WO2005088585A1

WO2005088585A1 - 分割ラベル

Info

Publication number: WO2005088585A1
Application number: PCT/JP2005/004470
Authority: WO
Inventors: Takuya Nagao; Takaaki Mizukawa
Original assignee: Iwata Label Co., Ltd.; Miyake, Inc.
Priority date: 2004-03-15
Filing date: 2005-03-14
Publication date: 2005-09-22
Also published as: US7573390B2; US20070146140A1

Abstract

本発明の分割ラベル１０は、ラベル基材１の裏面１ｂに粘着層２を備えるとともに、当該ラベル基材１は複数の領域から構成され、識別対象である個体Ａに貼付した状態で第一領域１１から隣接する第二領域１２をその境界１ｃにて分割することが可能な分割ラベル１０であって、個体Ａの識別情報を記憶したＩＣチップ３１と、当該ＩＣチップ３１に接続され、外部機器Ｒとの間で識別情報の送受信を行う送受信部３２と、を有するＩＤタグ３が、第一領域１１及び第二領域１２の一方若しくはそれぞれの裏面１ｂに設置されてなることを特徴とする。これにより詳細且つ多量な情報を盛り込むことが可能で、用途に応じて貼り分けることができる分割ラベルを提供することを目的とする。

Description

分割ラベル

技術分野

[0001] 本発明は、分割ラベルに関する。

背景技術

[0002] 従来より、複数の片に分割可能に構成され、それぞれを用途に応じて貼り分けることができる分割ラベルが知られている。このような分割ラベルは、医療物品等の用途に用いられることが多い。例えば、薬液用のアンプルやバイアルでは、その胴部にラベルにて所定の事項を表示することが義務付けられて！/ヽる。かかるラベルにお、て、副片を設け、ここに胴部（主片）に表示された所定の事項と同様の情報を記入しておき、その後、その副片を主片から分割して注射器やカルテなどに別途貼付することで、薬液の誤投与、カルテの記録ミス等の医療ミスの抑制に貢献している。また、現在は、製造番号、使用期限などの情報を、バーコード、 2次元コードといったアナログコードを表示ラベルに印字することで設け、製品の生産管理、またその流通管理を行つている。

[0003] (第 1発明）

近年、ラベルにおいて、より詳細な情報を盛り込むことが求められてきている。しかしながら、貼付される側の形状や大きさによりその表示面積を増加させることは困難である。本発明の第 1発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、より詳細且つ多量な情報を盛り込むことが可能で、用途に応じて貼り分けることができる分割ラベルを提供することを目的とする。

[0004] (第 2発明）

近年、非接触型 IDタグ（例えば、 RFID: Radio Frequency Identificationと称される）が注目されており、ラベルの分野にも適用されつつある。この IDタグは、 ICチップに大量の情報を記憶させておき、該 ICチップに情報の送受信を行う平面状のアンテナを接続する。そして、読取器の発する所定周波数の電波をアンテナで受信すると、この電波に応じて、内部の ICチップの記憶情報が当該アンテナを介して読取器へ送信される。し力しながら、非接触型 IDタグが付加されたラベルでは、読取器によって非接触通信で容易に情報を読取ることができるため、例えば、廃棄後のラベル力情報を読取られて、その情報を悪用される畏れがある。本発明の第 2発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、非接触型 IDタグが付加されたラベルにおいて、使用後に情報の読取りを不可能にすることが可能な分割ラベルを提供することを目的とする

[0005] 特許文献 1：特開 2000-132104号公報

特許文献 2：実公平 7-22695号公報

特許文献 3 :実用新案登録第 2548327号

発明の開示

[0006] (第 1発明）

上記課題を解決するため、第 1発明の分割ラベルでは、

ラベル基材の裏面に粘着層を備えるとともに、当該ラベル基材は複数の領域から構成され、識別対象である個体に貼付した状態で第一領域から隣接する第二領域をその境界にて分割することが可能な分割ラベルであって、

前記個体の識別情報を記憶した ICチップと、当該 ICチップに接続され、外部機器との間で前記識別情報の送受信を行う送受信部と、を有する IDタグが、前記第一領域及び前記第二領域の一方若しくはそれぞれの裏面に設置されてなることを特徴とする。

[0007] 上記第 1発明によると、分割ラベルの第一領域及び第二領域の一方若しくはそれぞれの裏面に、個体の識別情報を大量に記憶可能で、且つ読取りが容易な IDタグを設置することで、より詳細且つ多量な情報 (例えば、使用方法等の情報)を盛り込みっつ、それぞれの領域を用途に応じて貼り分けることを可能として、る。

