WO2002005515A1

WO2002005515A1 - Dispositif de transmission de donnees et dispositif de reception de donnees

Info

Publication number: WO2002005515A1
Application number: PCT/JP2001/005178
Authority: WO
Inventors: Daiji Ido; Koji Imura; Akihiro Miyazaki; Koichi Hata
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co., Ltd.
Priority date: 2000-07-07
Filing date: 2001-06-18
Publication date: 2002-01-17
Also published as: US7123618B2; EP1235414A4; CN1383665A; AU2001264309A1; JP2002027021A; EP1235414A1; EP1235414B1; JP3492602B2; DE60108472D1; US20020122434A1; CN1208936C; DE60108472T2

Description

明細書デー夕送信装置及びデー夕受信装置技術分野

本発明は、符号誤りや輻輳が発生しやすい通信環境において、画像や音声などのディジタルデータを効率的に伝送するのに好適なデ一夕送信装置及びデ —タ受信装置に関する。背景技術

従来、インターネットなどのパケット通信回線を用いて、画像や音声などのディジタルデータ（以下、「マルチメディアデータ」という）を伝送する場合は、デ一夕伝送と異なり信頼性よりもリアルタイム性が要求されることから、 I ETF (Internet Engineering Task Force) で定められている RTP (Real-time Transport Protocol) と UDP (User Datagram Protocol) といつたプロトコルが使用されている。

以下、 RTPを用いたマルチメディアデータの伝送方法について説明する。まず、データを送信するサーバとデータを受信するクライアントは、 RTS P (Real Time Streaming Protocol) などのプロトコルを利用し、セッションを開設する。次に、サーバは、 MPEG (Moving Picture Expert Group) などの符号化方式で符号化された画像や音楽データをペイロード（Payload :プロトコルデ一タ単位の制御情報以外の、主として転送すべき情報）とし、パケット生成時刻やパケットの順序を表すシーケンス番号などをヘッダとした R TPパケットを生成し、パケット通信網を介してクライアントに送信する。クライアントは、サーバから受信した RTPパケットのペイロードから画像や音楽デ—夕を抽出し、再生又は保存する。そして、サーバは、すべてのマルチメディアデ一夕の送信を終了した場合、あるいは、通信を終了する場合にセッション切断通知コマンドを示すパケット（以下、「セッション切断通知パケット」という）をクライアントに送信し、セッションを切断して初期状態に戻る。上記のようなマルチメディアデ一夕の伝送を行う場合、バケツ卜通信網では、ネットワークの輻輳ゃビット誤りのため、クライアントはバケツトを受信できなかったり、受信はできても正しいパケットでなかったりする場合がある。このような場合において、特に、重要なパケットが欠落した場合には、画質や音質に著しい劣化を招くことになる。

しかしながら、上記の R T Pパケット中のシーケンス番号には、パケットの順番が連続して記録されている。このため、この番号をパケット受信ごとに確認し、番号の不連続を検出した時点で受信できなかったパケットが存在することを認識することが可能である。クライアントは、欠落したパケットが必要であると判断すれば、サーバに対し再送要求を送信し、サーバから再度、そのパケットを受信することができる。

しかしながら、従来のデータ送信装置においては、セッション切断通知パケットをクライアントに送信した後にクライアントからサーバへ再送要求があつた場合、サーバは、既に初期状態に戻っているため、パケットを再送できないという問題があった。

従来のデータ送信装置におけるセッション切断動作について図 1を用いて詳細に説明する。図 1は、従来のデ一夕送信装置におけるセッション切断動作を示すシーケンス図である。図 1において、 S Nは、シーケンス番号である。この S Nは、サーバがパケットを送信する度に 1ずつ増加するので、クライアントは、バケツ卜が消失した際にバケツ卜の欠落を検出することができるようになっている。

図 1において、時刻 T 0でサーバが送信した S N= 1 0 1のパケットが消失したとする。この場合、クライアントは、 S N= 1 0 0のパケット受信後、 S N = 1 0 2のバケツトを受信した時点で S N = 1 0 1のバケツトの欠落を検出する。そして、クライアントは、再送要求パケットをサーバに送信する。しかしながら、サーバが時刻 T 1でセッション切断通知パケット（B Y Eバケツト) を送信して既にセッションを切断していた場合、サーバは、 S N = 1 0 1 のパケットに対する再送要求パケットを時刻 T 3で受信するので、再送要求されたバケツトを送信することができない。発明の開示

