埼玉県営プール、「水着撮影会」許可条件を明確化 ポーズや着用 細かく例示 18歳未満のモデル出演や撮影禁止

2024年3月7日 07時33分

水着の許可基準を細かく示した「開催の手引き」

 埼玉県営プールで開催され、過激なポーズや未成年の出演などが問題になった「水着撮影会」を巡り、管理者の県公園緑地協会は5日、新たな開催許可条件を定め、ホームページで公開した。18歳未満のモデル出演や撮影者としての参加を禁止、過激として禁止するポーズや水着を例示した。
 県内3カ所の県営プールでは近年、女性をモデルに営利目的の水着撮影会が開かれており、昨年春、「未成年の出演や過激な露出がある」と市民から苦情があった。同協会は昨年6月に撮影会の中止を要請。その後一部を撤回し、有識者による検討会で許可条件を協議してきた。
 条件では「乳首や性器が露出する可能性がある」水着やポーズを禁止とするほか、水着の下に専用の下着の着用を求める。併せて定めた「開催の手引き」では、三角やチューブトップなど形状ごとに定める水着の1センチ単位のサイズ、露出不可部位のほか、水着をずらす、食い込ませるなどの禁止ポーズをイラスト付きで具体的に定めた。
 県公園緑地協会は今年1月24日に許可条件の骨子を発表、2月6日まで県民や県内事業者向けにパブリックコメント(意見公募)を実施した。167人、4法人から意見があり、県営公園での水着撮影会の実施そのものが不適切だとする意見が約80件、モデルや撮影者の権利を守る観点から過剰な規制に反対する意見が約40件あった。(飯塚大輝)

関連キーワード


おすすめ情報

埼玉の新着

記事一覧