WO2008001567A1 - Carte d'alimentation, connecteur de carte, luminaire, affichage, et récepteur de télévision - Google Patents

Description

明 細 書

電源基板、基板コネクタ、照明装置、表示装置及びテレビ受信装置 技術分野

[0001] 本発明は、電源基板、基板コネクタ、照明装置、表示装置及びテレビ受信装置に 関するものである。

背景技術

[0002] 特許文献 1には、液晶表示装置のバックライトとして機能する照明装置の一例が開 示されている。これは、略平板状のシャーシに中継端子を取り付け、この中継端子に 複数本の細長い放電管の端部を取り付けるとともに、中継端子に電源基板の出力端 子を接続した構造よりなり、放電管は中継端子を介して電源基板力 の電力供給を 受けるようになつている。

特許文献 1 :特開 2004— 294592公報

発明の開示

[0003] (発明が解決しょうとする課題）

中継端子はシャーシの側縁部の近傍位置に配置されるため、出力端子もシャーシ の側縁部の近傍に配置される。一方、電源基板はシャーシに重なるように配置される 。したがって、出力端子は電源基板の回路基板の縁部の近傍に配置されることにな 出力端子には高電圧が印加されるため、回路基板の縁部に導電体が接近すると、 その導電体と出力端子との間でリークが発生することが懸念される。特に、特許文献

1のものでは、出力端子が剥き出しになっているので、リークが発生し易いということ が懸念される。

本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、回路基板の縁部 の近傍に配置された出力端子におけるリークの発生を防止することを目的とする。

[0004] (課題を解決するための手段）

上記の目的を達成するための手段として、本発明の電源基板は、回路基板と、前 記回路基板に設けた基板コネクタとを備え、前記基板コネクタが前記回路基板の縁 部の近傍に配置されている電源基板であって、前記基板コネクタが、出力端子の少 なくとも一部を絶縁性の材料力もなるハウジングで包囲した形態であり、前記出力端 子力 前記ハウジングにおける前記回路基板の縁部から遠い側の領域のみに偏った 配置とされているところに特徴を有する。

[0005] この場合、出力端子は絶縁性の材料からなるハウジングで包囲されているので、出 力端子が剥き出しである場合に比べて、出力端子におけるリークを抑制できる。しか も、出力端子は、ハウジングにおける回路基板の縁部から遠い側の領域のみに偏つ た配置となっていて、回路基板の縁部と出力端子との距離が長くなつているので、リ ーク防止効果が高い。

[0006] 上記本発明の電源基板において、前記ハウジングにおける前記回路基板の縁部 に近!/、側であって前記出力端子が配置されて!/、な!/、部分が、前記ハウジングの概ね 全幅に亘つて連なった形態の略ブロック状をなしているものとすることができる。

[0007] この場合、ハウジングにおける回路基板の縁部に近い側であって出力端子が配置 されて!/、な!/、部分が、ハウジングの概ね全幅に亘つて連なった形態の略ブロック状を なしているので、回路基板の縁部から出力端子側への異物の接近を確実に防止で きる。

[0008] また、上記電源基板において、前記ハウジングにおける前記回路基板の縁部に近 V、側であって前記出力端子が配置されて!/、な!/、部分が、前記回路基板に対して前 記ハウジングを固定するための補強部となっているものとすることができる。

[0009] この場合、ハウジングにおける回路基板の縁部に近い側であって出力端子が配置 されていない部分は、ハウジングを回路基板に固定するための補強手段として有効 に機能する。なお、補強部は金属若しくは樹脂からなる端子として構成することがで き、補強方法としては、例えば半田、接着、溶接等により行うことが可能である。

[0010] また、上記電源基板において、前記出力端子が、前記回路基板の縁部と略直角な 細長い形態であり、前記回路基板の縁部と平行な幅方向において前記ハウジングの ほぼ中央位置に配置されているものとすることができる。

[0011] この場合、出力端子が、回路基板の縁部と略直角な細長い形態であって、ハウジン グの幅方向中央に配置されているので、ハウジングの左右両側方から出力端子側へ の異物の接近を防止できる。

[0012] また、上記電源基板にお!/、て、前記ハウジングのうち前記出力端子が配置されて!/、 る端子収容部の前記回路基板を基準とする厚さが、前記ハウジングのうち前記出力 端子が配置されて!/、な!/、部分に比べて段差状に厚くなつて!/、るものとすること力 Sでき

[0013] この場合、端子収容部を厚くしたので、端子収容部内に収容される出力端子の形 状や大きさ設定に際しての自由度が高いものとなる。

[0014] また、上記電源基板において、前記端子収容部における前記出力端子が配置され てレヽなレ、部分側の縁部がテーパ状に切欠されてレ、るものとすること力 Sできる。

[0015] この場合、端子収容部における出力端子が配置されていない部分側の縁部をテー パ状に切欠したので、基板コネクタをカバーで覆う場合に、カバーの開口縁がハウジ ングに引っ掛力、り難いものとなる。

[0016] また、上記電源基板において、前記ハウジングには、その外面に開口する嵌合凹 部が形成され、前記嵌合凹部の内部に、前記出力端子における外部との接続片が 配置されて!/、るものとすること力 Sできる。

[0017] この場合、出力端子における外部との接続片は、その機能上、ハウジングで覆い隠 すことはできないのである力 S、この接続片は嵌合凹部の内部に配置されているので、 接続片がハウジングの外面上に配置されているものに比べて接続片におけるリーク が発生し難ぐまた、接続片に対する異物の干渉を防止できる。

[0018] 一方、上記の目的を達成するための手段として、本発明の基板コネクタは、回路基 板に取り付けられることで電源基板を構成し、前記回路基板の縁部の近傍に配置さ れている基板コネクタであって、出力端子と、前記出力端子の少なくとも一部を包囲 する絶縁性の材料からなるハウジングとを備えて構成され、前記出力端子が、前記ハ ウジングにおける前記回路基板の縁部から遠い側の領域のみに偏った配置とされて いるところに特徴を有する。

[0019] この場合、出力端子は絶縁性の材料からなるハウジングで包囲されているので、出 力端子が剥き出しである場合に比べて、出力端子におけるリークを抑制できる。しか も、出力端子は、ハウジングにおける回路基板の縁部から遠い側の領域のみに偏つ た配置となっていて、回路基板の縁部と出力端子との距離が長くなつているので、リ ーク防止効果が高い。

[0020] 上記本発明の基板コネクタにおいて、前記ハウジングにおける前記回路基板の縁 部に近い側であって前記出力端子が配置されていない部分力 S、前記ハウジングの概 ね全幅に亘つて連なった形態の略ブロック状をなしているものとすることができる。

[0021] この場合、ハウジングにおける回路基板の縁部に近い側であって出力端子が配置 されて!/、な!/、部分が、ハウジングの概ね全幅に亘つて連なった形態の略ブロック状を なしているので、回路基板の縁部から出力端子側への異物の接近を確実に防止で きる。

[0022] また、上記基板コネクタにおいて、前記ハウジングにおける前記回路基板の縁部に 近!/ヽ側であって前記出力端子が配置されて!/、な!/、部分が、前記回路基板に対して 前記ハウジングを固定するための補強部となっているものとすることができる。

[0023] この場合、ハウジングにおける回路基板の縁部に近い側であって出力端子が配置 されていない部分は、ハウジングを回路基板に固定するための補強手段として有効 に機能する。なお、補強部は金属若しくは樹脂からなる端子として構成することがで き、補強方法としては、例えば半田、接着、溶接等により行うことが可能である。

[0024] また、上記基板コネクタにおいて、前記出力端子が、前記回路基板の縁部と略直 角な細長い形態であり、前記回路基板の縁部と平行な幅方向において前記ハウジン グのほぼ中央位置に配置されているものとすることができる。

[0025] この場合、出力端子が、回路基板の縁部と略直角な細長い形態であって、ハウジン グの幅方向中央に配置されているので、ハウジングの左右両側方から出力端子側へ の異物の接近を防止できる。

[0026] また、上記基板コネクタにおいて、前記ハウジングのうち前記出力端子が配置され ている端子収容部の前記回路基板を基準とする厚さ力 前記ハウジングのうち前記 出力端子が配置されてレ、なレ、部分に比べて段差状に厚くなつて!/、るものとすること力 S できる。

[0027] この場合、端子収容部を厚くしたので、端子収容部内に収容される出力端子の形 状や大きさ設定に際しての自由度が高いものとなる。 [0028] また、上記基板コネクタにおいて、前記端子収容部における前記出力端子が配置 されて!/、な!/、部分側の縁部がテーパ状に切欠されてレ、るものとすること力 Sできる。

