通信制御部 4 2で受信された注目サブジェクトは、イベント処理部 4 0を介して、データ管理部 3 3 に供給される：そして、データ管理部 3 3は、その注目サブジェクトに基づき、データベース 3 4に記憶されたオブジェクトを更新する：これにより、イベント処理が終了する。

また、ステップ S 6 0において、通信制御部 4 2は、注目サブジェクトが個別送信されてきていないと判定した場合、ステップ S 6

1に進み、ステップ S 5 9で個別送信を要求する要求データを送信してから所定時間が経過したかどうかを判定する。ステップ S 6 1 において、通信制御部 4 2は、個別送信を要求する要求データを送信してから、まだ、所定時間が経過していないと判定した場合、ステツプ S 6 0に戻る。

また、ステップ S 6 1において、通信制御部 4 2は、個別送信を要求する要求データを送信してから、所定の時間が経過したと判定した場合、イベント処理を終了する。即ち、個別送信を要求する要求データを受信したサーバ ₂では、図 1 2で説明した要求データ受信処理におけるステップ S 4 1で負荷分散処理が行われる場合があり、この場合には、注目サブジェクトは個別送信されない。このため、個別送信を要求する要求データを送信してから、所定の時間が経過しても、注目サブジヱクトが個別送信されてこない場合には、ィベント処理を終了する。

なお、この場合には、図 1 2で説明した要求データ受信処理におけるステップ S 4 1で行われる負荷分散処理によって、サーバ 2以外のサブジェクト提供サーバの I Pァドレスが、サーバアクセス情報として配置されたィベントが同報送信されてくるので、受信端末 5では、そのイベントの受信後、イベント処理（図 1 6 ) が行われることにより、そのステップ S 5 9において、受信したイベントに配置されているサーバアクセス情報に対応するサーバに、要求データを送信し、注目サブジェクトの個別送信を要求することになる。また、処理対象イベントの中に、サーバアクセス情報が配置されたものが複数ある場合には、ステップ S 5 9では、その複数のサーバアクセス情報のうち、例えば、その中に配置されている注目サブジェクトの提供状況を参照することにより、注目オブジェクトの個別送信を行うための回線の混み具合が最も小さいものや、実質的な転送レートの最も高いものを選択し、その選択したサーバアクセス情報にしたがって、注目サブジェクトの要求を行うようにすることが可能である（この場合、必ずしも、サーバ 2に、個別送信を要求する要求データが送信されるとは限らない）。

一方、ステップ S 5 6において、イベント処理部 4 0力注目サブジェクトが即座に必要ではないと判定した場合、ステップ S 5 7 に進み、要求データ構成部 4 1を制御することにより、注目サブジエクトの同報送信を要求する要求データを構成させる。そして、要求データ構成部 4 1は、注目サブジュクトの同報送信を要求する要求データを構成すると、通信制御部 4 2を制御することにより、その要求データを、通信ネットワーク 6を介して、サーバ 2に送信させ、イベント処理を終了する。なお、注目サブジェクトの同報送信を要求する要求データには、図 1 3の（B ) に示したように、その注目サブジェクトの同報送信を行う放送時刻（放送日指定）を含めることができる。

以上のように、サーバ 2では、サブジェクトが生成されるとともに、そのサブジヱクトを取得するためのィベントが生成される一方で、受信端末 5からのサブジェクトの要求が集計され、その集計結果に基づいて、サブジェクトを提供するのに必要な資源が割り当てられる。そして、受信端末 5に対して、イベントが提供されるとともに、サブジェクトが、それに割り当てられた資源に基づいて提供される一方、受信端末 5では、イベントが受信され、そのィベントに基づいて取得することができるサブジェクトの必要性が評価される。さらに、その評価結果に基づき、サブジュクトを要求する要求データが、サーバ 2に送信され、その要求データによるサブジエクトの要求に対応して、サーバ 2が提供するサブジェクトが、ィべントに基づいて取得されて、オブジェクトの更新が行われる。したがって、受信端末 5において必要とするオブジェクトの更新に用いるサブジェクトを、効率的に提供することができ、さらに、そのサブジェクトを用いて、オブジェクトの更新を効率良く行うことが可能となる。

次に、上述の場合においては、図 1のサーバ 2から、ミラ一サーバ 7 (さらには、通信ネットワーク 6上の図示せぬサーバ）に対して、更新オブジェクト情報を、通信ネットワーク 6や専用線を介して提供するようにしたが、ミラーサーバ 7などには、受信端末 5と同様にして、サブジェクトを取得させ、そのサブジェクトと、それを取得するためのィベントとを、受信端末 5に提供させるようにすることができる。

