WO2000030207A1 - Dispositif terminal portatif a embase reflechissante - Google Patents

Description

明細書

反射板を有する携带端末装置

技術分野

本発明は移動通信、 特に衛星系で使用することができる携帯端末装置に関する 背景技術

移動通信用携带端末装置では一般に棒状のアンテナが使用され、 端末の不使用 時には棒状のアンテナは装置筐体内に収納できるようにするなど、 携^に便利な 構造が工夫されている。 衛星通信用アンテナの場合も、 棒状の 4線式へリカルァ ンテナが用いられる場合が多い （例えば、 特開平 1 0— 1 3 5 7 3 3 ) 。

図 1に示す 4線式へリカルアンテナは、 4本の螺旋状導体 7 1を誘電体の円筒 7 2に巻き付けたものを放射素子とし、 これらの放射素子の下端に、 位相が 9 0 度づっ異なり、 振幅が等しい高周波電力を供給できるような給電回路 7 3を接続 したもので、 円偏波の電波を送りまたは受けることができる。 一般に、 図 2に断 面を示すような構造をとる。 螺旋状導体が卷き付けられた円筒 7 2には、 保護力 バーとして誘電体より構成されるレドーム 8 1がかぶせられ、 レドーム 8 1は下 側のカバー 8 2に固定される。 カバー 8 2の内部には、 螺旋状導体に接続される 給電回路 7 3が設けられ、 給電回路 7 3の下側の端子はロータリジョイント 8を 介して端末装置の無線部と接続され、 アンテナは使用時に上向きに保持され、 使 用時以外は下向きに保持できるようになっている。

この種の 4線式へリカルアンテナは、 衛星通信に用いられるため半球の上面に 一様に電波を放射するような指向性パターンを有していることが必要である。 図 3に、 4線式へリカルァンテナの仰角面内の放射パターンの一例を示す。 放射パ ターンは、 方位方向については、 ほぼ回転対称となっており、 半球の上面でほぼ 一様な利得を与えるようなパターンである。

上述のへリカルアンテナには、 4線式のほかに、 螺旋状導体を N本持つ N線式 のへリカルアンテナもあり、 アンテナの形式や種類に関わらず、 図 3に類 ί以する 放射パターンが形成できれば、 他の方式の棒状ァンテナでも使用可能である。 図 3に示すような放射パターンを有する衛星通信用棒状アンテナは、 使用時す なわち通話時には上方を向けて保持し、 不使用時または待ち受け時には下向きに 保持できるようになっているが、 下向きに保持された状態で待ち受ける場合には 、 上空から飛来する電波に対する感度が著しく劣化し、 衛星からの呼を知らせる 電波を受信することが困難になるため、 待ち受け中は移動時であってもアンテナ を上方に向けて保持する必要が生じることになる。

発明の開示

一般に携帯端末装置では、 待ち受け時は相手からの呼の認識さえできれば、 呼 が有ったときにァンテナの方向を調整し迎信を ^始すればょ 、。 呼を認識させる ためであれば、 アンテナが収納状態にある場合の受信の条件を少しだけよく して やることで、 呼の認識の確率は大きく改善される。 本発明の 1的は、 上空から飛 来する電波を下向けに保持された棒状アンテナにより受信する場合の受信状況を 改善することにより、 待ち受け中に衛星迎信用の棒状アンテナを下向きに収納し 、 保持することができる携帯端末装置を提供することである。

上の目的を達するため、 本発明の携帯端末装置は、 収納時下向きに保持された 棒状アンテナの下方にそのアンテナに対面する反射板を有する。

棒状アンテナは、 半球の上面に一様に電波を放射する指向性を有する衛星通信 用アンテナであってもよい。

反射板は携帯端末装置の筐体から水平方向に、 かつアンテナの下方に突出して いてもよレヽ。

反射板を上方から見た形状は矩形状または半円形状であってもよい。

反射板の反射面は導体から構成されてもよレ、。

反射板の反射面は誘電体の表面に線状の導体を配置して構成されてもよい。 反射版の反斜面の大きさは、 一片または直径が使用波長の 0 . 1倍であっても よい。

下向きに保持され、 収納された棒状ァンテナに対面する上向きの受皿状の小型 反射板を装備することにより、 上空からの電波をアンテナに向けて反射させると ともに大地からの熱雑音をプロックし、 待ち受け時における上空からの電波を受 信しやすくする効果がある。

図面の簡単な説明

図 1は、 4線式へリカルアンテナの説明図である。

図 2は、 4線式へリカルァンテナの構造を示す断面図である。

図 3は、 4線式へリカルァンテナの指向性パターンの例を示す図である。 図 4は、 本発明の携帯端末装置の実施形態の 1例を示す斜視図である。

図 5は、 図 1に示す携帯端末装置の側面図であり、 衛星通信用アンテナが筐体 に下向きに収納された状態を示す。

図 6は、 図 1に示す携帯端末装置の側面図であり、 衛星通信用アンテナが筐体 より取り出され、 上向きに保持された状態を示す。

図 7は、 衛星からの電波が反射板によつて反射され、 下向きに保持されたァン テナに入射することを示す説明図である。

図 8は、 反射板の形状概要を示す斜視図である。

図 9は、 反射板の反射面に反射導体を配した反射板の斜視図である。

発明を実施するための最良の形態

次に本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。

図 4は本発明の実施の形態の 1例を示す斜視図である。 図 4に示す携^端末装 置は地上系および衛星系双方のアンテナを有する。 筐体 1には、 表示盤 2、 操作 ボタン 3、 スピーカー 4、 マイク 5、 地上系の電波を用いて迎信を行う地上通信 用アンテナ 6、 衛星系の電波を用いて通信を行う衛星通信用アンテナ 7、 衛星通 信用アンテナ 7を携帯端末装置の無線部に接続しつつ仰角方向および下方向に向 けて保持できるように設けられているロータリ一ジョイント 8及び反射板 9が備 えられている。