[0029] この場合、端子収容部における出力端子が配置されていない部分側の縁部をテー パ状に切欠したので、基板コネクタをカバーで覆う場合に、カバーの開口縁がハウジ ングに引っ掛力、り難いものとなる。

[0030] また、上記基板コネクタにおいて、前記ハウジングには、その外面に開口する嵌合 凹部が形成され、前記嵌合凹部の内部に、前記出力端子における外部との接続片 力 己置されて!/ヽるあのとすること力 Sでさる。

[0031] この場合、出力端子における外部との接続片は、その機能上、ハウジングで覆い隠 すことはできないのである力 S、この接続片は嵌合凹部の内部に配置されているので、 接続片がハウジングの外面上に配置されているものに比べて接続片におけるリーク が発生し難ぐまた、接続片に対する異物の干渉を防止できる。

[0032] また、本発明の照明装置は、本発明に係る前記電源基板と、背面側に前記電源基 板が配置されるシャーシと、前記シャーシの正面側に配置されて前記電源基板から の電力供給を受ける放電管とを備えているところに特徴を有する。

[0033] また、本発明の表示装置は、本発明に係る前記照明装置と、前記照明装置の正面 側に配置される表示パネルとを備えているところに特徴を有する。

また、本発明のテレビ受信装置は、本発明に係る前記表示装置を備えているところ に特徴を有する。

図面の簡単な説明

[0034] [図 1]実施形態 1の表示装置の水平断面図

[図 2]照明装置の斜視図

[図 3]照明装置の背面図

[図 4]電源基板の斜視図

[図 5]電源基板の正面図

[図 6]基板コネクタの斜視図

[図 7]基板コネクタの斜視図

[図 8]基板コネクタの正面図 園 9]中継コネクタを嵌合した状態をあらわす基板コネクタの正面図

[図 10]基板コネクタの水平断面図

園 11]基板コネクタをランプユニットに取り付けた状態をあらわす水平断面図 園 12]ランプユニットの部分拡大断面図

[図 13]照明装置の部分拡大正面図

[図 14]中継コネクタの斜視図

園 15]放電管の斜視図

園 16]テレビ受信装置の分解斜視図

園 17]実施形態 2において照明装置を正面側から見た斜視図

[図 18]照明装置の正面図

[図 19]中継コネクタの斜視図

園 20]中継コネクタと放電管の接続構造をあらわす部分拡大正面図

[図 21]中継コネクタの側面図

[図 22]放電管の口金がストツバと係止可能な様子をあらわす断面図 園 23]中継コネクタと電源基板の接続構造をあらわす断面図

[図 24]放電管の斜視図

[図 25]口金の背面図

[図 26]口金の平面図

[図 27]口金の側面図

園 28]照明装置を背面側から見た斜視図

園 29]実施形態 3における照明装置の正面図

園 30]照明装置において放電管を外した状態をあらわす正面図

[図 31]照明装置の背面図

[図 32]アース部材の斜視図

[図 33]アース端子の斜視図

[図 34]放電管の口金がストツバと係止可能な様子をあらわす断面図

[図 35]アース端子と放電管の接続構造をあらわす部分拡大正面図

[図 36]口金の一変形例を示す斜視図 [図 37]図 36の側面図

[図 38]アース端子の斜視図

[図 39]図 38のアース端子を用いた場合の口金との接続態様をあらわす断面図 符号の説明

[0035] 10...照明装置

11...表示ノ ネノレ

15...放電管

16...電源基板

17...回路基板

17E...回路基板の縁部

18...基板コネクタ

60…ハウジング

61...端子収容部

62...絶縁部

63...嵌合凹部

70...出力端子

73...接続片

発明を実施するための最良の形態

[0036] <実施形態 1〉

以下、本発明を具体化した実施形態 1を図 1乃至図 16を参照して説明する。

[表示装置 Dの概要]

表示装置 Dは、全体として横長の方形をなし、図 1に示すように、表示パネル 11と 照明装置 10とを備えて構成され、いわゆる液晶表示装置と称されるものである。表示 パネル 11は照明装置 10の正面側に配置され、照明装置 10はバックライトとして背面 側から表示パネル 11を照射する。この表示装置 Dは、テレビ受信装置に適用するこ とができる。テレビ受信装置は、図 16に示すように、表示装置 Dと、表示装置 Dを挟 むようにして収容する表裏両キャビネット Ca, Cbと、後述する電源基板 16とは別の電 源 Pと、チューナー Tと、スタンド Sとを備えて構成される。尚、図 1は表示装置 Dを模 式的にあらわしたものであるため、中継コネクタ 14や基板コネクタ 18等の形状につい ては、他の図面の形状と一部異なっている。

表示パネル 11は、透明な TFT基板と透明な CF基板との隙間に、電圧印加に伴つ て光学特性が変化する物質である液晶を封入した周知構造のものであり、 TFT基板 には、互いに直交するソース配線とゲート配線とに接続されたスイッチング素子として の TFT (Thin Film Transistor)が設けられ、 CF基板には、赤（R) ,緑（G) ,青（B)の 三原色の画素をマトリックス状に配置したカラーフィルターが設けられている。

[0037] [照明装置 10の概要]

照明装置 10は、ランプユニット 12と電源基板 16とを備えて構成される。ランプュニ ット 12は、全体として横長方形の板状をなして反射板として機能する金属製のシヤー シ 13と、シャーシ 13の正面側に水平な姿勢で上下方向に並列するように配置される 複数本の放電管 15と、シャーシ 13の左右両側縁に沿って各放電管 15と対応するよ うに上下に並べて配置された複数の中継コネクタ 14とを備えている。電源基板 16は 、シャーシ 13の裏面側に配置されて中継コネクタ 14を介すことにより放電管 15に対 して電力供給を行う。

[0038] シャーシ 13には、各放電管 15と同じ高さであって放電管 15の端部と対応する位置 を正面から背面へ貫通させた形態の複数の取付孔 13Hが上下方向に並ぶように形 成され、各取付孔 13Hには、夫々、中継コネクタ 14が貫通して取り付けられている。 中継コネクタ 14は、合成樹脂製のホルダ 20と、ホルダ 20内に収容した金属製の中 継端子 30とから構成される。

ホルダ 20の外面には、上下一対の弾性抜止片 25と、左右一対の係止面 26とが形 成されている。ホルダ 20は、シャーシ 13の正面側から取付孔 13Hに差し込まれ、係 止面 26をシャーシ 13の正面における取付孔 13Hの開口縁部に当接させるとともに、 弾性抜止片 25の抜止め突起をシャーシ 13の背面における取付孔 13Hの開口縁部 に係止させることにより、シャーシ 13に固定されている。シャーシ 13に取り付けた状 態では、ホルダ 20の前端側部分がシャーシ 13の正面側へ突出するとともに、ホルダ 20の後端側部分がシャーシ 13の背面側へ突出した状態となる。

[0039] また、ホルダ 20におけるシャーシ 13から正面側に突出した部分には、その正面と 一方の側面とを切欠した形態の収容室 23が形成され、ホルダ 20におけるシャーシ 1 3から背面側に突出した部分には、板状の壁部 27が形成され、ホルダ 20の内部に は中継端子 30が収容されている。中継端子 30は、所定形状に打ち抜いた金属板材 を曲げ加工したものであって、略円弧形の板片からなる上下一対の弾性挟持片 32か らなる放電管用接続部 31と、背面側へ平板状に突出する基板用接続部 33とを備え ている。放電管用接続部 31は収容室 23内に収容され、基板用接続部 33は壁部 27 に沿うように配置されている。

[0040] 放電管 15は、冷陰極線管からなり、全体として細長く円形断面の直線状のガラス管

40と、ガラス管 40の両端からガラス管 40と同軸状に且つ直線状に突出する細長い ァウタリード 42と、ガラス管 40の両端部に取り付けられる口金 50とから構成される。 口金 50は、所定形状に打ち抜かれた金属製 (例えば、銅合金製）の板材に曲げカロ ェゃ叩き出し加工を施すことによって形成され、本体 51と導電片 57とからなる。本体 51は、全体として円筒形をなし、ガラス管 40の外周に取り付けられている。導電片 57 は、本体 51の端縁力、ら延出してァウタリード 42の外周に弾性接触し、溶接により固定 されている。かかる放電管 15は、その両端部をホルダ 20の収容室 23内に嵌合され ることで、シャーシ 13に取り付けられるとともに、口金 50の本体 51の外周が放電管用 接続部 31と弾性接触する。

[0041] [電源基板 16の概要]