本発明の目的は、セッション切断通知パケットをクライアントに送信した後にクライアントから再送要求があった場合においても、バケツトを再送することができるデ一夕送信装置及びデータ受信装置を提供することである。

本発明の主題は、制御コマンド生成手段で生成したセッション切断通知コマンドをセッション切断通知バケツトとしてパケット送信手段からクライアントに送信した後、所定時間が経過した時にセッション切断手段でセッションを切断することである。図面の簡単な説明

図 1は、従来のデータ送信装置におけるセッション切断動作を示すシーケンス図、

図 2は、本発明の実施の形態 1に係るデータ送信装置の構成を示すプロック図、

図 3は、本発明の実施の形態 1に係るデータ送信装置における、セッション切断通知バケツト送信後のバケツト再送の動作を説明するためのフロー図、図 4は、本発明の実施の形態 1に係るデータ送信装置が送信するセッション切断通知バケツ卜のフォ一マツト図、

図 5は、本発明の実施の形態 1に係るデータ送信装置がセッション切断通知バケツト送信後に再送指示を受信した場合の動作を示すシーケンス図、図 6は、本発明の実施の形態 2に係るデータ送信装置の構成を；

図、図 7は、本発明の実施の形態 3に係るデータ送信装置の構成を示すプロック図、

図 8は、本発明の実施の形態 3に係るデ一夕送信装置が送信するセッシヨン切断通知バケツトのフォーマット図、

図 9は、本発明の実施の形態 4に係るデータ受信装置の構成を示すブロック図、および

図 1 0は、本発明の実施の形態 4に係るデータ受信装置における、セッション切断通知パケット受信後の再送判定の動作を説明するためのフロー図である。発明を実施するための最良の形態

以下、本発明の実施の形態について、添付した図面を参照して詳細に説明する。

(実施の形態 1 )

図 2は、本発明の実施の形態 1に係るデータ送信装置の構成を示すプロック図である。なお、本データ送信装置は、パケット通信網を介してマルチメディアデ一夕を配信するサーバ装置におけるデータ送受信機能を提供する部分である。

図 2に示すデータ送信装置において、受信手段 1 0 1は、サーバ装置のアブリケ一ションからバケツト化されたマルチメディアデ一夕を受信する。

制御コマンド生成手段 1 0 2は、セッション切断コマンドなどの制御コマンドを生成し、その制御コマンドをパケット送信手段 1 0 3に出力する。また、制御コマンド生成手段 1 0 2は、パケット送信手段 1 0 3にセッション切断コマンドを出力すると同時にその旨をタイマ 1 0 4に通知する。

バケツト送信手段 1 0 3は、受信手段 1 0 1が受信したパケットをクライアントに送信する。また、パケット送信手段 1 0 3は、制御コマンド生成手段 1 0 2から出力された制御コマンドのパケットをクライアン卜に送信する。タイマ 1 0 4は、制御コマンド生成手段 1 0 2からセッション切断：の通知を受けると同時に計時動作を開始し、'予め設定された所定時間が経過したことを知らせる機能を有する。具体的には、夕イマ 1 0 4は、予め設定された時間データを計時動作と同時に所定周期で減算していき、時間データが「0」となった時点で時間経過を示す信号を出力する。

セッション切断手段 1 0 5は、タイマ 1 0 4から出力される時間経過信号に基づいて、セッション切断コマンドの通知から所定時間が経過したか否かを判定する。具体的には、セッション切断手段 1 0 5は、夕イマ 1 0 4の時間経過信号がァクティブの状態に変化した場合に所定時間が経過したと判定する。なお、タイマ 1 0 4の時間経過信号がアクティブの状態に変化した場合とは、予め設定された所定時間が経過したことを意味する。なお、以下では、夕イマ 1 0 4の時間経過信号がアクティブの状態に変化することを単に「アクティブになる」と表現する。

再送用バッファ 1 0 6は、受信手段 1 0 1が受信したバケツトをバッファリング（一時蓄積）しておくためのメモリである。

再送指示受信手段 1 0 7は、クライアントからの再送要求を受信する部分であり、再送要求のあったパケットの識別情報をパケット再送手段 1 0 8に通知する。

バケツト再送手段 1 0 8は、再送指示受信手段 1 0 7から通知されたバケツトの識別情報に基づいて、再送用バッファ 1 0 6から対応するバケツトを読み込み、クライアントに再送する。