図 5は、 図 4に斜視図を示す携帯端末装置の側面図である。 衛星通信用アンテ ナ 7は筐体に収納された状態になっている。 本携帯端末を衛星系で使川しない場 合、 及び衛星系からの呼を待っているときは、 衛星通信用アンテナは図 5のよう に下向きに保持されて収納されている。

図 6は、 携帯端末を衛星系で使用する場合、 衛星通信用アンテナ 7を、 衛星か らの電波が感度よく受信できるように上方に向けて取り出したときの侧而図であ る。

図 4、 5及び 6に示されるように、 筐体 1の下部から水平に突出するように反 射板 9が取り付けられており、 反射版 9は衛星迎信用アンテナ 7が下向きに保持 されたときにアンテナと正対する。 このとき、 衛星からの電波は図 7に示すよう にアンテナに向けて反射されるため、 受信しやすくなる。

衛星迎信川アンテナ 7は図 3に示すような放射パターンを有し、 その先端を天 頂方向に向けて用いることが理想的である。 そして、 アンテナを下力 Ίこ I'' けて保 持する収納状態では、 アンテナのビームは下方向に向いてしまい、 衛 Sからの ¾ 波を受信することは困難である。 しカゝし、 本発明では図 7に示すように、 先端が 下向きのアンテナ 7から放射された電波は、 反射板 9によつて反射され、 上方に 放射され、 また衛星からの電波は反射板 9によつて反射され、 下向きのアンテナ 7によって受信される。

また、 反射板の効果はァンテナ雑音温度の観点からも極めて大きレ、_c すなわち 、 衛星通信における受信待機時のアンテナの雑音温度は低いほどよいが、 図 3の ような指向性を持つアンテナ 7が地面 （下側） を向いた場合、 アンテナ 7が大地 の熱雑音を直接的に拾い、 雑音温度は極めて劣化することになる。 しかし、 反射 板 9があることによって、 大地からの熱雑音はかなりブロックされるため、 アン テナ 7の雑音温度を劣化させなレ、効果がある。

図 8は、 反射板 9の形状概要を示している。 （a ) は矩形状で、 （b ) は半円 状である。 反射板 9は、 電波を反射させる目的があるため、 導体より構成される 力 または少なくとも反射面 1 0が導体であることが必要である。 いずれの場合 も、 反射面 1 0の面積が大きいほど効果は大である。 しカゝし、 半円形または矩形 状の反射板 9の直径または一辺が約 0 · 1波長 （ 1 . 6 G I I zで約 2 c m) 以上 あれば効果的である。

また導体の反射面 1 0の代わりに、 誘電体の表面に図 9に示すように反射導体 1 1を配する場合もある。 （a ) は横方向のみに、 一定の幅を持つ導体 1 1が複 数設置され、 導体 1 1と平行な電界成分のみを反射させる効果がある。 同様に （ b ) ， （c ) は、 縦方向の導体 1 1及び格子状の導体 1 1を有する場合である。 - 産業上の利用可能性

以上のように、 下向きに収納され、 保持された棒状アンテナの下方に、 そのァ ンテナに対面するように設けられた受け皿状の小型反射板を有する端末装置は、 棒状ァンテナが収納された状態で衛星からの呼を待ち受けることができるため、 移動中の待ち受けが極めて容易になる。 このような効果は衛星に限らず上空から の電波を待ち受ける場合も同様である。

Claims

請求の範 ffl

. 通信時は上向きに保持され収納時は下向きに保持される棒状アンテナを備え る携带端末装置において、

収納時下向きに保持された前記棒状のァンテナの下方に該ァンテナに対面す る反射板を有することを特徴とする携帯端末装置。

. 前記棒状のアンテナは、 半球の上面に一様に電波を放射する指向性を有する 衛星通信用アンテナである請求の範囲第 1項に記載の携帯端末装置

. 前記反射板は携帯端末装置の筐体から水平方向に、 かつ前記アンテナの下方 に突出する請求の範 111第 2項に記載の携帯端末装置。

. 前記反射板を上方から見た形状は矩形状または半円形状である請求の範囲^ 2項または第 3項に記載の携帯端末装置。

. 前記反射板の反射面は導体から構成される請求の範四第 1項ないし第 4项の いずれか 1項に記載の携帯端末装置。

. 前記反射板の反射面は誘電体の表面に線状の導体を配置して構成される請求 の範囲第 1項ないし第 4項のいずれか 1項に記載の携带端末装-置。

. 前記反射板の反射面の直径または一片の大きさは、 使用波長の 0 . 1倍であ る請求の範囲第 1項ないし第 6項のいずれか 1項に記載の携带端末装置。