電源基板 16は、背面（シャーシ 13と反対側の面）に回路が形成された回路基板 17 と、回路基板 17の背面に実装された電子部品 19と、回路基板 17の背面に取り付け られた複数の基板コネクタ 18を備えている。

回路基板 17は、全体として縦長の方形をなし、その材質として紙基材フエノール樹 脂銅張積層板（略称は、紙フエノール）が用いられている。回路基板 17には、縦長の 方形をなす複数の嵌合孔 17Hが正面側から背面側へ貫通するように形成されてい る。複数の嵌合孔 17Hは、上記した中継端子 30 (中継コネクタ 14)と対応するように 、回路基板 17の左右両側の縁部 17E (つまり、側縁部）に沿って上下に並ぶように配 置されている。また、回路基板 17には、その正面から背面へ貫通する複数の位置決 め孔 17aが形成されている。位置決め孔 17aは、嵌合孔 17Hと回路基板 17の側縁と の間に配置されているとともに、 1つの嵌合孔 17Hに対して上下一対ずつ設けられて いる。

[0042] [基板コネクタ 18の概要]

基板コネクタ 18は、各嵌合孔 17Hと対応するように、回路基板 17の左右両側縁に 沿って配置され、嵌合孔 17Hを通して中継コネクタ 14と嵌合されるようになつている。 基板コネクタ 18は、合成樹脂等の絶縁性の材料からなるハウジング 60と、ハウジング 60内に全体が収容された金属製の出力端子 70とを備えて構成されている。

[0043] [ハウジング 60]

ハウジング 60は、単一部品であって、端子収容部 61と絶縁部（補強部） 62とからな る。端子収容部 61はブロック状をなし、その内部には、ハウジング 60の外面（回路基 板 17との対向面）に縦長の方形に開口する嵌合凹部 63が形成されて!/、る。嵌合凹 部 63は、基板コネクタ 18を回路基板 17に取り付けた状態で嵌合孔 17Hとほぼ対応 するような位置及び大きさとなっており、この嵌合凹部 63内には中継コネクタ 14が嵌 入されるようになっている。嵌合凹部 63内には、その回路基板 17の縁部 17Eに近い 側の内側面から突出する上下一対の位置決め部 64がリブ状に突出する形態で形成 されている。この一対の位置決め部 64は、上下方向において嵌合凹部 63のほぼ中 央に位置する。

[0044] また、端子収容部 61の内部には、出力端子 70を組み付ける（収容する）ための収 容溝 65が形成されている。収容溝 65は、嵌合凹部 63を横切るように形成されている とともに、ハウジング 60における回路基板 17との対向面において回路基板 17の縁 部 17Eと直角な水平方向に細長く開口している。収容溝 65は、嵌合凹部 63におけ る回路基板 17の縁部 17Eから遠い側の内側面を深く凹ませた第 1溝部 65aと、第 1 溝部 65aの奥端部（縁部 17Eから最も遠い端部）を上下両側へ凹ませた形態の一対 の第 2溝部 65bと、嵌合凹部 63における回路基板 17の縁部 17Eに近い側の内側面 のうち一対の位置決め部 64の間の部分を凹ませた形態の第 3溝部 65cとから構成さ れている。

[0045] また、端子収容部 61は、後述する絶縁部 62に比べると、回路基板 17の背面を基 準とする厚さが概ね段差状に厚くなつているのである力 S、端子収容部 61には、その 回路基板 17とは反対側の外面における絶縁部 62側の角縁を斜め 45° に切欠する ことでテーパ面 61 Sが形成されている。

[0046] 絶縁部 62は、出力端子 70が配置されていない部分であって、端子収容部 61にお ける回路基板 17の縁部 17E側の側面に連なっており、絶縁部 62が端子収容部 61よ りも縁部 17E側に配置されている。絶縁部 62における回路基板 17との対向面は、端 子収容部 61における回路基板 17との対向面に対して面一状に連続している。また、 絶縁部 62の幅寸法（回路基板 17の縁部 17Eと平行な上下方向の寸法）は端子収容 部 61の幅寸法と同じであり、絶縁部 62の上下両外面は端子収容部 61の上下両外 面に対して面一状に連続している。絶縁部 62の水平方向の寸法（回路基板 17の縁 部 17Eと直角な方向の寸法）は、端子収容部 61のほぼ 1/2の寸法となっている。絶 縁部 62は、上下一対のブロック状をなす薄肉部 62aと、この両薄肉部 62aの間に挟 まれたブロック状をなす厚肉部 62bとからなり、絶縁部 62を回路基板 17の縁部 17E 側から視た形状は T字を横向きにした形状をなしている。両薄肉部 62aには、夫々、 回路基板 17の背面と直角な細長い金属製の補強ピン 66が埋設され、補強ピン 66の 一方の端部は、薄肉部 62aにおける回路基板 17との対向面から外部へ突出して、位 置決め孔 17aに嵌合されている。この補強ピン 66と位置決め孔 17aとの嵌合構造は 、ハウジング 60を回路基板 17に固定するときの補強手段として機能する。なお、この ような補強手段を構成する補強ピン 66は、金属からなる端子の他、樹脂からなる端子 であっても良い。嵌合に係る補強方法は、半田、接着、溶接のいずれであっても良い 。また、厚肉部 62bには、その回路基板 17とは反対側の外面に円形に開口する位置 決め凹部 62cが形成されている。位置決め凹部 62cは、図示しないカバー等を背面 側から電源基板 16に組み付ける際に位置決め手段として機能するものであり、その 軸線は回路基板 17の背面と直角な方向となっている。

[0047] [出力端子 70]

出力端子 70は、所定形状に打ち抜いた金属材を曲げ加工したものであって、基端 部 71と支持部 74と可撓部 72と接続片 73とから構成され、端子収容部 61における回 路基板 17との対向面側から収容溝 65内に組みつけられている。

基端部 71は、回路基板 17の背面と直角な方向に細長い方形板状をなし、その板 面は回路基板 17の縁部 17Eと概ね平行をなしている。基端部 71の基端には幅狭の 接続ピン 71aが形成されている（接続ピン 71aからなる出力端子 70と、絶縁部 62の 補強ピン 66とは、それぞれ計 3箇所以上に設けられる）。基端部 71は、第 2溝部 65b 内に圧入により収容され、基端部 71の側縁部に形成した小突片が第 2溝部 65bの内 壁に食い込むことにより、出力端子 70のうち接続ピン 71aを除くほぼ全体が端子収容 部 61内に収容された状態に保持されている。接続ピン 71aは、回路基板 17の接続 孔 17bを貫通して回路に接続されている。また、接続ピン 71aを接続孔 17bに嵌合す ることで、ハウジング 60が回路基板 17に固定される。

[0048] 支持部 74は、基端部 71よりも幅狭であって全体として細長ぐ基端部 71における 接続ピン 71aとは反対側の端部から回路基板 17の縁部 17E側に向かって略直角に 延出し、第 1溝部 65a内における開口部から遠い奥部に配置されている。つまり、支 持部 74は、回路基板 17の背面と略平行に、且つ回路基板 17の縁部 17Eと略直角 な方向に細長い。また、支持部 74の長さは基端部 71よりも短い。

[0049] 可撓部 72は、支持部 74と同じ幅であって全体として細長ぐ支持部 74の延出端（ 基端部 71とは反対側の端部）から略直角に（即ち、基端部 71と略平行をなすように） 延出する形態である。可撓部 72の長さは基端部 71よりも僅かに短い寸法とされてい る。この可撓部 72は、第 1溝部 65a内に収容され、支持部 74に対して鋭角又は鈍角 をなす向きに傾くような形態で弾性変形し得るようになつている。