[0008] (第 2発明）

上記課題を解決するため、第 2発明の分割ラベルでは、

ラベル基材の裏面に粘着層を備えるとともに、当該ラベル基材は複数の領域から構成され、識別対象である個体に貼付した状態で第一領域から隣接する第二領域をその境界にて分割することが可能な分割ラベルであって、前記個体の識別情報を記憶した ICチップと、当該 ICチップに接続され、外部機器との間で非接触通信により前記識別情報の送受信を行うアンテナと、を有する非接触型 IDタグが、前記ラベル基材の裏面に設置されてなるとともに、

前記アンテナは、前記第一領域と前記第二領域との境界を跨いで形成され、前記第二領域の分割に伴い切断されることを特徴とする。

[0009] 上記第 2発明によると、第二領域の分割に伴ってアンテナが切断されるため、分割ラベルの第一領域と第二領域とが分割される前は識別情報の読取りが可能で、第二領域が分割された後は識別情報の読取りが不可能となる。すなわち、アンテナは、特定の周波数の電磁波を受信可能なように所定の長さで形成されて、るので、切断されることによって、アンテナとして機能しなくなるのである。これにより、例えば、廃棄後のラベル力も情報を読取られることを抑制することができる。図面の簡単な説明

[0010] [図 1]分割ラベルを対象物に貼付した状態を表す概略図。

[図 2]図 1の分割ラベルの変形例を表す図。

[図 3]外部機器により識別情報を読取る際の状態を表す概略図。

[図 4]非接触型 IDタグを設置した分割ラベルの断面構造を表す模式図。

[図 5]非接触型 IDタグの構造を表す模式図。

[図 6]分割ラベルを裏側カゝら見た図。

[図 7]IDタグの第一の設置形態を表す図。

[図 8]IDタグの第二の設置形態を表す図。

[図 9]IDタグの第三の設置形態を表す図。

[図 10]接触型 IDタグを設置した分割ラベルの断面構造を表す模式図。

[図 11]非接触型 IDタグを設置した分割ラベルの断面構造を表す模式図。

[図 12]分割ラベルを裏側カゝら見た図。

[図 13]支持シートの切取線を表す模式図。

[図 14]支持シートの切り込みを表す模式図。

[図 15]接触型 IDタグを別途設置した分割ラベルの断面構造を表す模式図。

[図 16]IDタグの形態の変形例を示す図。発明を実施するための最良の形態

[0011] (第 1発明）

以下、第 1発明の実施の形態を図に基づいて説明する。なお、以下において、薬液用のアンプル等の容器を貼付対象 (識別対象)とした説明を行うが、対象はこれに限られることはない。図 1及び 2に示すのは、第 1発明の分割ラベル 10が容器 Aに貼付された図である。図 6はそれを裏側から見た図である。分割ラベル 10は、ラベル基材 1の表面 laを情報表示面とし、粘着層 2を有する裏面 lbを接着面としている。詳しくは、ラベル基材 1は、第一領域 11と第二領域 12とを有し、その境界には切取線 lc が設けられて分割可能に構成されている。また、表面 laでは、第一領域 11と第二領域 12のそれぞれに、容器 A内の薬液の情報 (例えば、製品名、製品情報、製造ロット、使用期限等)が表示されている。分割ラベル 10は、第一領域 11と第二領域 12とが一体の状態で容器 Aに貼付されており、容器 A内の薬液が取出される際に、第二領域 12が切取線 lcにて切り離されて注射器やカルテ等に別途貼付される。なお、本実施形態では、ラベル基材 1は 2つの領域力構成されているが、第一領域と第二領域とが分割可能であれば領域の数は特には限定されない。なお、図 1及び 2では、領域の分割に関する説明のため、第二領域 12が容器 Aに貼付されていない図を用いているが、第二領域 12は、分割前において容器 Aに貼付されていてもよぐ分割と同時に容器 Aから剥離し、他の対象 (注射器やカルテ等）に再度貼付するように構成することができる。この際、粘着層 2は、一度貼付しても剥離可能で、且つ剥離後も再貼付可能な再剥離性のものを適宜選択し得る。