即ち、図 1 7は、そのようなミラ一サーバ 7の構成例を示している■=

図 1 7の実施の形態においては、ミラ一サーバ 7は、送信ブロック 1 0 1 と受信ブロック 1 0 2とから構成されている _c

そして、送信プロック 1 0 1を構成する通信制御部 1 1 1、資源割当て部 1 1 2、需要処理部 1 1 3、サブジェクト構成部 1 1 6、サブジェクト記憶部 1 1 7、伝送部 1 1 8、ィベント構成部 1 1 9、ィベント記憶部 1 20、伝送制御部 1 2 1、記憶管理部 1 2 2、ストレージ 1 2 3は、図 5のサーバ 2を構成する通信制御部 1 1、資源割当て部 1 2、需要処理部 1 3、サブジェクト構成部 1 6、サブジェクト記憶部 1 7、伝送部 1 8、イベント構成部 1 9、イベント記憶部 20、伝送制御部 2 1、記憶管理部 2 2、ストレ一ジ 2 3にそれぞれ対応している。また、受信ブロック 1 0 2を構成する受信部 1 3 1、選択部 1 3 2、データ管理部 1 3 3、ィベント記憶部 1 3 9、ィベント処理部 1 4 0、要求データ構成部 1 40、通信制御部 1 4 2は、図 1 4の受信端末 5を構成する受信部 3 1、選択部 3 2、データ管理部 _{3 3}、ィベント記憶部 3 9、ィベント処理部 40、要求データ構成部 40、通信制御部 4 2にそれぞれ対応している。受信プロック 1 0 2では、受信端末 5における場合と同様の処理 (上述した受 ί言処理やイベント処理など）が行われ、これにより、データベース 8の更新が行われる。ただし、選択部 1 3 2におけるイベントゃサブジェクトの選択は、需要処理部 1 1 3において求められる更新対象オブジェクトの需要に基づいて行われる。即ち、選択部 1 3 2は、ミラ一サーバ 7に対する要求データから、各ォブジェクトに対応するサブジェクトの必要性を評価し、その評価結果に基づいて、ミラ一サーバ 7に対して要求の多いサブジェクトのみを選択するようになされている。その結果、データベース 8には、そのようなサブジェクトに基づいて更新されるォブジェクトだけが登録され、さらに、送信ブロック 1 0 2のサブジェクト構成部 1 1 6 又はィベント構成部 1 1 9では、そのようなォブジェクトについてだけのサブジェクト又はィベントがそれぞれ構成される。

なお、図 1 7において、選択部 1 3 2には、上述したような選択を行わせず、受信部 1 3 1の出力を、そのままデータ管理部 1 3 3 に供給させることも可能である。

以上、本発明を適用したデータ配信システムについて説明したが、このようなデータ配信システムは、例えば、分散型データベースにおける多数のデータベースへのデータの配信を行う場合や、 I Pマルチキャストによりデータを配信する場合、その他、データを不特定多数に配信する場合に、特に有用である。なお、本実施の形態では、ィベントは、放送ネットワーク 4を介して送信するようにしたが、その他、例えば、受信端末 5からの要求に応じて、通信ネットワーク 6を介して送信するようにしても良い。さらに、本発明において、放送ネットワーク 4及び通信ネットワーク 6の両方を備えることは必須ではない。即ち、本発明は、少なくとも双方向通信が可能なネットワークを備えるシステムに適用可能である

また、本実施の形態では、サーバアクセス情報に、サーバ 2ゃミラ一サーバ 7などの I Pァドレスを配置するようにしたが、サーバアクセス情報には、その他、例えば、サーバ 2やミラーサーバ 7などへアクセスするための電話番号などを配置することも可能である。さらに、本実施の形態では、サブジェク卜に含める更新オブジェクト情報として、更新後のォブジェクトそのものなどを配置するようにしたが、更新オブジェクト情報としては、その他、例えば、更新前のオブジェクトに、更新後のオブジェクトへの変更内容を反映させるためのデータ（例えば、更新前のオブジェクトを、更新後のオブジェクトに変更する実行形式のコンピュータプログラムや、更新後のオブジェクトと更新前のオブジェクトとの差分など）などを配置することも可能である。