[0050] 接続片 73は、可撓部 72と同じ幅であって全体として細長ぐ口が狭まった略 U字形 をなす。接続片 73は、可撓部 72の延出端から折り返すように回路基板 17から離間 する方向へ延出する第 1片部 73aと、第 1片部 73aの延出端から折り返すように回路 基板 17に向かって延出する第 2片部 73bとからなる。この接続片 73のうち、両片部 7 3a, 73bの間隔が狭くなつている部分が嵌合凹部 63内に位置する形態となっている 。即ち、第 1片部 73aは、嵌合凹部 63における回路基板 17の縁部 17Eから遠い側の 内側面に沿うように配置され、一部が第 1溝部 65a内に収容されている。第 2片部 73 bは、嵌合凹部 63における回路基板 17の縁部 17Eに近い側の内側面に沿うように 配置され、一部が第 3溝部 65c内に収容（一対の位置決め部 64の間に配置）されて いる。 [0051] 上記の電源基板 16は、回路基板 17がシャーシ 13と平行となる向きで背面側からシ ヤーシ 13に接近させて組み付けられている。この中継コネクタ 14に対する基板コネク タ 18の組付け方向は、中継コネクタ 14に対する放電管 15の組付け方向とは正反対 であり、換言すると、中継コネクタ 14に対する放電管 15の組付け方向と基板コネクタ 18の嵌合方向とは互いに平行な向きである。組付けに際しては、中継コネクタ 14の 壁部 27及びこの壁部 27に沿って配置されている基板用接続部 33が、回路基板 17 の嵌合孔 17Hを貫通して基板コネクタ 18の嵌合凹部 63に差し込まれ、図 9及び図 1 1に示すように、第 1片部 73aと第 2片部 73bとの間に割り込むように進入し、壁部 27 が第 1片部 73aに当接するとともに、基板用接続部 33が第 2片部 73bに当接し、接続 片 73は、第 1片部 73aと第 2片部 73bとを離間させるように弾性的に変形する。これに より、中継コネクタ 14と基板コネクタ 18とが嵌合され、中継端子 30と出力端子 70とが 導通可能に接続され、電源基板 16と放電管 15が中継コネクタ 14を介して接続され、 電源基板 16から放電管 15に対して電力を供給することが可能となる。そして、基板 コネクタ 18が中継コネクタ 14に対して正規の嵌合状態に至ったところで、電源基板 1 6をネジ止めによりシャーシ 13に固定する。

[0052] [実施形態の作用'効果]

(1)回路基板 17に貫通形態の嵌合孔 17Hを形成したので、シャーシ 13の中継端 子 30に接続される基板コネクタ 18を、回路基板 17におけるシャーシ 13とは反対側 の背面に配置する、という形態が実現できた。一方、電子部品 19については、シヤー シ 13との位置関係に起因する制約はないので、基板コネクタ 18と同じく回路基板 17 の背面に実装している。つまり、本実施形態によれば、シャーシ 13の中継端子 30に 接続される電源基板 16を、シャーシ 13とは反対側である背面のみを実装面とする片 面実装タイプのものにすることが実現されている。

[0053] (2)出力端子 70は、その全体 (接続ピン 71aを除く）がハウジング 60内に収容され て!/、るので、外部からの異物の干渉から保護されて!/、る。

(3)中継端子 30は、嵌合凹部 63内に進入して出力端子 70に接続するので、中継 端子 30と出力端子 70との接続部分に対する異物の干渉を防止できる。

[0054] (4)嵌合凹部 63の内側面に形成した位置決め部 64に出力端子 70を係止させるこ とにより、出力端子 70が、回路基板 17の縁部 17Eと平行な上下方向へ位置ずれす ることを規制したので、出力端子 70の位置ずれ防止のために橈み剛性を高めずに 済んでいる。このように出力端子 70の橈み剛性を低下させれば、出力端子 70と中継 端子 30との接続時に生じる摩擦抵抗が低減されるので、中継端子 30と出力端子 70 を接続する際の作業性向上を図ることができる。

[0055] (5)出力端子 70を、ハウジング 60に固定された基端部 71と、基端部 71から（支持 部 74を介して)延出する弾性橈み可能な可撓部 72と、可撓部 72から延出して中継 端子 30を弾性的に挟むことが可能な略 U字形の接続片 73とによって構成し、接続 片 73を構成する 2つの片部 73a, 73bのうち可撓部 72とは反対の自由端側の第 2片 部 73bのみに、中継端子 30の基板用接続部 33が接触するようにした。

これにより、嵌合凹部 63内において中継端子 30の基板用接続部 33が可撓部 72 側へ相対的に位置ずれした場合は、接続片 73の全体（第 1片部 73aと第 2片部 73b の両方）が、可撓部 72を押して弾性橈みさせつつ、基板用接続部 33と一体に可撓 部 72側（基端部 71側）へ移動するので、基板用接続部 33と第 2片部 73bとは接続状 態に保たれる。

これとは逆に、基板用接続部 33が可撓部 72とは反対の自由端側へ相対的に位置 ずれした場合は、可撓部 72は大きく弾性橈みせずに、自由端側の第 2片部 73bが中 継端子 30に押されて移動するので、この場合も、基板用接続部 33と第 2片部 73bと は接続状態に保たれる。このとき、第 1片部 73aは壁部 27から離間することになる。

[0056] (6)複数の基板コネクタ 18と複数の中継端子 30が並んで配置されている場合は、 基板コネクタ 18の取付け母体である非金属製の回路基板 17と、中継端子 30の取付 け母体である金属製のシャーシ 13との間の熱膨張率の相違等に起因して、出力端 子 70と中継端子 30とが並び方向において位置ずれを生じることが懸念される。 そこで、図 9に示すように、出力端子 70の接続片 73を、基板コネクタ 18の並び方向 と略直角な方向（図 9における左右方向）に細長く延びる形態とし、中継端子 30の基 板用接続部 33を、基板コネクタ 18の並び方向（図 9における上下方向）と平行な平 板状とするともに、基板用接続部 33の幅寸法（基板コネクタ 18の並び方向と平行な 方向の寸法）を接続片 73よりも大きい寸法とした上で、接続片 73と基板用接続部 33 を接触させた。

この構成によれば、基板用接続部 33は基板コネクタ 18の並び方向における寸法 が大きいので、中継端子 30と出力端子 70が並び方向に位置ずれしても、接続片 73 と基板用接続部 33との接続状態が保たれる。

[0057] (7)基板コネクタ 18が回路基板 17の縁部 17Eに沿うように配置され、出力端子 70 には高電圧が印加されることに鑑みると、回路基板 17の縁部 17Eに導電体が接近し たときに、その導電体と出力端子 70との間でリークが発生することが懸念される。 そこで、本実施形態では、出力端子 70を、合成樹脂製のハウジング 60で包囲する とともに、絶縁部 62を挟んで回路基板 17の縁部 17Eとは反対側に位置する端子収 容部 61内に収容することで、ハウジング 60における縁部 17Eとは反対側の領域のみ に偏った配置とした。これにより、基板コネクタ 18における回路基板 17の縁部 17Eに 近い部分 (絶縁部 62)は低電圧領域となり、回路基板 17の縁部 17Eと出力端子 70と の距離が長くなるので、回路基板 17の縁部 17Eに導電体が接近しても、その導電体 と出力端子 70との間でリークが発生する虞はない。

[0058] (8)ハウジング 60における回路基板 17の縁部 17Eに近い側であって出力端子 70 が配置されていない絶縁部 62が、ハウジング 60の概ね全幅に亘つて連なった形態 の略ブロック状をなしているので、回路基板 17の縁部 17Eから出力端子 70側への異 物の接近を確実に防止できる。

(9)ハウジング 60における回路基板 17の縁部 17Eに近い側であって出力端子 70 が配置されていない絶縁部 62は、回路基板 17に対してハウジング 60を固定するた めの補強手段として有効に機能する。

[0059] (10)出力端子 70が、回路基板 17の縁部 17Eと略直角な細長い形態であって、回 路基板 17の縁部 17Eと平行な幅方向（上下方向）においてハウジング 60のほぼ中 央位置に配置されているので、ハウジング 60の上下両側からの出力端子 70への異 物の接近を防止し、接近に起因するリークを防止できる。

(11)ハウジング 60のうち出力端子 70が配置されている端子収容部 61の回路基板 17を基準とする厚さを、出力端子 70が配置されていない絶縁部 62に比べて段差状 に厚くしたので、出力端子 70の形状や大きさ設定に際しての自由度が高い。 [0060] (12)端子収容部 61における絶縁部 62側の縁部がテーパ状に切欠されているの で、基板コネクタ 18をカバーで覆う場合に、カバーの開口縁がハウジング 60に引つ 掛かり難い。

(13)出力端子 70における外部（中継端子 30)との接続手段である接続片 73は、 その機能上、ハウジング 60で覆い隠すことはできないのである力 この接続片 73は 嵌合凹部 63の内部に配置されているので、接続片 73がハウジング 60の外面上に配 置されているものに比べて接続片 73におけるリークが発生し難い。

[0061] <実施形態 2〉

次に、本発明を具体化した実施形態 2を図 17ないし図 28を参照して説明する。本 実施形態 2は、照明装置 110を上記実施形態 1とは異なる構成としたものである。そ の他の構成については上記実施形態 1と同じであるため、同じ構成については、同 一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。

[0062] [照明装置 110の概要]