[0012] ラベル基材 1における第一領域 11及び第二領域 12の配置形態は、例えば、図 1に示すようにこれらの境界 (切取線 lc)が容器 Aの軸線方向に沿うように配置したものや、図 2に示すようにこれらの境界 (切取線 lc)が容器 Aの円周方向に沿うように配置したもの等がある。また、領域の分割を行いやすいよう、領域の外縁を延長させたッマミ部を設けることも可能である。なお、粘着物が分割を行う人の手に付着しないよう、ッマミ部の裏面には、粘着層を形成しないか若しくは粘着層を被覆する皮膜を形成することができる。また、当該皮膜の形成は、例えば、粘着層上に印刷を施すことで実現できる。同様に、このような皮膜を用いることで、ッマミ部に限らず裏面の一部に接着力を有しな、部位を設けることが可能である。

[0013] また、第一領域 11及び第二領域 12の一方若しくはそれぞれには、以下に説明する IDタグが設置されている。図 4若しくは図 10に示すように、 IDタグ 3, 5は、容器内の薬液の識別情報 (ID)を記憶した ICチップ 31と、当該 ICチップ 31に接続され、外部機器 (外部の読取器 R:図 3参照)との間で識別情報 (ID)の送受信を行う送受信部 32, 52と、を有する。このような IDタグ 3, 5を用いることで、より詳細な情報を分割ラベル 10に持たせることが可能となる。

[0014] IDタグは、図 4及び 5に示すような、上記送受信部がアンテナ 32にて構成され、外部機器 (外部の読取器 R:図 3参照)との間で非接触通信により識別情報 (ID)を送受信可能な非接触型 IDタグ 3とすることができる。詳しくは、非接触型 IDタグ 3は、 ICチップ 31及びアンテナ（送受信部） 32を支持するため、これらと一体的に形成された支持シート 33を有している。アンテナ 32は、平面的なコイルとして構成するため、図 5に示すように、支持シート 33の一方の主面で渦巻状に形成されるとともに、他方の主面にて渦巻の中心力も外側へ向力つて配線が引出されており、これらの両端が IDチップ 31のそれぞれの端子に接続されている。また、アンテナ 32は、特定な周波数の電磁波を受信可能な所定の長さとされている。すなわち、非接触型 IDタグ 3は、アンテナ 32により特定の周波数の電磁波を受信し、誘導磁束による誘起電圧を利用することで交信可能となる電磁誘導方式を用いて、る。

[0015] 非接触型 IDタグ 3と読取器 Rとの通信は、具体的には、データキャリア方式に従い、読取器 R力特定の周波数の電磁波が非接触型 IDタグ 3に向けて発信されると、ァンテナ 32を介して ICチップ 31でその電波が受信される。それに基づき発電回路が起動して所定の発電がなされ、これを電源として発信回路が作動する。発信回路はメモリに記憶されているその容器 A内の薬液に関する識別情報 (ID)を読み出し、これを電波によりアンテナ 32から読取器 R側へ出力（発信)する。読取器 Rがその電波による識別情報を受け取り、これを認識する。そして、認識された識別情報は、例えば、読取器 Rのディスプレイ Dに表示される（図 3参照)。また、読取器 Rからの更新情報もアンテナ 32を介して ICチップ 31へ送信され、 ICチップ 31の記憶情報の更新がされるようになっている。なお、本実施形態では、 ICチップ 31は、外部からの電源供給により作動する受動型のチップで構成されている力 S、電池を内蔵した能動型のチップを用いることも可能である。

[0016] また、 IDタグは、図 10に示すような、上記送受信部がラベル基材 1の表面 laに露出した接触用端子 52にて構成され、外部機器 (外部の読取器 R:図示せず)との間で接触通信により識別情報 (ID)を送受信可能な接触型 ICタグ 5とすることもできる。すなわち、読取器 R側の端子を当該接触用端子 52に接触させることで、 ICチップ 31へ電力供給を行い、それと同時に識別情報 (ID)を読取る。電力供給を行った後の IC チップ 31の動作は、上記と同様である。なお、接触型 IDタグ 5は、アンテナを配す必要がなぐ非接触型 IDタグ 3と比べて面積が小さいため、例えば、切取り側 (第二領域 12)の設置領域が小さなものに対しても好適に用いることができる。

[0017] 以上の IDタグ 3, 5は、例えば、図 4及び図 10に示すように設置することができる。

すなわち、ラベル基材 1の裏面 lb上に、当該裏面 lb全体を覆う粘着層 2と、 IDタグ 3 , 5と、当該 IDタグ 3, 5を少なくとも覆う被覆粘着層 4と、力この順に形成された構造とすることができる。 IDタグ 3, 5の面積が大きいと、粘着層 2が露出する部分が減少し、容器 A (被着体)に対する接着力が十分に得られない場合があるが、このような構造とすることで、ラベル基材 1の裏面 lb全体が粘着層で覆われることになり、ラベルとしての十分な接着力を得ることができる。