なお、ここでは、受信手段 1 0 1がサーバ装置のアプリケーションからパケット化されたマルチメディアデ一夕を受信し、バケツト送信手段 1 0 3及びパケット再送手段 1 0 8がそのバケツトをクライアントに送信する場合について説明している。しかし、受信手段 1 0 1がパケット化されていないマルチメディアデータを受信し、パケット送信手段 1 0 3及びパケット再送手段 1 0 8 がそのマルチメディアデ一夕からパケットを生成するようにしても良い。次に、上記構成を有するデータ送信装置における、セッション切断通知パケット送信後のパケット再送の動作について、図 3に示すフロ一図を用いて説明する。

本データ送信装置において、パケット送信手段 103は、例えば、 RTPに従ってパケットを送信し、最後のパケットをクライアントに送信する（ST2 00) 。最後のバケツトを送信した後、制御コマンド生成手段 102は、セッション切断を通知する制御コマンドである B Y Eコマンドを生成する。

ここで、制御コマンド生成手段 102が生成するセッション切断通知コマンド（BYEコマンド）を構成するパケットのフォーマットについて説明する。図 4は、セッション切断通知パケットのフォーマット図である。図 4に示すように、ペイロードタイプには、セッション切断通知（BYE) であることを示す 203番が格納されている。また、パケット長には、 32ビットを単位に測定されたパケット全長が格納されている。さらに、送信者識別子には、バケツト受信者が送信者を固有に識別できるような数列である識別子が格納されている。

そして、制御コマンド生成手段 102は、このように生成した BYEコマンドをバケツト送信手段 103に出力する。パケット送信手段 103は、この B YEコマンドをクライアントに送信する (ST201) 。セッション切断コマンドを出力する際、制御コマンド生成手段 102は、その旨をタイマ 104に通知する。この通知を受けると、夕イマ 104は、計時動作を開始する。

ST 201において、パケット送信手段 103が BYEコマンドをクライアントに送信すると、セッション切断手段 105は、タイマ 104の時間経過信号をモニタし、アクティブになったか否かを判定する（ST202)。そして、夕イマ 104の時間経過信号がアクティブになった場合にはセッションを切断する処理を実行する（ST 205) 。これにより、本データ送信装置は、初期状態に戻る。

一方、夕イマ 104の時間経過信号がアクティブになるまでの間、再送指示受信手段 107は、サーバがクライアントから再送要求を受信したかどうかを判定する（ST 203) 。

ここで、サーバが再送要求を受信しない場合には、処理が ST202に戻され、タイマ 1 04の時間経過信号がアクティブになったか否かの判定がセッション切断手段 105により繰り返される。一方、サーバが再送要求を受信した場合には、再送指示受信手段 107は、クライアントから再送要求されたパケッ卜の識別情報をパケット再送手段 108に通知する。この識別情報に基づいて、バケツト再送手段 108は、再送用バッファ 106から対応するバケツトを読み込み、クライアントに送信する（ST 204) 。

そして、パケット再送手段 108が対応するパケットをクライアントに送信した後、処理が S T 202に戻される。

図 5は、本データ送信装置がセッション切断通知パケットの送信後に再送指示を受信した場合の動作を示すシーケンス図である。

図 5において、クライアントは、シーケンス番号（SN) が 100のバケツトを受信した後、 SN= 101のパケットを受信できなかったものとする。この場合、クライアントは、 SN= 100のパケット受信後に SN= 102のパケットを受信することにより、 SN=101のパケットが欠落したことを検出する。パケットの欠落を検出すると、クライアントは、 SN=101のパケッ卜の再送を要求するパケットを本データ送信装置に送信する。本データ送信装置は、この再送要求を時刻 T 3において受信する。

本データ送信装置は、時刻 T1において、 BYEコマンドをクライアントに送信している。そして、この BYEコマンドを送信した後、所定時間が経過するまで本データ送信装置では、セッションが維持される。図 5において、セッションは、 BYEコマンドを送信した時刻 T 1から時刻 T4まで維持される。したがって、クライアントから再送要求を受信した時刻 T 3では、セッションが維持されているため、本デ一夕送信装置は、その再送指示に応じて、 SN = 101のパケットをクライアントに再送することができる。このように、本実施の形態のデータ送信装置によれば、 B Y Eコマンドをクライアントに送信した後、タイマ 1 0 4に設定された所定時間だけセッションの切断を遅延させ、初期状態への復帰を遅延させることができるため、 B Y E コマンドを送信してから再送要求があつた場合であっても要求されたパケットを再送することができる。