照明装置 110は、ランプユニット 112と電源基板 116とを備えて構成される。ランプ ユニット 112は、全体として横長方形の板状をなして反射板として機能する金属製の シャーシ 113と、シャーシ 113の正面側に水平な姿勢で上下方向に並列するように 配置される複数本の放電管 115と、シャーシ 113の左右両側縁に沿って各放電管 1 15と対応するように上下に並べて配置された複数の中継コネクタ 114とを備えている 。電源基板 116は、シャーシ 113の裏面側に配置されていて、中継コネクタ 114を介 すことにより放電管 115に対して電力供給を行う。

シャーシ 113には、各放電管 115と同じ高さであって放電管 115の端部と対応する 位置を正面から背面へ貫通させた形態の略方形をなす複数の取付孔 113Hが上下 方向に並ぶように形成され、各取付孔 113Hには、夫々、中継コネクタ 114が貫通し て取り付けられている。

[0063] [中継コネクタ 114]

中継コネクタ 114は、合成樹脂製のホルダ 120と、ホルダ 120内に収容した金属製 (例えば、ステンレス製）の中継端子 131とから構成される。

ホルダ 120は、全体としてブロック状をなす箱状部 121と、箱状部 121の背面から 後方へ突出する壁部 122とから構成される。

箱状部 121には、その正面から側面（シャーシ 113の側縁部とは反対側の側面）に 亘つて開口する収容室 123が形成されている。収容室 123の開口部のうち正面側の 開口部は、正面側から放電管 115の端部（口金 136)を嵌入させるための受入口 12 4となっており、側面側の開口部は、放電管 115の端部を収容室 123に収容した状 態においてガラス管 134との干渉を回避するための逃がし口 125となっている。この 逃がし口 125には、その開口縁を内側へ板状に張り出させた形態のストツバ 126が 形成され、このストッパ 126により逃がし口 125の開口形状は略 U字形に狭められて いる。この略 U字形をなす逃がし口 125の上下方向の間隔は、 口金 136の本体 137 の内径よりも小さく且つ放電管 115のガラス管 134の外径と同じかそれよりも僅かに 大きい寸法となっている。逃がし口 125の開口縁における奥端部は半円形の凹部 12 7となっており、この凹部 127の曲率半径はガラス管 134の外周の曲率半径と同じか それよりも僅かに大きい寸法となっている。また、逃がし口 125の開口縁における凹 部 127よりも正面側の領域は、上下一対のガイド部 128となっている。

また、箱状部 121には、箱状部 121のうち逃がし口 125が開口している外側面から シャーシ 113と平行に突出する張出部 129が形成されている。この張出部 129は、シ ヤーシ 113の正面と逃がし口 125との間を仕切るような形態となっている。箱状部 12 1の外面（上面と下面）には上下一対の抜止め突起 130が形成されている。

中継端子 131は、ホルダ 120の内部に保持されている。中継端子 131は、所定形 状に打ち抜いた金属板材を曲げ加工したものであって、湾曲した板片からなる上下 対称な一対の弾性押圧片 132と、背面側へ平板状に突出する基板用接続部 133と を備えている。一対の弾性押圧片 132は、上下方向へ互いに離間する方向への弹 性橈みを許容された状態で収容室 123内に収容されており、一対の弾性押圧片 13 2の上下方向の間隔は、ストッパ 126の凹部 127よりも正面側の位置において最小と なっている。弾性押圧片 132が弾性橈みしていない自由状態における弾性押圧片 1 32間の最小間隔は、放電管 115の口金 136の本体 137の外径よりも小さい寸法とな つている。一方、基板用接続部 133は、箱状部 121の背面からホルダ 120外へ露出 し、壁部 122に沿って後方へ突出している。 [0065] 力、かる中継コネクタ 114をシャーシ 113に組み付ける際には、シャーシ 113の正面 側から取付孔 113Hにホルダ 120の壁部 122を差し込み、箱状部 121の外面をシャ ーシ 113の正面における取付孔 113Hの開口縁部に当接させるとともに、抜止め突 起 130を、シャーシ 113の背面における取付孔 113Hの開口縁部に係止させる。こ れにより、シャーシ 113が係止面 130と抜止め突起 130とによって前後力も挟まれ、も つて、ホルダ 120がシャーシ 113に対して組み付け方向（取付孔 113Hの貫通方向） への移動を規制された状態に固定され、中継コネクタ 114がシャーシ 113に組み付 けられる。中継コネクタ 114がシャーシ 113に組み付けられた状態では、ホルダ 120 の前端側部分を構成する箱状部 121が、シャーシ 113の正面側へ突出（露出）して いるとともに、ホルダ 120の後端側である壁部 122がシャーシ 113の背面側へ突出（ 露出）している。

[0066] [放電管 115]

放電管 115は、冷陰極線管からなり、全体として細長く円形断面の直線状のガラス 管 134と、ガラス管 134の両端からガラス管 134と同軸状に且つ直線状に突出する 円形断面の細長い金属製（例えば、ニッケル系、或いはコバルト系の金属）のァゥタリ ード 135と、ガラス管 134の両端部に取り付けられる口金 136とから構成される。ガラ ス管 134の内部には水銀が封入され、ガラス管 134の両端部は、加熱して溶融させ ることで概ね半球状に形成されている。そして、ァウタリード 135は、この半球部を貫 通している。

[0067] 口金 136は、所定の形状に打ち抜かれた金属製 (例えば、ステンレス製）の板材に 曲げ加工や叩き出し加工を施すことによって形成された単一部品である。 口金 136 は、 1つの本体 137と 1片の導電片 140とを備えている。本体 137は、全体としてガラ ス管 134と同心の円筒形をなし、本体 137の内径はガラス管 134の外径よりも少し大 きい寸法に設定されている。

[0068] 本体 137には、その一部をスリット状に切欠することによって三対の弾性保持片 13 8A, 138Bが周方向において等角度のピッチで配置されるように形成されている。 対をなす弾性保持片 138A, 138Bのうち一方の第 1弾性保持片 138Aは、全体と して後方へ (詳しくは、やや径方向内向きへ斜め方向に）片持ち状に延出した形態で あって、その基端（前端）を支点として径方向に弾性橈みし得るようになつている。第 1弾性保持片 138Aの延出端部（後端部）には、径方向外側へ斜めに曲げられた屈 曲部 139が形成され、この屈曲部 139の曲げの外側の面（つまり、内側に臨む面）は ガラス管 134の外周面に当接する接点となっている。この 3本の第 1弾性保持片 138 Aの接点を結ぶ仮想円は、本体 137と同心の円形であり、この仮想円の径寸法は、 第 1弾性保持片 138Aが弾性橈みして!/、な!/ヽ自由状態のときにガラス管 134の外径 よりも小さレ、寸法となって!/、る。

[0069] 対をなす弾性保持片 138A, 138Bのうち他方の第 2弾性保持片 138Bは、第 1弹 性保持片 138Aに対して周方向に隣り合うように配置され、全体として第 1弾性保持 片 138Aと逆に前方へ (詳しくは、やや径方向内向きへ斜め方向に）片持ち状に延出 した形態となってレ、て、その基端 (後端)を支点として径方向に弾性橈みし得るように なっている。第 2弾性保持片 138Bの延出端はガラス管 134の外周面に当接する接 点となっており、この 3片の第 2弾性保持片 138Bの接点を結ぶ仮想円は、本体 137 と同心の円形であり、この仮想円の径寸法は、第 2弾性保持片 138Bが弾性橈みして V、な!/、自由状態のときにガラス管 134の外径よりも小さ!/、寸法となって!/、る。

[0070] 本体 137には、その前端縁から前方へ片持ち状に突出する一対の保護片が形成 されている。一対の保護片は、周方向に間隔を空けて配置され、本体 137に対して 面一状をなして直線的に延出している。そして、この一対の保護片の間から導電片 1 40が前方へ片持ち状に延出している。導電片 140は、本体 137の前端に連なる細 長部 141と、細長部 141の前端 (延出端)から更に前方へ突出する筒状部 142とから なる。

細長部 141は、本体 137に対して面一状であって本体 137からその軸線と平行に 延出する基端部 141aと、基端部 141aの延出端から本体 137の軸線に向力、つて径 方向内向きに延出する中間部 141bと、中間部 141bの延出端から本体 137の軸線と 平行に延出する先端部 141cとからなり、先端部 141cの延出端に筒状部 142が連な つている。細長部 141の幅寸法は細長部 141の長さ寸法に対して充分に小さぐした がって、細長部 141は、本体 137の径方向への弾性変形、径方向と交差する方向（ 細長部 141の長さ方向と交差する方向）への弾性変形、及び細長部 141自身を軸と する弾性的な捻れ変形が可能となって!/、る。