Claims

請求の範囲

1 . コンテンツ信号を提供するコンテンツ提供装置と、前記コンテンッ提供装置から提供されたコンテンツ信号を受信する複数のコンテンッ受信装置とからなる通信システムにおいて、

前記コンテンツ提供装置は、前記複数のコンテンツ受信装置から送信された要求信号を受信する受信手段と、前記受信手段で受信した要求信号を集計する集計手段と、前記集計手段による集計結果に基づいて、前記コンテンッ信号を提供するための資源を割り当てる資源割当て手段と、前記資源割当て手段によって割り当てられた資源に基づいて前記複数のコンテンツ受信装置に前記コンテンツ信号を提供するコンテンッ提供手段とを備え、

前記コンテンツ受信装置は、前記コンテンツ信号の必要性を評価し、その評価結果に基づき、前記コンテンツ信号を受信するための要求信号を生成する要求信号生成手段と、前記要求信号を前記コンテンッ提供装置に送信する要求信号送信手段と、前記コンテンッ提供装置の前記コンテンツ提供手段によって提供されたコンテンツ信号を取得するコンテンツ取得手段とを備える

ことを特徴とする通信システム。

2 . 前記コンテンツ提供装置は、前記コンテンツ信号を提供することを示すィベント信号を生成するィベント信号生成手段と、前記ィベント信号を前記複数のコンテンツ受信装置に送信するィベント信号送信手段とをさらに備え、前記複数のコンテンツ受信装置は、前記ィベント信号を受信するイベント信号受信手段をさらに備え、前記要求信号生成手段は、前記ィベント信号に基づいて前記コンテンツ信号の必要性を評価することを特徴とする請求の範囲第 1項に記載の通信システム。

3 . 複数のコンテンツ信号が登録されているデータべ一スをさらに備え、

前記コンテンツ提供装置は、前記データベースに登録されたコンテンッ信号が更新された際に、更新されたコンテンツ信号と同じコンテンッ信号を前記コンテンツ受信装置において更新するための更新信号を生成する更新信号生成手段をさらに備え、前記ィベントデ —タ生成手段は、前記ィベント信号として前記更新信号を提供することを示す信号を生成し、前記資源割当て手段は、前記コンテンツ信号として前記更新信号を提供するための資源を割り当て、前記コンテンッ提供手段は、前記コンテンツ信号として前記更新信号を提供し、

前記コンテンツ受信装置は、前記コンテンツ信号を記憶する記憶手段と、前記更新信号に基づいて前記記憶手段に記憶されたコンテンッ信号を更新する更新手段とをさらに備え、前記コンテンツ取得手段は、前記イベント信号に基づいて、前記更新信号を取得し、前記更新手段に供給する

ことを特徴とする請求の範囲第 2項に記載の通信システム。

4 . 前記資源割当て手段は、同報ネットワークにおける伝送帯域を前記更新信号の資源として割り当て、前記コンテンツ提供手段は、前記更新信号を前記同報ネットワークを介して送信することを特徴とする請求の範囲第 3項に記載の通信 >

5 . 前記イベントデータは、前記コンテンツ信号の複数の提供方式を示す情報を含むことを特徴とする請求の範囲第 2項に記載の通

6 . 前記コンテンツ提供手段は、同報ネットワークと双方向ネットワークの一方を介して前記コンテンッ信号を提供することを特徴とする請求の範困第 1項に記載の通信システム。

7 . 前記要求信号は、前記コンテンツ提供手段が前記同報ネットワークを用いて前記コンテンツ信号を提供することを要求する第 1 の情報と前記コンテンツ提供手段が前記双方向ネットワークを用いて前記コンテンツ信号を提供することを要求する第 2の情報の一方を含むことを特徴とする請求の範囲第 6項に記載の通信システム：

8 . 前記集計手段は、前記要求信号が前記第 1の情報を含むときと前記第 2の情報を含むときとで別々の集計を行うことを特徴とする請求の範囲第 7項に記載の通信システム。

9 . 前記第 1の情報は、前記コンテンツ信号の要求の度合いを示す要求度情報を含むことを特徴とする請求の範囲第 8項に記載の通 1目システム：

1 0 . 前記集計手段は、前記第 1 の情報を受信した数と、前記要求度とに基づいて、前記資源を割り当てることを特徴とする請求の範囲第 9項に記載の通信システム。