なお、本実施の形態では、全パケットデータの送信終了後にパケット送信手段 1 0 3が B Y Eコマンドを送信する構成について説明しているが、これに限定されず、全バケツトデ一夕の送信過程で必要に応じて B Y Eコマンドを送信する構成としても良い。

なお、本実施の形態では、制御コマンド生成手段 1 0 2が図 4の R T Pの B Y Eバケツトフォ一マツトに従いセッション切断通知バケツトを生成したが、その他のフォ一マツトに従いセッション切断通知バケツ卜を生成してもよい。また、その他のプロトコルにおけるセッション切断方法を用いてもよい。

(実施の形態 2 )

図 6は、本発明の実施の形態 2に係るデータ送信装置の構成を示すプロック図である。

実施の形態 2に係るデータ送信装置は、図 6に示すように、本データ送信装置とクライアントの間においてデ一夕が往復するのに要する時間（以下、「デ —夕往復時間」という）を算出する往復時間算出手段 2 0 1を具備する点のみにおいて、実施の形態 1に係るデータ送信装置と相違する。図 6において、図 2と同一の構成については、同一の番号を付与し、その説明を省略する。図 6において、往復時間算出手段 2 0 1は、本データ送信装置とクライアントの間における最新のデータ往復時間を算出する。具体的には、往復時間算出手段 2 0 1は、本デ一夕送信装置とクライアントとの間のデータのやり取りにおけるデータ往復時間を所定のァルゴリズムに従つて取得する。

往復時間算出手段 2 0 1により取得された最新のデータ往復時間は、タイマ 1 0 4に時間デ一夕として設定される。タイマ 1 0 4は、実施の形態 1で説明したように、制御コマンド生成手段 1 0 2から、セッション切断コマンドを送信した旨の通知を受けた場合に、このデータ往復時間の計時動作を開始する。そして、そのデータ往復時間が経過した後にセッション切断手段 1 0 5によつてセッションが切断される。

このように、本実施の形態のデータ送信装置によれば、セッション切断コマンドをクライアントに送信した後、サーバとクライアント間のデ一夕往復時間が経過した後にセッションを切断するため、必要以上にセッションが維持されるのを防止することができる。

また、最新のデータ往復時間に従ってセッションが切断されるため、現在のバケツト通信網の状態に合わせてセッションを切断することができる。

また、タイマ 1 0 4にデ一夕往復時間が短く設定された場合には、セッションの維持時間もこれに伴って短縮されるが、セッションの維持時間が短縮されると、パケット通信網に対する接続時間も短縮されるため、通話料等のコストを軽減することができる。

なお、本実施の形態では、現在のパケット通信網の状態に合わせた最新のデ一夕往復時間をタイマ 1 0 4に所定時間として設定する構成について説明しているが、これに限定されず、クライアントにおけるパケットデータのバッファリング時間を考慮し、データ往復時間とバッファリング時間との和を夕イマ 1 0 4に所定時間として設定するようにしても良い。この場合には、クライアントにおけるバッフアリング時間をも考慮した上でセッションの切断が行われる。このため、より正確にクライアントの要望に合わせた時間だけセッションが維持される。

(実施の形態 3 )

図 Ίは、本発明の実施の形態 3に係るデ一夕送信装置の構成を示すプロック図である。実施の形態 3に係るデータ送信装置は、制御コマンド生成手段 6 0 1がセッション切断などの制御コマンド及びタイマ 1 0 4からの時間に基づいてバケツ卜を生成する点のみにおいて、実施の形態 1に係るデ一夕送信装置と相違する。図 7において、図 2と同一の構成については、同一の番号を付与し、その説明を省略する。

図 7に示すデータ送信装置において、制御コマンド生成手段 6 0 1は、セッシヨン切断通知パケットを生成する際、図 4で説明したバケツト情報に加えて、セッション切断通知後にセッションを維持している時間をセッション切断通知バケツ卜に格納する。

図 8は、制御コマンド生成手段 6 0 1が生成するセッション切断通知パケットのフォーマツト図である。図 4で説明したセッション切断通知バケツトのフォーマツトに加えて、送信者識別子以降のフィールド長を格納するオプションフィールド長とセッションを切断するまでの時間が格納されている。なお、図