筒状部 142は、細長部 141の延出端から横方向へ張り出した部分を円筒状に曲げ 加工したものであり、軸線は概ね本体 137と同軸状に配置されている。かかる筒状部 142は、細長部 141を弾性橈みさせつつ、口金 136の軸回り方向及び径方向へ変 位し得るようになつている。

[0071] [口金 136とガラス管 134の糸且み付け]

次に、口金 136をガラス管 134に組み付ける工程を説明する。

組付けに際しては、ガラス管 134と口金 136を、夫々、把持装置（図示せず）で保持 した状態で、口金 136とガラス管 134とを相対的に同軸状に接近させ、本体 137をガ ラス管 134に外嵌させる。本体 137が外嵌され始めると、三対の弾性保持片 138A, 138Bの延出端部の接点がガラス管 134の外周に対して弹性的に当接し、組付けが 進むのに伴なつて接点がガラス管 134の外周面上を摺接する。そして、本体 137を 貫通したァウタリード 135の先端力 筒状部 142の中空内に進入し始める。この後、 双方の把持装置が所定の組付け位置に達すると、口金 136とガラス管 134とが軸線 方向において正規の組付け位置に位置決めされ、ァウタリード 135の先端部が筒状 部 142で全周に亘つて包囲された状態となる。このとき、ァウタリード 135の先端部は 、筒状部 142の先端から大きく突出することがなぐ筒状部 142から僅かに突出する 力、、筒状部 142の先端とほぼ同じ位置、若しくは筒状部 142の内部に位置する。 この後は、筒状部 142に対して縮径変形させるようにカシメ付けが行われ、力シメ付 けられた筒状部 142とァウタリード 135とが溶接によって電気的導通可能に固着され て、口金 136とガラス管 134とが一体化される。以上により、組付けが完了し、放電管 115が完成する。

口金 136とガラス管 134が組み付けられた状態では、三対の弾性保持片 138A, 1 38Bによる弹性的な保持作用により本体 137がガラス管 134に対してほぼ同心状に 保持され、ガラス管 134の外周と本体 137の内周との間には、ほぼ全周に亘つて隙 間（空気層）が確保される。

[0072] なお、図 36及び図 37に示すように、筒状部 142を U字状の接続部 142aとすること ができる。この場合、 口金 136に対してガラス管 134を嵌め込んだ後、 U字状の接続 部 142aをァウタリード 135に沿って曲げ加工することで、これらァウタリード 135と接 続部 142aとの電気的接続が可能となる。このような U字状の接続部 142aを曲げカロ ェする態様によれば、ァウタリード 135に対する電気的接続性が一層良好なものとな

[0073] [中継コネクタ 114に対する放電管 115の取付]

上記のようにして製造された放電管 115は、中継コネクタ 114に取り付けられる。取 付けに際しては、放電管 115を水平に向けた状態でシャーシ 113の正面に接近させ 、ガラス管 134の両端部と口金 136を中継コネクタ 114の収容室 123に対して正面側 から嵌め込む。このとき、一対の弾性押圧片 132が、口金 136の本体 137によって上 下に拡開するように弾性橈みさせられ、本体 137がー対の弾性押圧片 132の最小間 隔部分を通過した後は、両弹性押圧片 132が、その弾性復元力によって本体 137を 収容室 123の奥側へ引き込み、本体 137を収納室 123の底部に当接させ、これによ り、放電管 115の取付けが完了する。

[0074] 取り付けられた放電管 115は、その両端部において一対の弾性押圧片 132に保持 され、中継端子 131とこの中継端子 131の取付け母体であるホルダ 120を介してシャ ーシ 113に取り付けられる。この状態では、放電管 115の重量は、中継コネクタ 114 を介してシャーシ 113に作用するだけであり、ァウタリード 135に対して放電管 115の 重量が負荷として作用することはなレ、。

[0075] また、一対の弾性押圧片 132が本体 137の外周面に弹性的に接触し、これにより、 ァウタリード 135が口金 136を介して中継端子 131に電気的導通可能に接続される。 さらに、一対の弾性押圧片 132の弾性復元力により、ガラス管 134がストッパ 126の 凹部 127に押し付けられた状態に保持されており、放電管 115の軸方向に見たとき には、本体 137の一部がストッパ 126と重なるように位置する。つまり、本体 137にお ける導電片 140とは反対側の端縁の一部がストツバ 126に対して軸線方向に接近し て対向する状態となる。

[0076] また、ホルダ 120の外面のうちシャーシ 113の板面と直角であって収容室 123の逃 がし口 125が開口する外面には、シャーシ 113と逃がし口 125との間の部分をシヤー シ 113の板面に沿って突出させた形態の張出部 129が形成されているので、収容室 123の内部からシャーシ 113の正面に至る縁面距離が長くなつている。したがって、 収容室 123内の放電管 115からホルダ 120外のシャーシ 113へのリークが防止され

[0077] [電源基板 116の概要]

電源基板 116は、背面（シャーシ 113と反対側の面）に回路が形成された回路基板 117と、回路基板 117の背面に実装された電子部品 119と、回路基板 117の背面に 取り付けられた複数の基板コネクタ 118とを備えている。

回路基板 117は、全体として縦長の方形をなし、紙基材フエノール樹脂銅張積層 板 (紙フエノールと称される）が用いられている。回路基板 117には、縦長の方形をな す複数の嵌合孔 117Hが正面側から背面側へ貫通するように形成されている。複数 の嵌合孔 117Hは、上記した中継端子 131 (中継コネクタ 114)と対応するように、回 路基板 117の左右両側の側縁部に沿って上下に並ぶように配置されて!/、る。基板コ ネクタ 118は、合成樹脂製のハウジングと、ハウジング内に全体が収容された金属製 (例えば、洋白合金製）の出力端子（図示せず）とを備えて構成され、各嵌合孔 117 Hと対応するように、回路基板 117の左右両側縁に沿って配置されている。ハウジン グの外面には、嵌合孔 117Hと対応する嵌合空間（図示せず）が形成され、嵌合空 間内に出力端子の一部が臨んでいる。

[0078] 電源基板 116は、回路基板 117がシャーシ 113と平行となる向きで背面側からシャ ーシ 113に接近させて組み付けられている。組付けに際しては、中継コネクタ 114の 壁部 122及びこの壁部 122に沿って配置されている基板用接続部 133が、回路基 板 117の嵌合孔 117Hを貫通して基板コネクタ 118の嵌合凹部 127に差し込まれる 。これにより、中継コネクタ 114と基板コネクタ 118が嵌合され、中継端子 131と出力 端子が導通可能に接続される。

[0079] [実施形態 2の作用'効果]

本実施形態 2においては、放電管 115を中継コネクタ 114に支持した状態で、 口金 136がストッパ 126に係止するようになっているので、放電管 115が中継コネクタ 114 に対して軸線方向に移動する虞はない。即ち、放電管 115に対して右方向への移動 力が付与された場合には、放電管 115の左側の端部に組み付けられている口金 13 6がストッパ 126に対して左側から引っ掛かるので、放電管 115の右方への移動が規 制される。放電管 115に対して左方向への移動力が付与された場合には、放電管 1 15の右側の端部において口金 136がストッパ 126に対して右側から係止するので、 放電管 115の左方への移動が規制される。このように放電管 115は、その軸線に沿 つた左右いずれの方向への移動も規制されているので、ァウタリード 135の先端が収 容室 123における逃がし口 125とは反対側の壁部 122に突き当たる虞がない。

[0080] また、ストッパ 126は口金 136の端縁に係止するので、口金 136の外周にストッパ 1 26を係止させるための孔を形成せずに済み、加工コストを低減できるとともに、口金 1 36の強度低下を回避できる。

また、ストツバ 126が口金 136における導電片 140側の端縁に係止する構造の場 合、 口金 136の周方向の向きによっては、口金 136の端縁から延出している導電片 1 40が邪魔になって、 口金 136の端縁とストツバ 126とが係止できなくなることが懸念さ れるカ 本実施形態 2では、ストツバ 126が導電片 140とは反対側の端縁に係止する ようになっているので、導電片 140に邪魔されて口金 136とストッパ 126とが係止でき なくなる、という虞がなぐ口金 136とストッパ 126とを確実に係止させることができる。

[0081] また、導電片 140には、ァウタリード 135に対して全周に亘つて包囲するように接続 される筒状部 142が形成されているので、導電片 140がァウタリード 135から外れる ことがない。したがって、筒状部 142をカシメ付ける際に、筒状部 142がァウタリード 1 35から外れることがなぐ導電片 140とァウタリード 135とを確実に接続させることが できる。