1 1 . 前記コンテンツ信号には、各コンテンツ信号を識別するための識別情報が付されており、

前記要求信号は、要求する前記コンテンツ信号に付されているのと同じ前記識別情報を含み、

前記集計手段は、前記識別情報に基づいて、前記コンテンツ信号ごとに、前記要求信号の集計を行うことを特徴とする請求の範囲第 1項に記載の通信システム

1 2 . コンテンツ信号を提供するコンテンツ提供装置と、前記コンテンッ提供装置から提供されたコンテンツ信号の受信する複数のコンテンツ受信装置とからなる通信システムにおける通信方法であつて、

前記コンテンツ受信装置側で、前記コンテンツ信号の必要性を評価し、その評価結果に基づき、前記コンテンツ信号を受信するための要求信号を生成し、生成した要求信号を前記コンテンツ提供装置に送信し、

前記コンテンツ提供装置で、前記複数のコンテンツ受信装置から送信された要求信号を受信し、受信した要求信号の集計結果に基づいてコンテンツ信号を提供するための資源を割り当て、割り当てられた資源に基づいて前記複数のコンテンツ受信装置にコンテンツ信号を提供し、

前記コンテンツ提供装置から提供されたコンテンツ信号を前記コンテンッ受信装置側で取得する

ことを特徴とする通信方法:

1 3 . コンテンツ信号を複数のコンテンツ受信装置に提供するコンテンッ提供装置であって、

前記複数のコンテンツ受信装置から送信されてくる要求信号を受信する受信手段と、

前記受信手段で受信した要求信号を集計する集計手段と、前記集計手段による集計結果に基づいて、前記コンテンツ信号を提供するための資源を割り当てる資源割当て手段と、前記資源割当て手段によって割り当てられた資源に基づいて前記複数のコンテンツ受信装置に前記コンテンツ信号を提供するコンテンッ提供手段と

を備えることを特徴とするコンテンツ提供装置。

1 4 . 前記コンテンツ信号を提供することを示すィベント信号を生成するィベント信号生成手段と、前記ィベント信号を前記複数のコンテンツ受信装置に送信するイベント信号送信手段とをさらに備えることを特徴とする請求の範囲第 1 3項に記載のコンテンツ提供

1 5 . 複数のコンテンツ信号が登録されているデータべ一スをさらに備え、

前記データベースに登録されたコンテンツ信号が更新された際に、更新されたコンテンツ信号と同じコンテンツ信号を前記コンテンツ受信装置において更新するための更新信号を生成する更新信号生成手段をさらに備え、前記イベントデータ生成手段は、前記ィベント信号として前記更新信号を提供することを示す信号を生成し、前記資源割当て手段は、前記コンテンツ信号として前記更新信号を提供するための資源を割り当て、

前記コンテンツ提供手段は、前記コンテンツ信号として前記更新信号を提供する

ことを特徴とする請求の範囲第 1 4項に記載のコンテンツ提供装置。

1 6 . 前記資源割当て手段は、同報ネットワークにおける伝送帯域を前記更新信号の資源として割り当て、

前記コンテンツ提供手段は、前記更新信号を前記同報ネットヮークを介して送信する

ことを特徴とする請求の範囲第 1 5項に記載のコンテンツ提供装置。

1 7 . 前記イベントデータは、前記コンテンツ信号の複数の提供方式を示す情報を含むことを特徴とする請求の範囲第 1 4項に記載のコンテンツ提供装置 _c

1 8 . 前記コンテンツ提供手段は、同報ネットワークと双方向ネットワークの一方を介して前記コンテンツ信号を提供することを特徴とする請求の範囲第 1 3項に記載のコンテンツ提供装置.：

1 9 . 前記要求信号は、前記コンテンツ提供手段が前記同報ネットワークを用いて前記コンテンツ信号を提供することを要求する第 1 の情報と前記コンテンツ提供手段が前記双方向ネットワークを用いて前記コンテンツ信号を提供することを要求する第 2の情報の一方を含むことを特徴とする請求の範囲第 1 8項に記載のコンテンツ提供装置-

2 0 . 前記集計手段は、前記要求信号が前記第 1 の情報を含むときと前記第 2の情報を含むときとで別々の集計を行うことを特徴とする請求の範囲第 1 9項に記載のコンテンツ提供装置。

2 1 . 前記第 1の情報は、前記コンテンツ信号の要求の度合いを示す要求度情報を含むことを特徴とする請求の範囲第 2 0項に記載のコンテンツ提供装置。

2 2 . 前記集計手段は、前記第 1 の情報を受信した数と、前記要求度とに基づいて、前記資源を割り当てることを特徴とする請求の範囲第 2 1項に記載のコンテンツ提供装置。