8においては、セッションを切断するまでの時間を「3 . O s e c」に設定しているが、これに限定されず、任意の時間に設定することができる。

このようなセッション切断通知バケツトをクライアントに送信することにより、クライアントは、その内容に応じた処理を選択することができる。例えば、クライアントは、セッション切断通知パケットに格納された、セッションを切断するまでの時間を検出することで、バケツトの再送要求の送信を停止することも可能となる。

このように、本実施の形態のデータ送信装置によれば、セッション切断通知バケツトを送信した後から実際にセッションが切断されるまでの時間をクライアントに通知するため、クライアントは、この通知を受けて再送要求前に本データ送信装置が再送要求されたバケツトを再送できるか否かを判定することができる。これにより、本データ送信装置において現実にセッションが切断された後にクライアントから再送要求が送信されるのを防止することができる。この結果、バケツト通信網のトラフィックの負荷を軽減することができる。

(実施の形態 4 )

図 9は、本発明の実施の形態 4に係るデータ受信装置の構成を示すプロック図である。なお、本デ一夕受信装置は、クライアントにおけるデータ送受信機能を提供する部分である。

図 9に示すデータ受信装置において、バケツト受信手段 8 0 1は、サーバからバケツト通信網を経由して送信されたパケッ卜を受信する。

バケツト欠落判定手段 8 0 2は、バケツト受信手段 8 0 1が受信したバケツトに付与されたシーケンス番号から受信したパケットの欠落を判定する。また、バケツト欠落判定手段 8 0 2は、その判定結果を後述する再送判定手段 8 0 5 に通知する。

制御情報受信手段 8 0 3は、セッション切断通知バケツトなどの制御情報を受信する。この制御情報受信手段 8 0 3が受信するセッション切断通知バケツトには、例えば、実施の形態 3で説明したような態様により、サーバで設定されているセッションを維持する時間（以下、「セッション維持時間」という）が格納されているものとする。

往復時間算出手段 8 0 4は、サーバと本デ一夕受信装置との間における最新のデータ往復時間を算出する。具体的には、往復時間算出手段 8 0 4は、サーバと本データ受信装置との間のデ一夕のやり取りにおけるデー夕往復時間を所定のアルゴリズムに従つて取得する。

なお、ここで、往復時間算出手段 8 0 4は、サーバと本データ受信装置との間おける最新のデータ往復時間を算出しているが、これに限定されず、予め設定された固定値としての所定時間を利用するようにしても良い。

再送判定手段 8 0 5は、制御情報受信手段 8 0 3で受信されたセッション維持時間と、往復時間算出手段 8 0 4で算出されたデータ往復時間の大小を比較する。そして、データ往復時間の方が小さい場合にのみ再送要求が可能であると判定し、サーバに再送要求を送信する。

次に、上記構成を有するデータ受信装置における、セッション切断通知パケットの受信後の再送判定の動作について、図 1 0に示すフロー図を用いて説明する。

まず、パケット受信手段 8 0 1で例えば R T Pに従ってバケツトが受信された後、制御情報受信手段 8 0 3がサーバからセッション切断通知パケット（B

Y Eパケット）を受信する（S T 8 0 1 ) 。

制御情報受信手段 8 0 3がこの B Y Eバケツトを受信すると、バケツト欠落判定手段 8 0 2は、この B Y Eバケツトを受信するまでに欠落したバケツトが有るかどうかを判定する（S T 8 0 2 ) 。

ここで、欠落したバケツトがない場合、再送判定手段 8 0 5は、バケツト欠落判定手段 8 0 2からその旨の通知を受けて、再送指示要求の必要がないと判定し、サーバに対して再送要求の送信を行わない（S T 8 0 5 ) 。一方、欠落したパケットが有る場合、再送判定手段 8 0 5は、パケット欠落判定手段 8 0 2からその旨の通知を受けて、往復時間算出手段 8 0 4が算出した最新のデ一夕往復時間と B Y Eパケットに格納されたセッション維持時間との大小を比較する（S T 8 0 3 ) 。

この比較の結果として、データ往復時間の方が大きい場合、再送判定手段 8

0 5は、再送要求が不可能であると判定し、サーバに対して再送要求の送信を行わない（S T 8 0 5 ) 。これに対して、デ一夕往復時間の方が小さい場合、再送判定手段 8 0 5は、再送要求が可能であると判定し、サーバに対して再送要求の送信を行う（S T 8 0 4 ) 。