[0018] 送受信部（アンテナ 32)は、例えば、導線にて構成することもできるし、若しくは導電性インキをパターン印刷したものにて構成することもできる。さらに、送受信部（アンテナ 32)は、ラベル基材 1の裏面 lbと対向する面とは反対側の面（図 4では被覆粘着層 4に覆われる面）力当該ラベル基材 1の裏面 lbと同色にて構成することができる。例えば、透明な容器の場合、ラベル基材 1の裏面 lbに設置されたアンテナ 32が貼付部位の裏側力容器 Aを通して視認されてしまうので、外観上好ましくない。そこで、アンテナ 32の裏面 lbと対向する面とは反対側の面を裏面 lbと同色とすることで、アンテナ 32を目立たせないようにすることができる。なお、送受信部（アンテナ 32)は、ラベル基材 1の裏面 lbと対向する面とは反対側の面力ラベル基材 1の裏面 lbと同色であれば足り、その他の部分の色については特には限定されない。

[0019] 支持シート 33としては、ポリエチレン（PE)、ポリプロピレン（PP)、ポリエチレンテレフタレート (PET)などのフィルム基材や、上質紙、合成紙などの紙基材を用いることができる。また、上記のごとぐ支持シート 33が貼付部位の裏側から容器 Aを通して視認されないように、支持シート 33は、透明、又はラベル基材 1の裏面 lbと対向する面とは反対側の面が当該ラベル基材 1の裏面 lbと同色にて構成することができる。なお、支持シート 33は、ラベル基材 1の裏面 lbと対向する面とは反対側の面力ラベル基材 1の裏面 lbと同色であれば足り、その他の部分の色については特には限定されない。

[0020] 他方、非接触型 IDタグ 3は、例えば、図 11に示すように設置することもできる。すなわち、ラベル基材 1の裏面 lb上に、当該裏面 lbに直接形成された非接触型 IDタグ 3 と、当該裏面 lb全体を非接触型 IDタグ 3とともに覆う粘着層 2と、力の順に形成された構造とすることができる。この構造は、例えば、ラベル基材 1の裏面 lb上に、導電性インキによりアンテナ 32をパターン印刷し、 ICチップ 31を実装することで非接触型 IDタグ 3を形成した後、裏面 lb全体を粘着層 2により非接触型 IDタグ 3ごと覆うことで実現できる。

[0021] 上述のように、 IDタグ 3, 5は、ラベル基材 1の第一領域 11及び第二領域 12の一方若しくはそれぞれ付されている。以下、それぞれの設置形態について説明する。第一の形態は、図 7に示すように、容器 Aに貼付される側の第一領域 11に非接触型 ID タグ 3が付された形態である。例えば、廃棄後に使用した個数やその品名を再度確認する必要が生じた場合、一本一本取出して確認する必要はなぐリーダーを当てることで、非接触で確認ができる。そのため、薬液等で汚染された容器に触れる必要もなぐ安全に確認できる。第二の形態は、図 8に示すように、容器 Aに貼付された第一領域 11力も切り離される第二領域 12に非接触型 IDタグ 3が付された形態である。この場合、薬液の取出し後に注射器等に貼付したり、薬液の投与後にカルテに貼付したりと、薬液が使用される先で非接触型 IDタグ 3に記録されたより詳細且つ多量な情報を参照 ·保存させておくことが可能となる。第三の形態は、図 9に示すように、容器 Aに貼付される側の第一領域 11及びそれ力切り離される第二領域 12のそれぞれに非接触型 IDタグ 3が付された形態である。この場合、第一及び第二の形態の双方の利点が得られることになる。なお、図では、非接触型 IDタグ 3を非接触型のものとしているが、これに限らず、上記の接触型 IDタグであってもよい。また、第三の形態では、一方を非接触型 IDタグ、他方を接触型 IDタグとすることもできる。例えば、小径の容器に貼付されるラベルの場合、切り離される側の第二領域 12は、表示面積の関係で、切り取り後アンプルに残る第一領域 11と比較して小さく形成されることが多いので、第二領域 12側に接触型 IDタグを設置することが好ましい。