2 3 . 前記コンテンツ信号には、各コンテンツ信号を識別するための識別情報が付されており、

前記集計手段は、前記識別情報に基づいて、前記コンテンツ信号ごとに、前記要求信号の集計を行うことを特徴とする請求の範囲第 1 3に記載のコンテンツ提供装置 _c

2 4 . コンテンツ信号を複数のコンテンツ受信装置に提供するコンテンッ提供方法であって、

前記複数のコンテンツ受信装置から送信されてくる要求信号を受信し、受信した要求信号を集計し、

前記要求信号の集計結果に基づいて、前記コンテンッ信号を提供するための資源を割り当て、

割り当てられた資源に基づいて、前記複数のコンテンツ受信装置に対して、前記コンテンツ信号を提供する

ことを特徴とするコンテンッ提供方法。

2 5 . コンテンツ信号を提供するコンテンツ提供装置から前記コンテンッ信号の提供を受けるコンテンッ受信装置であって、前記コンテンツ信号の必要性を評価し、その評価結果に基づき、前記コンテンツ信号を受信するための要求信号を生成する要求信号生成手段と、

前記要求信号を前記コンテンツ提供装置に送信する要求信号送信手段と、

前記コンテンツ提供装置の前記コンテンツ提供手段によって提供されたコンテンツ信号を取得するコンテンツ取得手段とを備えることを特徴とするコンテンッ受信装置。 2 6 前記コンテンツ提供装置から送信される前記コンテンツ信号を提供することを示すィベント信号を受信するィベント信号受信手段をさらに備え、

前記要求信号生成手段は、前記ィベント信号に基づいて前記コンテンッ信号の必要性を評価する

ことを特徴とする請求の範囲第 2 5項に記載のコンテンツ受信装 . z

2 7 . 前記コンテンツ信号を記憶する記憶手段と、

前記コンテンツ提供装置においてデータベースに登録されたコンテンッ信号が更新された際に、更新されたコンテンツ信号と同じコンテンッ信号を更新するための更新信号を前記コンテンツ信号として受信し、前記更新信号に基づいて前記記憶手段に記憶されたコンテンッ信号を更新する更新手段とをさらに備え、

前記コンテンツ取得手段は、前記イベント信号に基づいて、前記更新信号を取得し、前記更新手段に供給する

ことを特徴とする請求の範囲第 2 6に記載のコンテンツ受信装置。 2 8 . 前記コンテンツ提供装置で生成された前記更新信号を同報ネットワークを介して受信する更新データ受信手段をさらに備えることを特徴とする請求の範囲第 2 7項に記載のコンテンツ受信装置 ₂

2 9 . 前記取得手段は、同報ネットワークと双方向ネットワークの一方を介して前記コンテンッ信号を取得することを特徴とする請求の範囲第 2 5項に記載のコンテンツ受信装置。

3 0 . 前記要求信号生成手段は、前記コンテンツ提供装置が前記同報ネットワークを介して前記コンテンツ信号を提供することを要求する第 1の情報と前記コンテンツ提供装置が前記双方向ネットヮークを介して前記コンテンツ信号を提供することを要求する第 2の情報の一方を含む要求信号を生成することを特徴とする請求の範囲第 2 9項に記載のコンテンツ受信装置。

3 1 . 前記第 1の情報は、前記コンテンツ信号の要求の度合いを示す要求度情報を含むことを特徴とする請求の範固第 3 0項に記載のコンテンツ受信装置。

3 2 . 前記コンテンツ信号には、各コンテンツ信号を識別するための識別情報が付されており、

前記要求信号生成手段は、要求する前記コンテンツ信号に付されているのと同じ前記識別情報を含む前記要求信号を生成することを特徴とする請求の範囲第 2 5項に記載の受信装置。

3 3 . コンテンツ信号を提供するコンテンツ提供装置から前記コンテンッ信号の提供を受けるコンテンッ受信方法であって、前記コンテンツ信号の必要性を評価し、その評価結果に基づき、前記コンテンツ信号の提供を受けるための要求信号を生成する要求信号生成ステップと、

前記要求信号を、前記コンテンツ提供装匱に送信する要求信号送信ステップと、

前記コンテンッ提供装置が提供する前記コンテンツ信号を取得する取得ステップと

を含むことを特徴とする受信方法。