このように、本実施の形態のデータ受信装置によれば、セッション切断通知パケットを受信した後も再送要求を送信できる上、データ往復時間及びサーバのセッション維持時間を考慮して再送要求の判定を行なうことができるため、サーバがバケツトを再送できない時刻に受信する再送要求をクライアントが送信するのを防止することができる。これにより、パケット通信網のトラフィックの負荷を軽減することができる。

なお、実施の形態 1〜4においては、サーバとクライアント間でパケット通信網を経由してパケットの送受信を行うデータ送信装置及びデータ受信装置について説明しているが、これに限定されず、パケット通信網上にゲートゥェィ装置等の中継器を配設し、そのような中継器を経由してパケットの送受信を行うデータ送受信システムを実現することも可能である。このようなデータ送受信システムを構築した場合においても、以上のように説明した実施の形態と同様の効果を得ることができる。

以上説明したように、本発明によれば、サーバがセッション切断通知パケットをクライアントに送信した後、所定時間セッションを維持するようにしたので、セッション切断通知パケットを送信した後にクライアントから再送要求を受信した場合であっても、クライアントにパケットを再送することができる。本明細書は、 2000年 7月 7日出願の特願 2000-206616に基づく。この内容はすべてここに含めておく。産業上の利用可能性

本発明は、符号誤りや輻輳が発生しやすい通信環境において、画像や音声などのディジタルデ一タを効率的に伝送するのに好適なデータ送信装置及びデ一夕受信装置に適用することができる。

Claims

請求の範囲

1 . バケツト化された送信データをバケツト通信網を介して送信するバケツ卜送信手段と、

再送要求のあったバケツトを再送するパケット再送手段と、

セッションの切断を通知する制御コマンドを生成してセッション切断通知バケツトとして前記バケツト送信手段に送信させる制御コマンド生成手段と、セッション切断通知バケツトの送信後、所定時間が経過した時にセッシヨンを切断するセッション切断手段と、

を具備するデータ送信装置。

2 . データ送信先との間のデータの往復時間を算出する往復時間算出手段を具備し、

前記セッション切断手段は、セッション切断通知パケットの送信後、前記往復時間算出手段が算出した往復時間が経過した時にデータ送信先とのセッションを切断する請求項 1記載のデ一夕送信装置。

3 . 前記セッション切断通知バケツトには、セッション切断通知バケツトの送信後のセッシヨン維持時間が格納されていることを特徴とする請求項 1または請求項 2記載のデータ送信装置。

4 . バケツト通信網を介してデータ送信元からパケットを受信するパケット受信手段と、

バケツ卜が欠落したか否かを判定するパケット欠落判定手段と、

データ送信元からセッション切断通知パケットを含む制御情報を受信する制御情報受信手段と、

データ送信元との間のデータの往復時間を算出する往復時間算出手段と、セッション切断通知パケットに格納されたセッション維持時間と前記往復時間算出手段が算出した往復時間との比較結果に基づいて欠落バケツ卜の再送要求を送信するか否かを判定する再送判定手段と、を具備するデータ受信装置。

5 . バケツ卜通信網を介してセッションの切断を通知するセッション切断通知バケツトをクライアントに送信した後、所定時間セッションを維持した後にセッションを切断するセッション切断方法。

6 . パケット通信網を介してセッションの切断を通知するセッション切断通知パケットを受信するステップと、

受信したデータの中に欠落したパケットがあるか否かを判定するステップと、

デ一夕送信元との間のデータの往復時間を算出するステップと、

算出した往復時間とセッション切断通知バケツトに格納されたセッシヨン維持時間とを比較し、欠落したパケットの再送要求を送信するか否かを判定すを有するバケツト再送判定方法。

7 . コンピュータによって実行されるバケツト再送判定プログラムであって、前記コンピュータに、

パケット通信網を介してセッションの切断を通知するセッション切断通知バケツトを受信するステップと、

デ一タ送信元との間のデー夕の往復時間を算出するステップと、

算出した往復時間とセッション切断通知パケットに格納されたセッシヨン維持時間とを比較し、欠落したバケツトの再送要求を送信するか否かを判定するステップと、

を実行させるパケッ卜再送判定プログラム。

8 . 請求項 1から請求項 3のいずれかに記載のデータ送信装置および Zまたは請求項 4記載のデータ受信装置を具備するデータ送受信システム。

9 . 請求項 1から請求項 3のいずれかに記載のデータ送信装置および Zまたは請求項 4記載のデータ受信装置と、パケットを中継する中継器と、を具備するデ一タ送受信システム。