[0022] (第 2発明）

以下、第 2発明の実施の形態を図に基づいて説明する。なお、上記第 1発明と重複部分については、図中に同番号を付すことで説明を省略する。図 1及び 2に示すのは、第 2発明の分割ラベル 100が容器 Aに貼付された図である。図 12は、それを裏側からみた図である。

[0023] 第 2発明の分割ラベル 100は、ラベル基材 1の裏面 lbに非接触型 IDタグ 3が設置されている。非接触型 IDタグ 3のアンテナ 32は、図 13及び 14に示すように、第一領域 11と第二領域 12との境界 lcを跨いで形成され、第二領域 12が分割されると、それに伴い切断されるよう構成されている。このように構成されることで、第一領域 11と第二領域 12とが分割される前は識別情報の読取りが可能で、第二領域 12が分割された後は識別情報の読取りが不可能となる。すなわち、アンテナ 32は、特定の周波数の電磁波を受信可能なように所定の長さで形成されて、るので、切断されることによって、アンテナとして機能しなくなるのである。これにより、廃棄後のラベル力も情報を読取られることを抑制することができる。また、切り離された第二領域 12は、上述したように、注射器やカルテ等に別途貼付することができ、ラベルとしての表示機能を発揮させることができる。

[0024] 支持シート 33を有する場合、該支持シート 33がラベル基材 1の切取線 lcを覆ってしまうため、第二領域 12の分割が良好に行われない可能性がある。そこで、支持シート 33には、図 13に示すように、第一領域 11と第二領域 12との境界 lc上に切取り線 3cが形成することができる。これにより、第二領域 12の分割を良好に行うことができる。なお、切取り線 3cは、境界 lcと完全に重なっている必要はなぐ境界 lcに沿つて近接していれば足りる。

[0025] 支持シート 33の切取り線 3cの切断部は、アンテナ 32を傷つけないよう、アンテナ 3 2を避けて形成することが好ましい。すなわち、この場合、アンテナ 32は、図 13に示すように、支持シート 33の切取り線 3cのうちの非切断部 (切断部と切断部との間）上に形成されること〖こなる。

[0026] または、支持シート 33には、図 14に示すように、第一領域 11と第二領域 12との境界 lc上の少なくとも一方の端部に切り込み 3dを形成することもできる。これによつても、第二領域 12の分割を良好に行うことができる。

[0027] また、 ICチップ 31は、第一領域 11と第二領域 12のどちらに設置されてもよい。ただし、 ICチップ 31が境界 lc上にあると、第二領域 12の分割を阻害してしまう畏れがあるので、境界 lc上に位置しな、ようにすることが好まし、。

[0028] また、以上とは逆に、図 16に示すように、アンテナ 32の一部として ICチップ 31の端子間を短絡させる短絡配線 9を設け、当該短絡配線 9のみを第一領域 11と第二領域 12との境界 lcを跨いで形成させ、分割に伴い当該短絡配線 9が切断されるような構造とすることもできる。このような構造とした場合、上述の機能とは逆に、分割前は、 IC チップ 31の両端子は短絡配線 9により短絡しているため、識別情報の読取りが不可能となる。他方、分割後は、短絡配線 9が切断されるため、アンテナ 32が機能し、識別情報の読取りが可能となる。

[0029] 次に、第 2発明の分割ラベルでは、変形例として、図 15に示すように、非接触型 ID タグ 3は、 ICチップ 31に接続され、且つ、外部機器との間で接触通信により識別情報 (ID)を送受信可能な、ラベル基材 1の表面 laに露出した接触用端子 51を有するように構成することができる。なお、接続用端子 51は、アンテナ 32から分岐させて設けることもできるし、アンテナ 32とは別途独立に ICチップ 31に接続させることもできる。このように構成することで、例えば、ラベル基材 1の第二領域 12を分割した後に再度、識別情報 (ID)を読出す必要が生じても、非常の読出し経路としての上記接触用端子 51を用いて、識別情報を読取ることができる。

[0030] 接触用端子 51は、外部機器 (外部の読取器 R:図示せず)との間で接触通信により識別情報 (ID)を送受信可能にする。すなわち、読取器 R側の端子を当該接触用端子 51に接触させることで、 ICチップ 31へ電力供給を行い、それと同時に識別情報 (I D)を読取る。電力供給を行った後の ICチップ 31の動作は、上記と同様である。

Claims

請求の範囲

[1] ラベル基材の裏面に粘着層を備えるとともに、当該ラベル基材は複数の領域から構成され、識別対象である個体に貼付した状態で第一領域から隣接する第二領域をその境界にて分割することが可能な分割ラベルであって、