[0082] また、口金 136とストッノ 126との係止代は、ガラス管 134の外径と口金 136の外径 との寸法差の 1/2に相当するのである力 本実施形態 2では、弾性保持片 138A, 1 38Bによって口金 136をガラス管 134に対して同心状に保持するようにしているので 、 口金 136を大きくしてその内径とガラス管 134の外径との寸法差を大きく確保するこ とが可能となっている。これにより、口金 136とストッパ 126との係止代を増大させ、放 電管 115の移動を確実に規制することができる。

[0083] また、ストッパ 126には、ストッパ 126に口金 136を係止させた状態においてガラス 管 134の外周を当接させる凹部 127が形成され、中継コネクタ 114には、放電管 11 5を凹部 127側へ押圧可能な一対の弾性押圧片 132が設けられているのであるが、 この一対の弾性押圧片 132は、斜め上方及び斜め下方から上下対称に放電管 115 を凹部 127側へ押圧しているので、ガラス管 134が凹部 127から外れる虞がなぐ 口 金 136をストッパ 126に対して確実に係止させておくことができる。

[0084] また、中継コネクタ 114は、合成樹脂製のホルダ 120内に中継端子 131を組み付 けた形態となっているのである力 本実施形態 2では、ストツバ 126を合成樹脂製の ホルダ 120に形成しているので、中継端子 131にストツバを形成する必要がなぐそ の分、中継端子 131の製造に要する材料が少なくて済む。一般に合成樹脂が金属 に比べて材料費が安価であるということに鑑みると、本実施形態 2によれば、中継コ ネクタ 114の材料コストを低減することができる。

[0085] <実施形態 3〉

次に、本発明を具体化した実施形態 3を図 29ないし図 35を参照して説明する。本 実施形態 3は、放電管 115を支持するための手段を上記実施形態 2とは異なる構成 としたものである。その他の構成については上記実施形態 2と同じであるため、同じ 構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。

[0086] [アース部材 150の概要]

上記実施形態 2では、放電管 115の両端部を、ホルダ 120と中継端子 131からなる 中継コネクタ 114によって支持した力 S、本実施形態 3では、放電管 115の両端部のう ち一方の端部は、実施形態 2と同じ中継コネクタ 114で支持するのに対し、放電管 1 15の他方の端部については、アース部材 150によって支持している。

[0087] アース部材 150は、シャーシ 113の一方の側縁部に沿って取り付けた細長い支持 板 151と、この支持板 151の正面に導通可能に取り付けられた複数のアース端子 15 2とから構成される。支持板 151には、各アース端子 152と対応して 3つずつの取付 孔 151Hが貫通して形成されている。なお、支持板 151は、基板や金属板によって構 成されている。

一方、アース端子 152は、所定形状に打ち抜いた金属製 (例えば、洋白合金）の板 材に曲げ加工を施したものであって、ベース部 153と、ベース部 153の上下両縁部 力、ら正面側へ延出する上下対称な一対の弾性押圧片 154と、ベース部 153の一方 の側縁部から正面側へ延出するストッパ 155とを備えて構成される。

一対の弾性押圧片 154は、ストツバ 155とは反対側の側縁部に配置され、相手側 の弾性押圧片 154側へ膨らむように湾曲した形状をなして!/、る。弾性押圧片 154は、 その間隔を拡開するように弾性橈みすることが可能であり、弾性押圧片 154が弾性 橈みしていない状態における一対の弾性押圧片 154の最小間隔は、放電管 115の ガラス管 134の外径よりも小さ!/、寸法となって!/、る。

[0088] ストッノ 155は、ベース部 153から放電管 115の軸線と直角に立ち上がっており、ス トツパ 155には略円弧状に凹んだ形態の凹部 156が形成されている。実施形態 2の 中継コネクタ 114では、ストッパ 126の凹部 127の上下両側に一対のガイド部 128が 立ち上がっていたが、本実施形態 3では、凹部 156の上下両側におけるベース部 15 3からの立ち上がり寸法は小さく抑えられており、実施形態 2のガイド部 128に相当す る手段は設けられていない。したがって、ガイド部を設けたものと比較すると、アース 端子 152に必要な金属材料は少なくなつている。

[0089] さらに、ベース部 153には、 3片の脚部 157がー体形成されている。 3片のうち 2片 の脚部 157は、弾性押圧片 154とストッパ 155との間であって、ベース部 153の上下 両縁部から弾性押圧片 154及びストツバ 155とは反対側 (裏面側）へ突出しており、 残りの 1片の脚部 157は、ベース部 153におけるストッパ 155とは反対側の側縁にお ける両弹性押圧片 154の中間位置から弾性押圧片 154及びストッパ 155とは反対側 (裏面側）へ突出している。

[0090] 力、かるアース端子 152は、合成樹脂製のハウジング等の部材には収容されておら ず、剥き出しの状態のままで、脚部 157を取付孔 151Hに貫通させて半田付け等に より支持板 151に対して導通可能に固着されている。これにより、 1枚の支持板 151 に取り付けられた複数のアース端子 152は、支持板 151を介して互いに導通可能に 接続されていることになる。また、アース部材 150には電源基板は接続されておらず 、支持板 151はシャーシに対して導通可能に接続されている。

[0091] [アース端子 15²に対する放電管 115の取付]

放電管 115をアース端子 152に取り付ける際には、放電管 115を水平に向けた状 態でシャーシ 113の正面に接近させ、ガラス管 134の端部と口金 136を上下一対の 弾性押圧片 154の間に正面側から嵌め込む。このとき、一対の弾性押圧片 154が、 口金 136の本体 137によって上下に拡開するように弾性橈みさせられ、本体 137が 一対の弾性押圧片 154の最小間隔部分を通過した後は、両弾性押圧片 154が、そ の弾性復元力によって本体 137をベース部 153側に引き込み、本体 137をベース部 153に当接させ、これにより、放電管 115の取付けが完了する。尚、放電管 115の反 対側の端部は、上記実施形態 2と同様にして中継コネクタ 114に取り付けられる。

[0092] 取り付けられた放電管 115は、その両端部において中継コネクタ 114とアース部材 150とによって支持される。一対の弓単十生押圧片 132, 154力 S口金 136の本体 137の 外周面に弹性的に接触するので、ァウタリード 135が口金 136を介して中継端子 13 1とアース端子 152に電気的導通可能に接続される。さらに、一対の弾性押圧片 154 の弓単十生復元力により、ガラス管 134力ストッノ 126, 155(7)^^127, 156に押し付け られた状態に保持されており、放電管 115の軸方向に見たときには、本体 137の一 部がストッパ 126, 155と重なるように位置する。つまり、本体 137における導電片 40 とは反対側の端縁の一部がストッパ 126, 155に対して軸線方向に接近して対向す る状 となる。

[0093] なお、図 38及び図 39に示すように、アース端子 152に対してプロテクト部 551を設 けるものとしても良い。このプロテクト部 551は、弾性押圧片規制部 552と支持板当接 部 553とを備え、アース端子 152が支持板 151に取り付けられ、固定されたときに、 支持板当接部 553は支持板 151に当接又は近接した状態となる。そして、弾性押圧 片 154にそれを押し広げる何らかの外力が加わった場合、押し広げられる過程にお いて、まず弾性押圧片規制部 553に当接する。その後、それ以上の負荷が加わった 場合、支持板当接部 553はプロテクト部 551が倒れないように支持する役割を担うも のとされている。なお、プロテクト部 551は弹性押圧片 154の根元から繋がっており、 支持板当接部 553を機能させるには、支持板当接部 553をその繋がった部分よりも 外側に構成させる必要がある。また、支持板当接部 553をより外側に構成させること で一層効果を発揮することが可能とされてレ、る。

[0094] [実施形態 3の作用'効果]

本実施形態 3においては、放電管 115を中継コネクタ 114とアース部材 150に支持 した状態で、放電管 115の両端の口金 136がホルダ 120のストツバ 126とアース端子 152のストッパ 155にと係止するようになっているので、放電管 115が中継コネクタ 11 4に対して軸線方向に移動する虞はない。

即ち、放電管 115に対して中継コネクタ 114側からアース部材 150側への移動力 が付与された場合には、放電管 115の中継コネクタ 114側の端部に組み付けられて いる口金 136がホルダ 120のストッパ 126に係止することにより、放電管 115のアース 部材 150側への移動が規制される。放電管 115に対してアース部材 150側から中継 コネクタ 114側への移動力が付与された場合には、放電管 115のアース部材 150側 の端部において口金 136がアース端子 152のストッパ 155に係止するので、放電管 115の中継コネクタ 114側への移動が規制される。このように放電管 115は、その軸 線に沿った左右いずれの方向への移動も規制されているので、ァウタリード 135の先 端が、収容室 123における逃がし口 125とは反対側の壁部や、シャーシ 113の側壁 に突き当たる虞がない。

[0095] また、アース端子 150のストッノ 155には、ストッパ 155に口金 136を係止させた状 態においてガラス管 134の外周を当接させる凹部 156が形成され、アース端子 152 には、放電管 115を凹部 156側へ押圧可能な一対の弾性押圧片 154が設けられて いるのであるが、この一対の弾性押圧片 154は、斜め上方及び斜め下方から上下対 称に放電管 115を凹部 156側へ押圧しているので、ガラス管 134が凹部 156から外 れる虞がなぐ口金 136をストツバ 155に対して確実に係止させておくことができる。 また、アース部材 150においては、ストッパ 155が、口金 136との導通手段であるァ ース端子 152と一体に形成されているので、アース端子とは別部品のストッパを設け たものと比較すると、本実施形態 3では、部品点数が少なくて済んでいる。

[0096] <他の実施形態〉

本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく 、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれる。

(1)ハウジングの絶縁部は、ハウジングの概ね全幅に亘つて連なった形態の略ブロ ック状に限らず、ハウジングの幅方向において分離した複数の突起状をなしていても よい。 [0097] (2)絶縁部を回路基板に対するハウジングの位置決め手段として機能させず、絶 縁部以外の部位においてハウジングを回路基板に位置決めしてもよい。

(3)出力端子は、回路基板の縁部と略直角な細長い形態に限らず、回路基板の縁 部と平行な板状をなして!/、てもよレ、。

(4)出力端子は、回路基板の縁部と平行な幅方向においてハウジングのほぼ中央 位置に限らず、幅方向にお!/、て左右!/、ずれか一方に偏った配置であってもよ!/、。

(5)出力端子を、ハウジングにおける前記回路基板の縁部から遠い側の領域のみ に偏った配置とした上で、出力端子の一部がハウジングの外部に突出する形態とし てもよい。

[0098] (6)出力端子の接続片は、ハウジングにおける回路基板との対向面で外部に臨ま せるのではなぐハウジングにおける回路基板との対向面以外の外面で外部に臨ま せてもよい。

(7)出力端子の外部との接続片は、嵌合凹部に収容せずに、ハウジングの外面に 沿うように配置してもよい。

(8)嵌合凹部は、回路基板との対向面に開口させず、ハウジングにおける回路基 板との対向面以外の外面に開口させてもよい。

(9)ハウジングのうち出力端子が配置されていない絶縁部の回路基板を基準とする 厚さは、出力端子が配置されている端子収容部の厚さと同じであってもよい。

(10)ハウジングのうち出力端子が配置されていない絶縁部の幅は、出力端子が配 置されて!/、る端子収容部と異なる幅であってもよレ、。

(11)ハウジングの端子収容部における絶縁部側の縁部は、テーパ状に切欠せず に、直角な角縁状としてもよい。

(12)出力端子は、金属材を所定形状に打ち抜いただけで曲げ加工を施さないも のであってもよい。

(13)表示装置の表示パネルは、スイッチング素子力 STFTであるものに限らず、スィ ツチング素子が MIM (Metal Insulator Metal)等、 TFT以外のものであってもよい。

(14)表示装置としては、液晶表示装置に限らず、表示パネルの背面側に照明装 置を必要する種々の表示装置が含まれる。 (15)ハウジングの材料としては、合成樹脂に限定されるものではなぐ合成樹脂以 外の絶縁材料を用いることができる。

Claims

請求の範囲

[1] 回路基板と、前記回路基板に設けた基板コネクタとを備え、前記基板コネクタが前 記回路基板の縁部の近傍に配置されている電源基板であって、

前記基板コネクタが、出力端子の少なくとも一部を絶縁性の材料からなるハウジン グで包囲した形態であり、

前記出力端子が、前記ハウジングにおける前記回路基板の縁部から遠い側の領域 のみに偏った配置とされていることを特徴とする電源基板。

[2] 前記ハウジングにおける前記回路基板の縁部に近い側であって前記出力端子が 配置されて!/、な!/、部分が、前記ハウジングの概ね全幅に亘つて連なった形態の略ブ ロック状をなしていることを特徴とする請求の範囲第 1項記載の電源基板。

[3] 前記ハウジングにおける前記回路基板の縁部に近い側であって前記出力端子が 配置されて!/、な!/、部分が、前記回路基板に対して前記ハウジングを固定するための 補強部となっていることを特徴とする請求の範囲第 1項または請求の範囲第 2項に記 載の電源基板。

[4] 前記補強部は補強ピンを備えて!/、ることを特徴とする請求の範囲第 3項に記載の 電源基板。

[5] 前記出力端子が、前記回路基板の縁部と略直角な細長い形態であり、前記回路基 板の縁部と平行な幅方向において前記ハウジングのほぼ中央位置に配置されてい ることを特徴する請求の範囲第 1項ないし請求の範囲第 4項のいずれかに記載の電 源基板。

[6] 前記ハウジングのうち前記出力端子が配置されて!/、る端子収容部の前記回路基板 を基準とする厚さが、前記ハウジングのうち前記出力端子が配置されて!/、な!/、部分に 比べて段差状に厚くなつていることを特徴する請求の範囲第 1項ないし請求の範囲 第 5項の!/、ずれかに記載の電源基板。

[7] 前記端子収容部における前記出力端子が配置されていない部分側の縁部がテー パ状に切欠されていることを特徴とする請求の範囲第 6項記載の電源基板。

[8] 前記ハウジングには、その外面に開口する嵌合凹部が形成され、

前記嵌合凹部の内部に、前記出力端子における外部との接続片が配置されている ことを特徴とする請求の範囲第 1項ないし請求の範囲第 7項のいずれかに記載の電 源基板。

[9] 回路基板に取り付けられることで電源基板を構成し、前記回路基板の縁部の近傍 に配置されて!/、る基板コネクタであって、

出力端子と、

前記出力端子の少なくとも一部を包囲する絶縁性の材料からなるハウジングとを備 えて構成され、

前記出力端子が、前記ハウジングにおける前記回路基板の縁部から遠い側の領域 のみに偏った配置とされていることを特徴とする基板コネクタ。

[10] 前記ハウジングにおける前記回路基板の縁部に近い側であって前記出力端子が 配置されて!/、な!/、部分が、前記ハウジングの概ね全幅に亘つて連なった形態の略ブ ロック状をなしていることを特徴とする請求の範囲第 9項記載の基板コネクタ。

[11] 前記ハウジングにおける前記回路基板の縁部に近い側であって前記出力端子が 配置されて!/、な!/、部分が、前記回路基板に対して前記ハウジングを固定するための 補強部となっていることを特徴とする請求の範囲第 9項または請求の範囲第 10項に 記載の基板コネクタ。

[12] 前記補強部は補強ピンを備えていることを特徴とする請求の範囲第 11項に記載の 基板コネクタ。

[13] 前記出力端子が、前記回路基板の縁部と略直角な細長い形態であり、前記回路基 板の縁部と平行な幅方向において前記ハウジングのほぼ中央位置に配置されてい ることを特徴する請求の範囲第 9項ないし請求の範囲第 12項のいずれかに記載の 基板コネクタ。

[14] 前記ハウジングのうち前記出力端子が配置されて!/、る端子収容部の前記回路基板 を基準とする厚さが、前記ハウジングのうち前記出力端子が配置されて!/、な!/、部分に 比べて段差状に厚くなつて!/、ることを特徴する請求の範囲第 9項な!/、し請求の範囲 第 13項のいずれかに記載の基板コネクタ。

[15] 前記端子収容部における前記出力端子が配置されていない部分側の縁部がテー パ状に切欠されていることを特徴とする請求の範囲第 14項記載の基板コネクタ。

[16] 前記ハウジングには、その外面に開口する嵌合凹部が形成され、

前記嵌合凹部の内部に、前記出力端子における外部との接続片が配置されている ことを特徴とする請求の範囲第 9項ないし請求の範囲第 15項のいずれかに記載の基 板コネクタ。

[17] 請求の範囲第 1項ないし請求の範囲第 8項に記載された前記電源基板と、背面側 に前記電源基板が配置されるシャーシと、前記シャーシの正面側に配置されて前記 電源基板からの電力供給を受ける放電管とを備えている表示装置用の照明装置。

[18] 請求の範囲第 17項に記載された前記照明装置と、前記照明装置の正面側に配置 される表示パネルとを備えてレ、る表示装置。

[19] 請求の範囲第 18項に記載された前記表示装置を備えているテレビ受信装置。