前記個体の識別情報を記憶した ICチップと、当該 ICチップに接続され、外部機器との間で前記識別情報の送受信を行う送受信部と、を有する IDタグが、前記第一領域及び前記第二領域の一方若しくはそれぞれの裏面に設置されてなることを特徴とする分割ラベル。

[2] 前記 IDタグは、前記送受信部がアンテナにて構成され、外部機器との間で非接触通信により前記識別情報を送受信可能な非接触型 IDタグであることを特徴とする請求の範囲第 1項に記載の分割ラベル。

[3] 前記 IDタグは、前記送受信部が前記ラベル基材の表面に露出した接触用端子にて構成され、外部機器との間で接触通信により前記識別情報を送受信可能な接触型 IDタグであることを特徴とする請求の範囲第 1項に記載の分割ラベル。

[4] 前記 IDタグは、前記 ICチップ及び前記送受信部を支持するため、これらと一体的に形成された支持シートを有することを特徴とする請求の範囲第 1項ないし 3のいずれか 1項に記載の分割ラベル。

[5] 前記支持シートは、透明、又は前記ラベル基材の裏面と対向する面とは反対側の面が当該ラベル基材の裏面と同色にて構成されてなることを特徴とする請求の範囲第 4項に記載の分割ラベル。

[6] 前記送受信部は、前記ラベル基材の裏面と対向する面とは反対側の面が、当該ラベル基材の裏面と同色にて構成されてなることを特徴とする請求の範囲第 1項または第 5項に記載の分割ラベル。

[7] ラベル基材の裏面に粘着層を備えるとともに、当該ラベル基材は複数の領域から構成され、識別対象である個体に貼付した状態で第一領域から隣接する第二領域をその境界にて分割することが可能な分割ラベルであって、

前記個体の識別情報を記憶した ICチップと、当該 ICチップに接続され、外部機器との間で非接触通信により前記識別情報の送受信を行うアンテナと、を有する非接触型 IDタグが、前記ラベル基材の裏面に設置されてなるとともに、

前記アンテナは、前記第一領域と前記第二領域との境界を跨いで形成され、前記第二領域の分割に伴い切断されることを特徴とする分割ラベル。

[8] 前記 IDタグは、前記 ICチップ及び前記アンテナを支持するため、これらと一体的に形成された支持シートを有することを特徴とする請求の範囲第 7項に記載の分割ラベル。

[9] 前記支持シートには、前記第一領域と前記第二領域との境界上に切取り線が形成されてなることを特徴とする請求の範囲第 8項に記載の分割ラベル。

[10] 前記アンテナは、前記支持シートの切取り線のうちの非切断部上に形成されてなることを特徴とする請求の範囲第 9項に記載の分割ラベル。

[11] 前記支持シートには、前記第一領域と前記第二領域との境界上の少なくとも一方の端部に切り込みが形成されてなることを特徴とする請求の範囲第 8項に記載の分割ラベル。

[12] 前記支持シートは、透明、又は前記ラベル基材の裏面と対向する面とは反対側の面が当該ラベル基材の裏面と同色にて構成されてなることを特徴とする請求の範囲第 8項な、し第 11項の、ずれか 1項に記載の分割ラベル。

[13] 前記アンテナは、前記ラベル基材の裏面と対向する面とは反対側の面が、当該ラベル基材の裏面と同色にて構成されてなることを特徴とする請求の範囲第 7項ないし第 12項のいずれか 1項に記載の分割ラベル。

[14] 前記 IDタグは、前記 ICチップに接続され、且つ、外部機器との間で接触通信により前記識別情報を送受信可能な、前記ラベル基材の表面に露出した接触用端子を有することを特徴とする請求の範囲第 7項ないし第 13項のいずれか 1項に記載の分割ラベノレ。

[15] 前記ラベル基材の裏面上に、当該裏面全体を覆う前記粘着層と、前記 IDタグと、当該 IDタグを少なくとも覆う被覆粘着層と、力 Sこの順に形成されてなることを特徴とする請求の範囲第 1項ないし第 14項のいずれ力 1項に記載の分割ラベル。

[16] 前記ラベル基材の裏面上に、当該裏面に直接形成された前記 IDタグと、当該裏面全体を前記 IDタグとともに覆う前記粘着層と、力の順に形成されてなることを特徴とする請求の範囲第 1項ないし第 15項のいずれ力 1項に記載の分割ラベル。